以前、ネガフィルムの「フィルム現像のみ」の処理を頼んだら、
インデックスプリントを勝手に付けられたという話をした。
今回、勤務先のバーベキューパーティーで撮った写真を焼き増しするため、近所のフジ系ラボで現像のみを頼んだ。そして、ダメ元で「インデックスプリント無しで」と要求したところ、あっさり承諾してもらえた。
まあ、考えてみれば当然のことなのだろうが、やはり小さなラボや写真店では、それぞれの決まり事があるような印象を受け、あまり細かいことを要求するのは気が引ける。
「同時プリントは0円だが、焼き増しの場合はベラボウに高く時間が掛かる」
「特に指定しない限り、インデックスプリントが当然のように付けられる」
「安い代わり、ネガのキズについてのクレームは受付けない」
「昼休みは店主がおらず、詳しくない者が店頭にいる」
他にも何かあるかも知れない。
しかしながら、上野に出向いてヨドバシカメラなどに現像を頼む時間が無い時、つい、町の「**写真店」などと書いてある所に出してしまう。
実際の現像処理はその店がやるわけではないため、ミニラボでない限り、どの店に出しても品質に問題は無いだろう。だが、窓口として見るとかなり憂鬱である。
そういう店は多分、限りなく100パーセント近くの現像依頼がネガフィルムだと思われる。別に確たる統計データがあるわけではないが、店員の対応を見ていると、そうとしか考えられない。
まず、撮影済みフィルムをカウンターに出そうとすると、すぐにプリントサイズを訊いてくる。リバーサルフィルムの現像を依頼されることなど想定していない。
「おいおい、これはエクタクロームだぞ。」と思うが、ハッキリとは言わない。それとなくリバーサルフィルムであることを伝える。
それでもすぐに対応してくれれば良いのだが、中にはDPE袋の必要事項を書き込む時に悩む者もいる。リバーサルに慣れていないのがここでも分かる。
その場合は我輩も手伝って「ここに丸印を付けて」とか「スリーブ仕上げと書いて」と教えることになる。かなりイヤな気持ちだ。
職場近くの写真屋のオバちゃんには何度も教えたが、それももう疲れた。
「別にイジワルしようとして面倒くさいフィルムを頼んでいるワケじゃないんだぞ」
我輩は店を出る時、いつも思う。
よくいるよな、小難しい言葉で優越感に浸ろうとする面倒な客。我輩もこんな人間として見られているんだろうな。
「今度からここに来るのは止めよう。」
結局、我輩は交通費と時間を使って、ヨドバシカメラ上野店で現像処理を頼むことになる。そのような大手になると、我輩の頼みたいことは別段珍しい要求ではない。安心して要求し注文を付けることが出来るのだ。
ハッキリ言って、町の写真屋はキライだね。