2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[591] 2006年12月22日(金)
「スキャンしないスキャナ(2)」

3年近く前、雑文475「スキャンしないスキャナ」にて「ワンショットデジタルカメラを用いて超高速ドキュメントスキャナを作ったらどうだろう」と書いた。

ふと気付くと、それは現実になっていた。
意識せずに、そうなっていた。

我輩の職場では、書類の電子化は複合機によるスキャンで行なうようになっている。
スキャンされたデータは自動的にPDFファイルに変換され、共用フォルダに落とし込まれる。そしてそのデータを各パソコンから吸い出すのである。

ところがPDFファイルというのはレタッチが難しい。明るさ・コントラスト調整やトリミングなどをしたい場合には「Acrobat」あるいは「Illustrator」というソフトウェアが必要となり手間がかかる。
職場の複合機によるスキャンはPDFファイルの他にはTIFFファイルが選べるのだが、それなりにデータも重く、ハンドリングが悪い。
(ちなみに、個人用として発売されているドキュメントスキャナではPDFファイル以外の出力が出来ないものが多いようである)

そもそも複合機は、誰かがコピーしている時には使えない。
ジッと見張っているわけにもいかないので、何度か見に行って空いていれば使うという感じである。
しかも、共用ファイルに入った後に専用ソフトを立ち上げてファイルをダウンロードすることになる。
それら一つ一つの作業は大したことではないのだが、それが幾つもあるとなると面倒に思えてくる。

結局、我輩は手元にあるコンパクトタイプのデジタルカメラ「RICOH GR-D」で撮影して済ますようになった。
これならばすぐにスキャン可能で、ワンショットで画像化が可能。生成されたJPEG画像はデータ量としては軽く、しかも汎用ソフトで加工可能。明るさ・コントラスト調整も簡単である。
800万画素のカメラであるから、それなりに細かいところまで描写されているので情報量としての不都合も無い。
何よりも、席に居ながらにして画像化出来る便利さは大きい。

少しくらい傾いたりしても文字が読めればそれで良いという用途が意外に多く、デジタルカメラをスキャナ代わりにすることについては大きなメリットを感ずる。
データ量としても、画像のベース面を白く飛ばしてしまえば効率の良い圧縮が可能。

今では、回覧が回ってきてもデジタルカメラでサッと撮影して済ますようになった。そうすれば、後でゆっくり読めるばかりか、再度確認することも容易。
もし紙のままであれば、読み流してしまい細かい部分は忘れてしまう。

これも、手軽に素早く画像化出来るデジタルカメラのおかげであろう。