我輩はこれまで所内で色々と政治的活動を行い、自分の能力をPRしてきた(
雑文589「政治的意図」は一つの例)。
そういった努力の成果は着実に実を結び、今では「写真撮影」、「印刷版下作成」、「ウェブサイト制作」などについては、必ず我輩に相談が来るようになった。例えば、関連会社の製品カタログパンフレットなどは、我輩がイラストや商品撮影、そして版下作りまで一貫して行った。
こういったことは、営業である我輩自身が制作作業を行うことでコストを低く抑えられるのが強みとなる。
他社との合い見積りの場面では、他社がスタジオやカメラマンの外注費用を乗せてくるのだが、こちらはそんなものは一切無い。そのため見積金額が他社よりも一桁安くなったこともあった。当然、その仕事は一発で受注した。
ただし、所内には撮影に関する設備が一切無いため、我輩は自前のストロボ機材「COMET ダイナライトM1000」(参考:
雑文180「我輩のストロボ事情」)を自分の車に乗せて客先へ運び込むなどせねばならなかった。
商品の撮影というのは、形が歪んで写ってはマズイため、あまり近付いて撮影することは出来ない。そうなると距離を置いて望遠レンズで撮ることになる。しかし望遠レンズでは被写界震度が浅くなるため、目一杯に絞り込まねば商品の前後がピンボケしてしまう。
目一杯絞り込むためには、大きな光源が必要となるわけであるから、大型ストロボが不可欠となるのだ。
ただ、個人所有の機材を搬入したり使用したりするのは消耗や破損を早めるという心配がある。
また、自分の車も使わねばならないという点も負担に感ずる。かと言って社用車を使うと、自宅へ機材を取りに行ったり、車を会社に戻しに行くというところで余計な手間と時間がかかる。
このように、撮影作業一つとっても機材搬入などの作業が伴う。そして、それらを我輩一人で行っているわけである。
こんな時、部下がいれば助かるのだが・・・。
そこで我輩は、自分の作業を助けるための部下を付けてもらうことにした。前々から課長殿には相談していたことだったが、我輩の説得工作が実り、このたび我輩の下(もと)に部下が配置された。
それではここで、我輩の部下を紹介する。
名前は、「COMET TWINKLE 03 II」。出力400W/Sのモノブロックタイプストロボである。