[755] 2012年04月18日(水)
「我輩の歴代デジタルカメラ画像サイズ考察」
まず始めに、今回の雑文題名を「画素数」と記述するか「画像サイズ」と記述するかで迷った。
「画素数」と言ってしまうと、単純に画素の数という意味になってしまうため、見た目の面積やアスペクト比の違いは意識に上らない。だからここでは、横x縦ピクセルという意味で「画像サイズ」という言葉を使った。場合によっては「データ容量」という意味での誤解を生じかねないが、他に良い言葉も見付からなかった。
さて今回、我輩がこれまで使ってきた歴代のデジタルカメラについて画像サイズの比較を行ってみたいと思う。
これは、画質がどうのこうのを論ずる意図があるわけではなく、画像サイズに於ける時代の移り変わりを、改めて現代の視点から眺めてみようとするものである。
比較しようと思ったきっかけは、先日中古で「OLYMPUS E-20」という500万画素機を入手したからである。
500万画素というのは画像サイズ的にどれくらいの位置に存在するものなのか? どれくらいの時代までは最前線で使えたのだろうか? そういうことを知りたかった。
確かに、画素数の数字上での比較は容易ではあるが、枠の大きさとしての画像サイズを並べてみると、また違った面が見えてくるような気がする。
画像サイズの比較の前に、まずは我輩が使ってきたデジタルカメラについての機種及びその画素数について表でまとめてみた。
なお、購入順ではなく発売年月順としているのは、中古入手のものが順列を狂わせてしまうからである。また、「Nikon D800」はコンシューマー系での最高画素という位置付けで参考比較として掲載している。
機種名 |
画像サイズ |
画素数 |
発売年月 |
OLYMPUS C-1400L |
1280 x 1024 |
130万画素 |
1997年10月発売 |
FUJI FinePix700 |
1280 x 1024 |
130万画素 |
1998年02月発売 |
OLYMPUS C-2020Z |
1600 x 1200 |
200万画素 |
1999年11月発売 |
Kodak DC3800 |
1792 x 1184 |
210万画素 |
2000年09月発売 |
Canon EOS D30 |
2160 x 1440 |
310万画素 |
2000年09月発売 |
OLYMPUS C-700UZ |
1600 x 1200 |
200万画素 |
2001年04月発売 |
OLYMPUS E-20 |
2560 x 1920 |
500万画素 |
2001年11月発売 |
Canon EOS 10D |
3072 x 2048 |
630万画素 |
2003年03月発売 |
Nikon COOLPIX 5400 |
2592 x 1944 |
500万画素 |
2003年06月発売 |
RICOH GR-Digital |
3264 x 2448 |
800万画素 |
2005年10月発売 |
Nikon D200 |
3872 x 2592 |
1,000万画素 |
2005年12月発売 |
Nikon COOLPIX P5100 |
4000 x 3000 |
1,200万画素 |
2007年09月発売 |
Nikon D700 |
4256 x 2832 |
1,200万画素 |
2008年07月発売 |
Canon EOS 5D Mark2 |
5616 x 3744 |
2,100万画素 |
2008年11月発売 |
SIGMA DP2 |
2640 x 1760 |
460万画素 |
2009年04月発売 |
LUMIX DMC-GF1 |
4000 x 3000 |
1,200万画素 |
2009年09月発売 |
PENTAX K-r |
4288 x 2848 |
1,200万画素 |
2010年10月発売 |
LUMIX DMC-GF3 |
4000 x 3000 |
1,200万画素 |
2011年07月発売 |
Nikon D800(参考掲載) |
7360 x 4912 |
3,600万画素 |
2012年03月発売 |
OLYMPUS OM-D E-M5 |
4608 x 3456 |
1,600万画素 |
2012年03月発売 |
こうして見ると、リバーサルフィルム至上主義者として有名な我輩であっても、それなりの数のデジタルカメラを使ってきたなと思う。それはつまり、「デジタルカメラは銀塩カメラとは被らぬ別物である」という認識が最初からあったということを意味する。
もし我輩が、銀塩カメラとデジタルカメラを同じ土俵で優劣を比べるような価値観で見ていたとしたら、デジタルカメラの画素数増加に伴い、銀塩カメラからデジタルカメラへ少しずつ緩やかに移行したであろう。しかし実際は、低画質の時代からデジタルカメラを積極的に利用してきた。これは、デジタルカメラには画質以外のメリットがあることを当初から認めていたことに他ならぬ。
(25〜35万画素の製品に手を出していないのは、ビデオカメラからのアナログキャプチャを利用していたため)
さて、上の表を漠然と眺めても、時の移り変わりに伴って画素数が増加しているということが何となく分かるだけ。そこで、面積やアスペクト比の違いが感覚的に分かるようにしてみたのが下の画面である。
<画像サイズの比較図> (※画像クリックで横1500ドットの画像が別ウィンドウで開く) |
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ここでは、黒色で示すものは指標である。「SDサイズ(VGA)」、「FULL-HDサイズ」、そしてデジタルカメラ最大の「Nikon D800」を示した。特に、現在のパソコンディスプレイの主流がフルハイビジョンサイズであることから、「FULL-HDサイズ」は良い指標となろう。
赤色は現在所有しているカメラ、青色は既に手放したカメラを示す。
まず衝撃を受けたのは、当時、手の届く価格のメガピクセル機として登場した「OLYMPUS C-1400L」と「FUJI FinePix700」の画像サイズの小ささだった。
この2機種については、当時の"高画素カメラ"というイメージがそのまま現在まで続いていたような気がする。その後入手した200万画素の「OLYMPUS C-2020Z」や「Kodak DC3800」よりも高画素であるかのような錯覚さえある。
しかしこうして画像サイズ比較図を見ると、パソコンディスプレイに等倍表示しても画像サイズが足らぬ。デスクトップの壁紙さえ作れないとは驚くばかり。
それから、我輩初の一眼レフデジタルカメラである「Canon EOS D30」は300万画素機であったが、こうして見るとそれほど画像サイズが大きくないことに驚く。これは2006年(我輩的にはつい最近の感覚)くらいまで使っていたのだから我ながら信じられない。一眼レフならではの汎用性が余程高かったせいであろう。
500万画素前後のカメラとしては、まず「SIGMA DP2」が衝撃的である。Foveonセンサーによる解像感は素晴らしく、他のカメラと同列に比較出来ないことは理解しているが、実際に吐き出される画像サイズの小ささには驚かされる。これなどはつい最近使っていたカメラなのだ。
逆に、最近中古購入した「OLYMPUS E-20」が「DP2」と同じくらいであることが心強い。考えてみれば、300万画素の「Canon EOS D30」よりもかなり大きい。
それから同じく500万画素の「Nikon COOLPIX 5400」については、当初から露出計用途で割り切っていたため、振り返ってみると最大画像サイズで撮影したことはあまり無かった。そのせいもあり、「Canon EOS D30」よりも画素数が多いながらもカメラとしての印象はほとんど残っていない。
1,000万画素機については、「Nikon D200」の画像サイズが少々小さいことに気付いた。むしろ、800万画素機「RICOH GR-D」のほうに近い。アスペクト比の違いで縦ピクセルが接近しているせいだが、トリミングを伴う画像利用時は短辺に制限を受けるので、実質的には「GR-D」と同じと言える。
一方、1,600万画素の「OLYMPUS OM-D E-M5」についても意外なものを2つ感じた。
まず第一に、これまで飛び抜けた高画素機だと思っていた2,000万画素の「Canon EOS 5D Mark2」に結構近いところまで迫っているように見える。こちらも「Nikon D200」の場合と同様に、アスペクト比の違いで画像の高さが思ったよりも近いせいである。
そして逆に、同じ1,000万画素仲間だと思っていた「Nikon D700」や「DMC-GF1/GF3」そして「PENTAX K-r」に比べると、「OM-D E-M5」は目立って大きく見える。
こちらも確かにアスペクト比の違いによるものがあるが、何よりも同じ1,000万台という数字の印象に騙されたように思う。
実際、「OM-D E-M5」の利用に於いて博物館の展示パネルを撮影した時には、「D700」よりも細かい文字も描写可能であることが確認出来た。これは、2枚に分けて撮影していたような大きな展示パネルであっても、ワンショットで写し取ることが可能になることを意味する。
そして最後になるが、今回指標として示した「Nikon D800」の画像サイズの大きさには改めて驚かされる。パソコンディスプレイで等倍表示した時に、ハミ出る画像の広大さが物凄い。
今のところは課題(ノイズ感、高性能レンズ導入の費用など)も多く、この画像サイズは身近ではないが、いつかはこのような大きな画像を作り出せるようになることが我輩の夢だ。
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