なお表示の具合としては、文字がかなり小さい。
解像度が高くとも画面全体のサイズが大きければ文字が小さくなることはあるまいが、43インチの大きさをもってしても4Kではメッシュが細かいようだ。
Windows10ではOSレベルで文字サイズを拡大出来るようになっているのだが、アプリケーションソフトによっては文字サイズが変わると、メニューのレイアウトが大幅に崩れたりしておかしくなるようなので、やむなく元のサイズに戻した。まあ、メインパソコンはグラフィック用途に限定されるであろうから文字が小さくとも問題無かろう。
やはり4Kは画像表示で真価を発揮する。画像表示の迫力が違う。かつて、映像関係の展示会で4Kディスプレイに表示されたデジタルカメラ画像を見た時の記憶が甦った(参考:
雑文811)。あれから5年の時を経て、自宅のパソコン環境が追い付いたのだ。
大画面で、しかも緻密。もちろんそれは高画素機「SONY α7RII」の画像だからこそであろう。
もちろん、4Kディスプレイの解像度としては、計算上は800万画素が等倍で表示出来るものである。しかしながら、実質的には800万画素機の画像では不足がある。何しろ、800万画素が主流だった時代のデジタルカメラの画質は酷いもので、縮小処理して目を詰めてようやく見られるレベル。我輩の所有機で言うと「RICOH GR-D」がそれに該当する。その頃の画像を画面いっぱいに等倍表示させると目を覆いたくなる。
1,200万画素の「PENTAX Q」や、一昔前の「Nikon D700」の画像になれば、縮小処理をしなくとも多少マシな画質になるが、それでも等倍表示にはあまり余裕が無い。
1,600万画素のマイロフォーサーズならば大丈夫かと思ったが、確かに横位置では大丈夫であっても、縦位置画像になると等倍表示では幅が足らずに左右に余白が出る。そういうことを考えると、2,400万画素機が実用上の最低ラインとなろう。これならば、縦位置での幅が等倍表示でキッチリ収まる。
さすがにこの大画面の左右を見渡すと、IPSパネルであっても(IPSでも安価なIPSとは思うが)視野角のせいで端が暗く見える。イスを少し後ろに引いてようやく、全体がクリアに見えるようになる。
設置や使い勝手の面で言うと、現時点では43インチの4Kディスプレイが限界ギリギリの状態。
だが恐らく8K時代になれば、更に大画面を必要とするだろう。そうでなければパソコンとしての利用が難しくなる。
しかし未来の技術に期待するのであれば、そんな時代には手軽に壁掛け可能な大画面・軽量の有機ELディスプレイも実現されるに違いない。
自発光の有機ディスプレイならば視野角の問題も無い。
さて最後に、今回導入したディスプレイ・パソコン一式の一覧を示す。
これを改めて眺めると、本来は4Kディスプレイ導入のためのグレードアップだったが、「どうせならばあれもこれも」と追加していった結果、思った以上の全面刷新となってしまった。
マザーボード |
ASUS PRIME H270-PLUS (H270 1151 DDR4) |
¥12,674 |
CPU |
Intel Core i7 6700K BOX (第6世代-OC LGA1151) |
¥38,730 |
HDD |
Western Digital WD30EZRZ-RT(3TB) (Win10 64bit(DSP)付) |
¥22,261 |
メモリ |
ADATA AX4U300038G16-SBF (DDR4 PC4-24000 8GB)×2枚 |
¥16,902 |
グラフィックボード |
MSI NVIDIA GeForce GT710搭載 GDDR3 2GB VD5931 GT710 2GD3H LP |
¥4,309 |
液晶ディスプレイ |
Philips 43型 BDM4350UC/11 (4K/IPSパネル/5年保証) |
¥66,465 |
ディスプレイアーム |
サンコー VESA変換プレート 200x200 MARMVESA200 |
¥2,732 |
ディスプレイアーム |
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 45-241-026 |
¥16,204 |
その他 |
オウルテック 3.5インチベイ内蔵型 カードリーダー/ライター |
¥1,973 |
その他 |
AINEX 3.5 → 5.25インチ変換マウンタ HDM-08A |
¥945 |
スティックPC |
ドスパラ Diginnos Stick DG-STK3 ドッキングステーションセット |
¥13,220 |
USB切替機 |
サンワサプライ SW-US22 |
¥3,006 |