2000/04/05
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表紙

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5.カメラ雑文
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カメラ雑文

[621] 2008年02月22日(金)
「今さら、Canon EOS-10D」

Canon EOS 10Dタイトル画

先日、今さらながらの旧いCanonの一眼レフタイプのデジタルカメラ「EOS 10D」を買い、そして、売った。
あまりに短い期間での使用であり、そのカメラで撮った写真も350枚程度であったため、せめてこの雑文に書いておくことで記憶が風化しないようにと願う。


去年の年末近くにカメラが壊れた・・・と言っても、先日の「RICOH GR-D」の話ではない。
今度は、一眼レフタイのデジタルカメラ「Nikon D200」のほうである。

ただし、壊れたとは言っても、シンクロコネクタが不良になっただけだった。
ちょっとばかりキツいシンクロコードをネジ込んだため、カメラ側のコネクタ部の中心接点が陥没したのだ。その結果、シンクロコネクタ経由ではストロボが使えなくなってしまった。

それでも、アダプタを用いてホットシュー経由でのシンクロ接点は利用可能であるため、とりあえずは、年末年始での撮影をこなした後にヨドバシカメラ秋葉原店の修理窓口にて修理見積りを依頼した。MFでピントが合わない件(参考:雑文614)や、標準ズームレンズの前枠の樹脂シートが少し破れたことなども併せて見てもらうことに。
問題は、修理に出している間の撮影をどうするか。

ちょうど同じ時期に「RICOH GR-D」も故障のため修理に出したということもあり、代わりとなるのは500万画素のコンパクトデジタルカメラ「Nikon COOLPIX 5400」の1台のみ。ただしこのカメラは画質が悪く、D200の代わりとして使うのは難しい。そもそもバッテリーが劣化しており、屋外に持ち出して使うのは無理があろう。

D200を修理に出す際、「デジタル一眼レフは修理に3週間はかかる」と言われた。長く見て1ヶ月ほどか。さすがに1ヶ月もの間、一眼レフタイプのデジタルカメラが無いのは不便に思う。
そこで我輩は、代カメラを調達することを考えた。なあに、中古で安く調達し、1ヵ月後に不要となればまた同じ値段で売ればいい。

まず代カメの条件として、我輩所有の交換レンズが使える一眼レフタイプのデジタルカメラが良い。
そうなると、Nikon、MINOLTA(SONY)、Canon、PENTAXが対象となる。
画素数は少なくとも500万画素のコンパクトデジタルカメラよりも大きいものが欲しい。
もちろん、後で売るとは言ってもあまり高価なものは手持ち金が無いため、価格的な限度はある。せいぜい3〜4万円であろうか。

ウェブ上の中古検索で探すと、一眼レフタイプのデジタルカメラは1万円台から見付かる。しかしそれは、我輩が過去に所有していた300万画素の「Canon EOS D30」(参考:雑文274)であった。
仮にこのカメラが600万画素だったとしても、過去に二束三文で手放した同じカメラを再び手に入れようという気にはならない。

次に安いのは、「Canon EOS Kissデジタル」や「PENTAX *ist DS」などである。特に「PENTAX *ist DS」は、中野のフジヤカメラに1万5千円での出物があった。これだけ安いと、二束三文で売れてもショックは少ない。
早速、フジヤカメラに電話を入れて取り置きをお願いすることにした。しかし残念ながら、電話口で「そのカメラは売却済み」と言われてしまった。

そもそも電子ダイヤルが1つだけの初級カメラは使いづらい。
電子ダイヤルが2つあり、かつ安いものとなると、「EOS D30」の後継機種「EOS D60」となろうか。これなら600万画素あるので条件に合う。
ただし中古としてはあまり出物が無いので、選ぼうと思っても難しい。
そこで、もう一世代後の「EOS 10D」を考えた。こちらも600万画素である。

再度、フジヤカメラのウェブサイトで見ると、今度は同じような価格帯の出物が複数あったため、電話はせずに直接店舗に出向いた。
店頭には、3〜4機種くらいの「EOS 10D」があり、その中で一番安い2万5千円のものを購入した(もちろん、動作確認をして購入した)。

さすがに当時は20万円もしたカメラである。造りがガッシリとしており重量もそれなりにある。
電子ダイヤルも、EOS伝統のチキチキ感のあるクリックが良い。この点はNikon系と全く違う。
ただ、さすがに旧い機種のため起動時間は3〜4秒くらいはあろうか。D200に慣れていると非常に長く感ずる。

Canon EOS 10D正面

それに、今から見ると背面の液晶画面がとても小さく見える。まるで、子供の頃に使った勉強机が小さく見えるかのようだ。
また、メインスイッチの位置がどうしても慣れない。

Canon EOS 10D背面

我輩は、新しいアイテムを手に入れると、寝る前に布団の中にまで持ち込んでいじってみるクセがあるが、そこでもう一つ不便な点を見付けた。
それは、暗い中では撮影モードが選べないということである。

Nikon D200の場合、撮影モードを変えると、軍艦部の液晶表示に選択した撮影モードが表示される。マニュアルの場合は「M」、絞り優先AEの場合は「A」というふうに。
ところがEOS10Dでは、撮影モードはダイヤルで変えるのだが、それが暗闇では見えない。ならばと軍艦部の液晶をオレンジ色のイルミネータで照明したが、そこには撮影モードが表示されないのである。
さすがにこれは使いづらい・・・と布団の中で思った。

Canon EOS 10D液晶パネル

そうは言っても、これは代カメである。"使ってナンボ"であるから、D200の修理が完了するまでは大いに使うことにしたい。

そんなことを思っていると、ちょうど大雪の日が来た。
朝、外を見ると、一面真っ白。激しい勢いで雪が降っていたのである。この地域では、こういう日は2〜3年に一度しか無い。こんな貴重な日に、ヘタをするとデジタルカメラが手元に無かったかも知れなかったのだ。 危なかった・・・。

雪だるま

さて、D200の修理は3週間弱で完了し、思ったより早く手元に戻った。
1,000万画素と600万画素、同じ一眼レフタイプであるから、当然ながら600万画素のほうは使う必然性が無くなる。

結局、予定通りネットオークションにて売却した。
送料込みで30,000円弱。中野までの交通費やオークション手数料などを加味すると、ちょうど良いくらいで売れたと言えよう。
手元に残った350枚の画像ファイルを見ながら、そう思った。