今では画質とカメラボディサイズとの折り合いをつけ、マイクロフォーサーズカメラの「LUMIX DMC-GF3」をカバンに常備し、レストランに入るとそのカメラで撮影している。この種のカメラであれば、単にミーハーな一般人が撮っているようにしか見えまい。
これまで我輩は、マイクロフォーサーズカメラは感度さえ上げなければフルサイズデジタルカメラと同等な低ノイズ画像が得られることを、実際の撮影を通じて見出した。
ところがレストランのような飲食店では、照明がやや暗めであることが普通。そのため低感度では手ブレが頻発し、やむなく感度を上げて撮影することも少なくない。いくら「感度を上げさえしなければ」と言っても、実際に感度を上げざるを得ないのであればその能力は引き出せない。
実際、「GF3」では厳しいシーンも少なくない。
感度を上げる前に、カメラを構えたヒジをテーブルに乗せ、ブレが出ぬよう慎重にシャッターを切るのだが、なかなかブレが抑えられず、5〜6枚撮り直すこともある。
それでもどうしてもダメな時があり、その時はもう感度を上げるしか無い。まさかレストラン内でストロボを使うわけにもいかぬ。
聞くところによれば、「GF3」のイメージセンサーは「GF1」のものと同一だという。ボディサイズと背面液晶のタッチパネルの操作が変わっただけで、画質としては変わらないということになる。
現状の「GF3」のままでも根性を入れて撮影すれば何とかなるとは思うが、出来ればもう少し高感度特性があれば助かる・・・。
現在、コンパクトなマイクロフォーサーズカメラの中で高感度特性が高いと言われるものに「GX1」と「GF5」がある。
「GX1」はシリーズ名は異なるものの実質的に「GF1」の後継機とされ、もう一方の「GF5」は「GF3」の後継機とされている。
<価格.com> |
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調べてみると、今はどちらも大体同じような価格帯にあるようだ。
「GX1」は2011年11月25日の発売当初は6万円台だったが、今では新品3万円、中古で2.5万円。「価格.com」の価格推移グラフを見ると、今年5月からは値が動いていない。これが底値らしい。
「GF5」は2012年4月26日の発売当初は5万円台だったが、今では新品2.5万円、中古2万円となっている。たった4ヶ月で半値まで下がるとは。
現在使っている「GF3」は悪いカメラではない。パンケーキレンズを装着すれば、ズボンのポケットに入れられるほどコンパクトでどこにでも持って行ける。
しかし低ノイズ写真を撮る時のことを考えると、やはり「GX1」か「GF5」のどちらかを導入したほうが良いだろうと思い始めた。どうせ買うならば、早いほうが写真を多く残せる。
では、どちらを選ぶか。
ボディの寸法については、「GF5」に比べて「GX1」のほうが一回り大きい。だがそれでも小型の部類に入るので、携行に不自由はあるまい。
それに、画素数が1,600万画素と少々増えているので、「OLYMPUS OM-D E-M5」と足並みが揃うという意味でも導入メリットはある。
肝心の高感度特性についても、「GX1」のほうが「GF5」よりも高いとのこと。
もちろん、「GF5」のほうも新しいイメージセンサーを搭載し「GF3」に比べると高感度特性が高いらしいのだが、「GX1」ほどではないらしい。それに、「GF5」の画素数は据え置きの1,200万画素。置き換える動機としては少々弱い。
そういうわけで今回、「GX1」を買うことに決めた。
手持ち金が無いので、クレジットカード決済しか方法が無い。金策は、我輩お得意の「手に入れた後でジックリ考えよう作戦」で行く。
そして少しでも安く手に入れるために中古とする。「マップカメラ」でボディのみ2.5万円。ウェブサイト上で必要情報を入力し、あとは注文ボタンを押すだけ。
そこでふと思った。
「予備バッテリーも必要だな・・・。」
乾電池式であればいざ知らず、専用バッテリー式のデジタルカメラは予備のバッテリーは不可欠。そうでなければ、唯一のバッテリーを充電している間、カメラは使えない。
ただ、予備バッテリーを追加購入するとなれば5千円は余計にかかる。クレジットカードであれば現金が無くとも買えなくもないが、後の金策が大変になる。
我輩は注文ボタンを何度も押そうとしたのだが、迷いが出てなかなか押せなくなった。
埒(らち)が明かないので、風呂でも入って気分を変えることにした。
風呂から上がった後、ふと我輩の「OLYMPUS OM-D E-M5」が目に入った。
「GX1」のような中途半端な大きさのカメラを通勤カバンに常備するのであれば、いっそのこと現時点でのマイクロフォーサーズ最高画質とされる「OM-D E-M5」をカバンに常備すれば良いではないか。大きさも「GX1」と比較してそれほど変わるものでもあるまい。わざわざ「GX1」を手に入れる意味などあるのか?
だがそこで最初の問題点に行き当たった。「OM-D E-M5」をカバン常用とするにしても、このカメラは小さいながらも一眼レフの形状をしている。レストランで使うようなカメラとは思えぬ。
そういう視点で改めて考えると、「GX1」も微妙なところ。
何事も、中途半端は目的を失う。
レストランでミーハーな一般人を装うならば、やはり「GF5」のコンパクトさとミーハーデザインは不可欠であろう。無骨なホットシューが無いのも、今見ると思い切りが良い。
そして「GF5」ならば、「GF3」のバッテリーと同じものを使うので、わざわざ予備バッテリーを用意する必要も無く、ボディを買うだけで済む。いやむしろ、バッテリーが3つに増えて好都合。
唯一の問題は、高感度特性がどれほどのものかというところだが、それは「GF5」のウリでもあるので期待しても良かろう。
そういうわけで結局、「GF5」を購入することを決めた。
新品では2.5万円だが、ネットオークションでは新品でも中古価格並の2万円の出物があった。しかしオークションは個人相手となりクレジットカードが使えないので断念し、やはり「マップカメラ」の中古2万円のものを買おうと思う。ボディ色を見ると、最安値はブラックボディ。「まあ、それでもいいか」と思ったが、手持ちの標準ズームレンズがシルバー色なのでパンダになってしまうのでブラックボディに手を出すのはやめた。
どうせならば、我輩の好きな色のダークレッドを選ぼう。そちらの値段は2.3万円なのだが、好みの色でボディを選ぶのも良いと考えた。
ただ、新品最安値は2.6万円なので悩みどころだが、3千円の差は今の我輩には大きい。やはり中古のほうを選ぼう。
「GF5」が手元に届いたのは、注文した翌日だった。ボディに小さな傷が1つある以外は程度は良い。