2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
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5.カメラ雑文
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カメラ雑文

[699] 2010年07月26日(月)
「D700を機軸としたデジタルカメラの再編(前編)」


「Canon EOS5D Mark2」は、元々「Nikon D200」の代替を目的として1年前に導入したものだった。
2,000万画素の圧倒的な情報量は素晴らしく、ハイビジョンビデオ撮影も唯一無二の存在感を示すに十分だった。

ただそうは言っても、さすがにフルサイズデジタル一眼レフは大きく重い。ちょっとしたメモ用途であれば「D200」でも十分で、しかもストロボ内蔵というメリットが活きる。
結局のところ、「EOS5D Mk2」はあくまでもハイエンドな撮影を担当するという位置付けとなり、「D200」と入れ替えることは出来なかった。
そういうわけで、引き続き「D200」を使い続けることになる。

ところが前回の雑文でも書いたように、先日、フルサイズデジタル一眼レフ機「Nikon D700」を導入するに至った。
「EOS5D Mk2」に比べて画素数が1,200万画素に低下し、しかもハイビジョンビデオ撮影も出来なくなったものの、内蔵ストロボや我輩好みの階調が得られ、しかも小気味良いシャッターフィールや操作感が快適で、更には高性能広角ズーム「AF-S 14-24mm F2.8G」の実力がようやく発揮出来ることになる。

ただ問題は、「D200」の問題であった。
今のままでは、「D700」は「EOS5D Mk2」の代替という位置付けとなるため、「D200」の役割は残り続ける。そうなると、「D200」は売却出来ないばかりか、2台のデジタル一眼レフカメラを使い分けるという難しさは解消されない。

これは、難しい問題である。
「D200」を売らずに残せば、「D700」用の常用となる標準ズームが手に入らず活躍の場を失わせ、ますます「D200」の依存度が高くなる。
逆に「D200」を売ってしまうと、些細なメモ撮影であってもフルサイズ「D700」の大きな図体を持ち出さねばならぬ。

もちろん、少し我慢して金が貯まってから「D700」用レンズを手に入れるという手もあろうが、そもそも「D200」自体は"軽量一眼レフ"と呼べるほどでもなくそれなりにズシリと重い。やはり、「D700」と「D200」との使い分けは、本当の意味で効率的とは思えない。買い増ししていった結果このような組合せになっただけのこと。

そこで、「D200」を売って「D700」用レンズを入手した後、残りの金で改めて軽量・安価なデジタル一眼レフを調達しようと考えた。そうすれば、2つのデジタル一眼レフカメラそれぞれの特長が明確になり、使い分けも意味を持つ。
「D200」の売却ならば、それを実現させるくらいの金は生んでくれるだろう。

細かいやりとりは省くが、ネットオークションにて「D200ボディ」は4万3千円、「AF-S 18-70mm F3.5-4.5G」は1万5千円で売却出来た。
手にした金は、合計5万5千円ほど(オークション手数料が引かれるため)。

しかし「D700」用の常用ズームとして考えていた「AF-S VR ED 24-120mm F3.5-5.6G」の中古も安くはなく、4万円弱をかけてようやく手に入れた。これでようやく、元々持っていた広角ズーム「14-24mm」、望遠ズーム「70-300mm」を加えて、「D700」を活用出来るレンズ環境が整ったことになる(70-300mmレンズの入手については雑文614を参照)。

<フルサイズシステム 14-24mm/24-120mm/70-300mm>
フルサイズシステム 14-24mm/24-120mm/70-300mm

これにて、フルサイズのシステム構築の問題は解決した。
次に、軽量デジタル一眼レフについてだが、残金は1万5千円ほどである。これで何が買えるだろう。

軽量デジタル一眼レフとズームレンズ(つまりレンズキット)を手に入れたいところだが、この条件ではなかなか難しい。確かに、金額的にはこの金額で引っかかる物件もあるにはあるが、どれも640万画素であった。
「D700」の1,200万画素でも少々不満であるのに、今さら640万画素など考えられぬ。

J-カメラ:中古カメラ検索」で色々とメーカーを変えて検索を繰り返していたところ、OLYMPUSやPanasonicのフォーサーズ一眼レフカメラが目に止まった。
「これも一つの解決法か・・・?」

しかし色々と調査してみると、フォーサーズ一眼レフカメラであろうとも、APSサイズの軽量カメラと比較して、カメラの大きさにそれほど違いが無いことが分かってきた。その程度の違いならばAPSサイズの画質を望むし、NikonのD40Xなどを選べばフルサイズとマウントの共通化が図れる。
そもそも、我輩はフォーサーズにあまり良い印象を持っていない。あんな中途半端なフォーマットを選ぶようになったらおしまいだ。

ただそうは言っても、手元にある金は1万5千円。
これで買える範囲という現実を考えると、「Canon EOS-Kiss Digital N」のレンズキットくらいか。これならば800万画素と多少妥協はあるものの、640万画素よりは少々多い。
それとも、2万5千円くらいにはなるが、何とか金を工面して1,000万画素の「Canon EOS-Kiss Digital X」レンズキットとするか。

まさかこの我輩が、「Kiss」などというヌルイ名前のカメラの購入を本気で検討するようになるとはな・・・。

(・・後半へ続く・・)
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イラスト提供:シェト・プロダクション