前回の雑文で書いた通り、Nikonのデジタル一眼レフカメラでのシステムを構築するため、先駆けとして「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」の購入から始めることにした。
このレンズは、メーカー希望小売価格が¥285,600(税込)である。しかしながら「価格ドットコム」での最安値を見ると18万円程度に下がっている。今回のシステム化の予算として40万円を確保しているため、このレンズを購入すると残りは22万円となる。
実は、オールマイティーに使えるフルサイズ用レンズとして「AF-S VR Zoom Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6G」の追加導入も考えている。このレンズは「D700レンズキット」に同梱されているものと同じで、参考としてその最安値を見ると27万円、キャッシュバックキャンペーンの適用があるとすれば24万円か。
22万円の予算では少々厳しい。
そんな中、色々とインターネット上で情報収集していると、円高の状況を利用してアメリカや韓国から逆輸入するという話が目に入ってきた。
試しにニューヨークのカメラ量販店
B&Hのサイトを見てみると、「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」の価格は約1,500ドル。1ドル90円のレートで計算すると、13万5千円相当か。消費税や地方税を入れても14万円くらいだろう。日本国内で買うよりも4万円安い。
以前、輸入代行を利用して
「Fisheye ZENZANON PS35mm F3.5」、
「KIEV 88CM・HARTBLEI Super-Rotator 45mm F3.5」、
「ArtixScan 120tf」を購入したことはあった。しかしそれらは、主に日本国内では手に入らぬ物を入手したり、代行手数料を加味しても割安感の大きい物が対象である。
今回の場合、安いとは言っても4万円の差額であるため、代行手数料を考えると逆輸入のメリットが半減してしまう。ならば、自力で注文するしかあるまい。
今は便利な時代になった。
B&Hのサイトから入力フォームに記入すれば注文が完了する。英語が書けなくとも、読めれば何とかなる。決済もクレジットカードで済む。
ちなみに同じレンズでも「Imported」と「USA」の2種類の品があるが、これはウェブ情報によると、「Imported」は関税の無い国を経由してアメリカに輸入されたもので多少割安ながらもB&Hだけの保証のみ、「USA」は正規に日本から入ったもので国際保証書付きということらしい。買うなら「USA」版か。
注文は12月22日の昼(日本時間)。運送業者が幾つか選べるため、送料が安い「UPS」という業者を選んだ。
ウェブ情報によれば、B&Hへの初回注文時はクレジットカードの画像のFAX送信が要求されるケースがあるそうだが、今回それは無く、数時間後にはB&Hサイトの注文ステータス画面が「Shipped(発送)」となった。どうやら、我輩の注文はうまくいったようだ。
(これ以降は、運送業者UPSサイトの「貨物追跡情報」から配送状況を見ることになる。)
翌23日朝(日本時間)には、マスペスから空港を出発し、ジャマイカ地区へ到着、再び出発して同日夕方(日本時間)にはルイビルへ到着したらしい。
ところがここで「荷物はハブで間違ってルーティングされました。正しい配達先側に再ルーティングされました。」と表示され、しばらくすると「スケジュールされた接続ができませんでした。」となってしまった。手違いがあったということか?
しばらくすると「CHIBA, JP」の項目が現れたため、てっきり国内には入ったのかと思ったが、「例外が起こった」との表示が出てしばらくそのままの状態が続いた。通関で問題でも起こったのかとその時は思った。
動きがあったのは27日早朝(日本時間)、突然、「CHIAB,JP」の項目が消えてアンカレジから輸出されたという表示に変わった。実はまだ国内には入ってなかったということらしい。
そして朝(日本時間)には日本国内に到着したようだった。ここで通関となるわけだが、以前はここでしばらく時間を食った。今回はスムーズに通れば良いが・・・。
しばらくすると「配達のために現在輸送中」という表示が出たため、特に問題無く通関したようである。ところが配達予定日の表示を見ると、12月30日となっていた。国内輸送で3日かかるとも思えず半信半疑だったが、やはり実際に届いたのは12月28日の朝であった。恐らく日本国内の離島も含めた最大配達日数を当てただけなのだろう。