2006年01月09日 記
前回の
雑文557で購入を検討していた「RICOH GRデジタル」を、ついに購入してしまった。
価格は、¥67200円である。
正月2日、ヘナチョコ妻の実家で行われた新年会に出席した。ビールが出ると予想したため、車ではなく電車で参上した。
食事で腹も満腹。落ち着いたところでふと、GRデジタルのことが頭に浮かんだ。
「最安値の店のうち、正月2日から開店しているところがあったはず・・・。」
店名は「チャンプ(たまプラーザ店)」。以前
雑文450「FUJI GA645Wi」を購入した店である。
正月気分の今買うしかない。「休日残りを有意義に過ごすためにも、このデジタルカメラは必要なのだ」と自分に言い聞かせた。
電話で在庫を確認すると1台だけあるとのこと。取り置きしてもらい、豚児を連れてチャンプへ出かけた。非常に寒い日のため、豚児が湯たんぽ代わりになるのだ。実家のヘナチョコはそのまま自宅に帰る予定。
ヘナチョコの実家からバスや電車を乗り継ぎ、1時間かけて「たまプラーザ駅」に到着。
購入時、店員に「SDメモリはお持ちですか?」と訊かれたので素直に「持ってない」と答えた。すると「メモリもいかがですか?」と勧められたのだが、メモリは価格や性能の調査をしていないので改めて買いたい。
「カメラ本体に26MBの内蔵メモリがあるはずだから、とりあえず今は要らない」と断った。
帰り際、店内のショーケースを見ると、相変わらず「Nikon F3H」などが置いてあり、100万円の値が付いていた。この値では誰も買う者はいないだろう。
帰りの電車の中で、早速GRデジタルを使って豚児を撮影したりした。
液晶モニタが大きく、鮮明に見えた。それを豚児に見せると、それがフィードバックされて豚児のポーズがどんどんエスカレートするのが面白い。
帰宅後、露出計として使えるかどうかを検証するため、手持ちのデジタルカメラと撮り比べをした。
すると、同じ露出値のはずなのだが明るさが他のカメラと全く異なっている。「Nikon COOLPIX5400」のように、感度がズレている可能性があると考え、そのズレ量を知ろうと色々と撮影していたのだが、妙なことに明るさが一定しない。
「マニュアルモードで同じ露出値で何枚も撮っているのだが、カットによって明るくなったり暗くなったりするな・・・。」
どうやら、絞りの動作が不安定らしい。たまに正常に絞られることがあるのだが、それは10枚シャッターを切ったうちの1枚くらいであるからとても実用にならぬ。
そのうち、別のことに気付いた。
たまに最小絞りまで絞られた写真が得られるわけだが、その画像を見ると、真ん中下あたりに黒い影が写っている。それは、撮影方向を変えても画面内の同じ位置に現れている。レンズ面にゴミがついているのかと思ったが、ブロアで吹いてみても改善しない。
「そういえば、同じ現象で不良交換となったという記述をGRデジタルユーザーの個人サイトで見たことがある・・・。」
画面内の黒い影は、露出計用途ということを考えると致命的なものではない。元々画質はとりたてて良いというものでもなく、画質云々を語るような機種ではない(ノイズはCOOLPIX5400と同程度)。
しかし、絞り不良は完全に致命的。
2箇所も不良のある製品があるとは、リコーは恐らく製品のチェックをしていないに違いない。全数チェックは出来ないとしても、抜き取りチェックすらしていないのか。もし、チェックしていても2箇所の不良のある製品が出るということは、かなりの確率で不良品が発生していることになる。
「リコーもバカだな。絞り不良の件さえ無ければ黒い影など見ぬフリしてやったものを。ヘンなところで手を抜くから結局損をする。」
1月5日にリコーのサービスに連絡を取り、交換ということになったのだが、結局のところ、正月休みに使おうと思った計画は見事に裏切られた。わざわざ正月に開いている店を見つけて「たまプラーザ」まで出かけて行った苦労が水の泡。
さて、代替品が届いた後、それを露出計として使えるかを検証してみた。
室内では特に問題無く使えたのだが、直射日光が強い屋外では液晶モニタが暗すぎて確認が難しい。Nikon COOLPIX5400の場合では、液晶モニタが反射光にも対応しているため強い光の下で見るとかえって見やすいのだが、GRデジタルの液晶モニタは直射日光下では黒っぽい被写体を写すと液晶は真っ黒で何も見えない。陽が当たらぬよう手をかざしてみたが、周囲が明るいためか効果無し。EOS D30でもここまで見辛くはなかったのだが・・・。