これまで、当サイトがネットオークションのページからリンク紹介されていることは何度かあった。
「商品の詳しい仕様については、このサイトをご参照下さい」と書かれている。
もちろん、リンク紹介自体は何ら問題無い。世界に開かれたウェブサイトはリンクフリーでなければならぬ。
中には、出品物の良さをアピールするために「このサイトで絶賛されています」などという書き方でカメラ雑文にリンクするケースもあり、そういう時は少々雑文に追記して誤解の無いよう努めたりしている。出品者の利益にはならぬが、落札者に対する我輩なりのサービスである。
(例:
雑文440の追記)
そんなある日、何気なくアクセスログを検索していたところ、不審なアクセスがあることに気が付いた。4つのJPEG画像に対して、Yahooオークションからのダイレクトアクセスがあったのだ。
どのように紹介しているのだろうかと
該当オークションページを開いたところ、商品は「Nikon F3用のアイレベルファインダーDE-2」。下のほうにスクロールして商品説明文を見たところ、当サイトの画像が商品説明文中にそのまま使われているのを発見した。
画像盗用である。
写真やイラスト、そして文章などを無断で使用することは、インターネットが普及してからよく聞くようになった。
ダウンロードやコピー&ペーストが手軽に行えるため、省力化にはもってこいなのだろう。新聞や雑誌でさえも盗用で作られた記事が掲載されることがあり、発覚して騒動になったりしている。
画像盗用の件は、以前
雑文696にも書いたように、商品の説明に使うような写真では誰でも撮り得るものということで創造性は認められず、著作権の主張は出来ないのが現状。創作性のあるアーティスティックな写真でない限り、法律上はまさに"使った者勝ち"となる。
しかしそのまま黙っているわけにはいかない。
このオークション出品者
maru0207jpは、我輩の写真を使って出品しているわけで、厳密に言えば我輩の所有する機材が出品されていることになる。
ここでは商品の仕様を説明するための代表写真としての扱いということなのだろうが、我輩自身、あくまでも自分の機材を紹介するという目的で撮ったもので、オークションに使われることを想定して撮ったものでは無い。
つまりこれは、広義の詐欺ではないか。
Yahooオークションの規約に書かれているとおり、オークションへ出品するためには現物が出品者の手元にあること条件であるが、厳密に言えばこの規約に違反していることにもなる。
我輩所有の機材は、我輩が購入した瞬間に中古品となる。未使用であってもだ。
同様に、出品者
maru0207jpの機材も、あくまで未使用なだけであって、中古品である。
中古品同士、同一とは見なせないはずだ。
だからオークション掲載写真として、出品物現物の写真あるいは代表写真となるメーカー提供写真ではなく我輩の機材を撮った写真を貼ってしまうと、入札者を欺く行為となってしまうのだ(実際に騙される人がいるかどうかは別として)。
そんな詐欺に我輩が加担したことになってはたまらない。
そもそも、手間をかけて撮影した画像を勝手に使われて黙っているのも、今後同様な盗用を助長させることにもなろう。法律的に手出し出来ないからと言って何もしないというのは良いことではない。以前参加した
反中デモのように、何らかの意思表示を伴う行動は必要なのだ。そうしなければ世の中は絶対に変えられない。
ここは我輩が大騒ぎをして、画像盗用が割に合わないということを知らしめねばなるまい。
秩序を乱し世の中に必要とされない悪党は滅びるべきなのだ。
そこで、リンク表示されている画像に加工を施し、出品者のダメージを狙うことにした。我輩のサーバ内の画像を替えるだけで、相手のオークション画面でも同時に画像が替わることになる。
Yahooオークションの場合、オークション出品画面は、出品者本人と言えども修正は不可能である。いったん掲載した内容は、出品そのものを取り消さない限りは消すことが出来ないようになっている。
だから、我輩が画像に加工を施したとしても、相手はその画像を外すことすら出来ない。
「待てよ・・・」
そこでふと考えて手を止めた。
今対策をとると、相手がすぐにオークションを取り消して終わりになってしまう。何のダメージも与えられないではないか。モグラが頭を出したから叩いて引っ込ませただけ。
ならば、このオークションに入札があるまで少し泳がせておこう。モグラが頭を出して餌をくわえるまで待つのである。
入札者のいるオークションを取り消すとトラブルの元なので、ちょっとやそっとでは取り消せまい。くわえた餌がジャマでなかなか引っ込めないモグラを何度も叩くのだ。
そういうわけでしばらく様子を見ていたところ、入札があったことを確認出来たので、いよいよモグラ叩きを実施することにした。
盗用リンクされている4つの画像に加工を施し、出品物や出品者を貶めるのだ(ネット用語で"
バルサンを焚く"と言う)。
まず、我輩のサイトのほうを修正せねばならぬ。そうしないと、こちら側も加工した画像が表示されてしまう。
それが完了した後、いよいよリンク表示されている画像中に文字を書き込む。
これでどう動くか。
入札者がいるので、恐らくは出品取り消しではなく早期終了で手を打つのではないかと思う。つまり、現時点での最高値をつけた入札者に落札させるのだ。これ以上の値上がりは諦めねばならぬが、このままオークションを続けたとしても、もはや怪し過ぎて新たに入札されることはあるまい。それどころか、さらに注目を集めてオークション運営からのチェックが入る可能性もある。実際、閲覧者からの違反申告も2件入っていた。
今回の我輩の追加措置が夜中だったため、相手が気付いたのは朝6時過ぎであった。そしてその5分後にそのオークションは早期終了され、表画面からは消えた。
それまでの間、そのオークションには10アクセスほどあったようである。少なめだが仕方無い。
ただし、オークションが終了して検索では見付けられなくなったものの、該当ページはしばらくの間は残るので、当面は
該当オークションページを本雑文からリンクしておくことにしたい。
もし消えたとしても、このページで画面保存してあるのでいつでも閲覧出来る状態ではある。
我輩のこのような措置に対し、出品者
maru0207jpは報復措置をとってくる可能性もあるが、そのような場合に備えて幾つか対抗措置を考えてある。もちろん、具体的なことはここでは明かせない。
それにしても今までの画像盗用については、Yahooオークションの場合、発見は偶然であった。今回のような画像リンクによってアクセスログから判明することは珍しい。
もちろん偶然とは言っても、我輩は毎日Yahooオークションを利用しており、当然ながら検索も頻繁にやっている。だから、我輩に関わる機材ならば普通に引っ掛かるはず。ある意味、必然的に見付かると言える。
しかも、Yahooオークションからの検索でなくともGoogle検索でもオークション出品物へ辿り着くし、最近はGoogleも数時間、場合によっては20分でインデックス登録されるという早さ。我輩のブログやウェブサイトにも1日2〜3回はロボットクローラーがやってくるので、記事を投稿するとすぐにGoogle検索にヒット出来る状態となる。
結局のところ、我輩に関わりのある画像ならば、我輩の目に触れず盗用することは難しいと言えよう。