4年近く前、我輩はSXGA+(1400x1050ドット)の液晶を持つノートパソコン「MEBIUS PC-RJ950R」を導入した(参考:
雑文195「プリインストール」)。
これはかなり画面が広く、ブラウザを2面並べて表示するのもたやすい。
しかしながらそれもガタが出始め、雑文でもHDDがイカレたことについて書いた(参考:
雑文469「それでもデジタルカメラ」)。
また最近では、画面にノイズが乗るようにもなった。
それに、このパソコンはOSがWindows MEのためビデオ編集が不可能である(なんとなれば、ビデオファイルは4GBを越えることがあるため、NTFSフォーマットを扱えるWindows XPでなければならぬ)。
ビデオ編集というのは日常的にちまちまとやらなければ、後で大量に作業をせねばならなくなる。そういう意味で、常に使っているパソコンで編集出来れば有り難い。
そういうわけで購入したこのVAIO VGN-U50であるが、小さく強力なため、稼働率はダントツ。
やろうと思えば、トイレに持ち込んでビデオ編集も出来る。
実際、この夏の九州帰省では、寝台列車内でビデオを取込み編集した。
しかもこのパソコンの液晶ディスプレイは超高精細で、我輩の実測では205dpiもある。そのため、表示サイズは小さいながらも写真などを表示させると緻密感がそこそこある。
ポジを見た緻密感には程遠いものの、それでも着実な進歩と言える。
しかしながら、問題が無いわけではない。
以前、パソコンのディスプレイは高輝度にすればするほど日常的には使えなくなるという話を書いた(参考:
雑文368「液晶プリウス」)。
眩しいディスプレイを注視するのは非常に疲れる。それはちょうど、薄暗い室内でパソコン作業しているようなもの。
写真表示には適しても、通常用途としては使いづらい。
今回の問題は、超高精細ディスプレイである。
今、その画面で文章を書いているわけだが、文字が非常に細かく眼が疲れて仕方無い。時々、目頭をつまんで休憩せざるを得ない。
もし、写真表示用としてディスプレイの表示密度が増えていくとすれば、もはやパソコンは事務処理には使えまい。文字の級数を上げたとしても、その分レイアウトも崩れる。
そのためか、VGN-U50には画面全体をズームする機能もついているが、せっかくの高精細ディスプレイの解像度に合わず文字がボヤけてしまう。また、写真表示も緻密感を感じなくなる。
パソコンのディスプレイは、もうこの辺が限界だろう。200dpi以上のものを作っても、パソコンの通常用途では高スペックどころか、却って使いづらくなるばかり。
まあ、現在のパソコンで写真を観て満足していられるならば、それが一番幸せな生き方なのかも知れないな。
我輩はもう、手遅れだが・・・。