2000/04/05
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表紙
1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画
12.カタログ
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CONTAX S2/S2b
印刷用 (63KB)
スペック
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シャッター
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1/4000〜1秒・B(機械シャッター)
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X接点
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1/250秒
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測光方式
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ブラック(S2b)は中央部重点測光/チタンカラー(S2)はスポット測光
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撮影モード
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マニュアル
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サイズ
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134.5×89.0×51.0mm
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重量
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565g
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発売年
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1992年(S2)/1993年(S2b)
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新品価格
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−絶版−
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中古相場
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\60,000前後(S2)/\65,000前後(S2b)
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備考
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ファインダー視野率95%
ファインダー倍率0.82倍
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ダイヤル部
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我輩の説明
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このS2が出た時、世間ではかなり話題になった。というのも、それまではコンタックスといえども自動化を押し進めている時代であったからだ。大勢の人間にとっては、自動化というのは楽チンなものである。だが、趣味を自動化していけば、結局は自分も必要とされなくなってしまう。そのことに不満を持っていた一部の人間は、このS2の出現に狂喜した。要するに、S2が良いカメラかということは問題ではなく、コンタックスが趣味というものにも理解を示したということが重要だったのだ。
それがウソだと言うなら、ミノルタを見てみるがいい。ファインダーを覗くだけで動くオートフォーカスや、カメラを構えるだけでフレーミングを調整するオートズーム、どこに露出を合わせ、どこにピントを合わせるかさえも、カメラが決めてくれる、そんな究極のα−xiシリーズが出た時、あまりのバカバカしさに人々はそっぽを向いた。人間を必要としないものを、人間が自分の金を出して買うはずもない。そんなものは無人探査機にでもくくりつけておけば良いのだ。
もう一つ、S2が趣味に走ったところがある。それは外装だ。当時主流のプラスチックではなく、チタンという金属を使ったのだ。チタンは剛性があるが、加工しにくく高価である。今まではプロカメラ用に使われているだけだったのだが、S2はそのチタンを身体にまとったわけだ。
結局、これは道楽なのだ。S2はモータードライブが装着できるわけでも、ファインダーが交換できるわけでもない。システムの発展性については何も用意されていない。やはりプロが使うには難しいカメラだ。コンタックスはあえて趣味を大切にした。そこが評価されたのだ。
ただ、S2はシャッターダイヤルの位置が今までのコンタックスとは違う。メカニカルな連結で仕方がなかったのかも知れない。
また、外観のわりに感触があまり良くない。小刻み巻き上げもできない。ダイヤル操作は軽快なだけに残念だ。
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