[677] 2009年10月02日(金)
「2009年夏 九州帰省日記(6日目)」
●8月13日(木) 7日目
<事前計画:泉大津8:50着→自宅>
この日は、フェリーを降りてからひたすら関東を目指して走ることになるため、朝食のための余計な寄り道は避けたい。よって、船内食堂にて朝食を済ませた。もちろん、いつもと同じ席である。
<朝食> |
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[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/08/13 06:49 |
食後、デッキに出てみると、進行方向に明石大橋が見えてきた。
大きいなぁと思っていると、どうやらその下をくぐるようだ。
<前方に見るは明石大橋> |
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[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/08/13 07:31 |
船というのは不思議なもので、かなり遠くに見える目標物でも、意外に早く到達する。恐らく、巨大な船体のために体感速度は遅いが、速度そのものは35〜40km/hくらいはあるようだ。
そのため、遠くに見えていた明石大橋もみるみる近付き、あっという間に下をくぐって行った。
<明石大橋の下をくぐる> |
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[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/08/13 07:37 |
部屋に戻ると、相部屋の男性客は荷物をまとめて居なくなっていた。恐らく下船までの間、ロビーでくつろいでいるのだろう。
ならば、部屋にあるテレビを暇つぶしにつけてみようか。洋上で映るかどうか分からないが。
テレビをつけてみると、ノイズが多いながらも意外にも映像は映った。
チャンネルをニュースにしてみたところ、ちょうど東名高速道路不通区間の復旧工事についてやっていた。それによると、当初予定されていた上り線の復旧完了予定の8月13日が延期されたという。理由は、法面(のりめん=切土や盛土により作られる人工斜面のこと)の土砂崩れの規模が思いのほか大きく、根本的な手当てをしなければ所定強度が出ないとのこと。
<東名高速道路の通行止め報道> |
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[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/08/13 08:33-08:36 |
どちらにせよ我輩は東名高速道路を避けて中央自動車道を行くと決めていたのだが、東名道の不通により中央道へ流れるクルマが多くなることを考えると、その影響は決して小さくはなかろう。
今年は一体どうなる・・・?
さて、到着時刻も近くなり、ドライバーは各自クルマへ戻って待機。運転席に座ると、やっと船という閉鎖空間から解放されるというワクワク感と同時に、長距離を走り抜かねばならないという緊張感に包まれる。
フェリーの岸壁接岸後、直ちににタラップが降ろされ、誘導に従って次々にクルマが出て行く。「動きにムダが無いなぁ」などとのんきに眺めていたところ、急に順番が来たため、慌ててエンジンをかけてクルマを出す。
フェリー案内所前でヘナチョコ妻と豚児を拾い、早速、関東に向けてアクセルを踏んだ。
<下船> |
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[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/08/13 08:53 |
我輩のクルマのカーナビゲーションでは、FM波でのVICS(道路交通情報通信システム)情報は受信出来るのだが、それが今回の東名高速道路回避にどのように働くのかは不明だったため、確実を期すよう途中経路を強制的に指定してアンカーとし、必ず中央自動車道を通るようにしておいた。
<ルート設定> |
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[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/08/13 08:51 |
去年は岡崎市辺りで昼食を摂ったので、今年もそれくらいの距離を走って昼食としたいところ。
ところがその手前の四日市市辺りで昼食時になったため、高速道路を降りてレストランを探して入った。やはりペースが遅い。
レストランでは、豚児はいつものようにお子様ランチ的な無難なものにするかと思ったのだが、生意気にも、自分で握り寿司が作れる「こども寿司セット」にしたいと言い出した。
ところが意外にもこれはなかなか面白そうで、豚児自身も楽しんでいた。商売人というのは色々と考えるものだ。
<昼食> |
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[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/08/13 12:49 |
食後はしばらく高速道路を走ったが、途中でなぜか一般道を走るようカーナビゲーションの指示があり、「恐らく渋滞情報を加味した深い考えがあるに違いない」と深読みして指示通り高速道路を降りてみた。しかし、あまり意味が無さそうに思えてきて途中で高速道路に戻った。時間の無駄だったか?
何しろ、高速道路は高速道路で時々渋滞になるものだから、その判断はなかなか難しい。
それにしても、ふと気付くともう夕方になっていた。ついさっき昼食だったと思ったのだが、もう夕食の時間になりつつある。
ところがサービスエリアはどこも満車のようで、しばらく走り続けていたものの、20時くらいにはもう限界だと思い、談合坂サービスエリアに入ってそこでようやく駐車出来た。この先にまた渋滞が始まりつつあったのでちょうど良かろう。
クルマを降りて食堂に行こうとしたところ、食堂周辺はまるで満員電車のような人混み。カウンターまではとても辿り着けまい。
<談合坂サービスエリア> |
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[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/08/13 20:18 |
仕方無いので売店で売っているうどんなどの麺類でも買おうかと思ったが、サービスエリア内にどこにも座る場所が空いてない。汁物をクルマに持ち込むのも難しく、結局、給油だけ済ませて一般道に降りてみることにした。
降りてみて判ったのだが、そこは相模湖周辺で、夜には開いている店はどこも無い。カーナビゲーションで周辺施設検索でファミリーレストランを探してみたが、「周辺にはありません」と言われてしまった。
やむなくコンビニエンスストアを探してひたすらクネクネ道を走り、ようやく見付けたセブンイレブンで弁当を買って食べた。思い切って一般道に降りたというのにこのザマ・・・。
この時点で時間は21時。
高速道路を跨ぐ陸橋から見ると、高速道路は相変わらずノロノロ運転の状態のようだ。もうこのまま一般道を走って家に帰るか・・・?
<渋滞中の高速道路が見えた> |
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[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/08/13 21:26 |
我輩は豚児とヘナチョコに「家に着くまで寝ておけ」と言ってクルマを走らせた。
夜の一般道は空いていた。クルマもスムーズに走れる。ただ、信号にはよくひっかかかるので、思ったほど進めない。
高速道路の渋滞がどれほどの長さがあったのかは分からないが、一般道では都内到達まで思った以上に遠く感じた。しかしここまで来たら、もう一般道のまま走るしか無かろう。
<夜の一般道> |
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[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/08/13 22:35 |
都内に入るとタクシーが多く難儀した。しかも、片側3車線道路の右端を走っていたところ、我輩のすぐ左を走っていたタクシーが大型車輌を避けるためか急に右へ膨らんだため、とっさにブレーキを踏んだが、少しでも遅ければ確実に接触するところだった。
本当に、都内の深夜タクシーは無法者が多い。ウィンカー無しでレーンチェンジなど当たり前。第二種免許を持っているとはとても思えない。警察はなぜそういう輩を取り締まらんのだ?
<都内へ到達> |
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[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/08/13 23:49 |
冷や汗モノの深夜の都内を抜け、ようやく千葉へ入った。もうカーナビゲーション画面が無くとも帰り着けるだろう。
後部座席では、寝ていたはずのヘナチョコが時々「イタタ・・・」と言って体勢を変えていたが、出発から16時間も経つのだから、さすがにコンパクトセダンの後部座席では辛かったろう。
帰宅したのは25時。日付が変わっていた。
出発時、まさかここまで遅くなるとは思わなかった。もし事前にこうなると予想していたならば、途中でどこかに宿泊していたに違いない。
今回、酷暑・長距離・渋滞という過酷な条件でクルマを走らせたが、幸いなことに事故・故障も無く無事に帰着出来たことを感謝したい。
それでもさすがに16時間ものドライブはウンザリさせられた。次回は新幹線とレンタカーを使うか、あるいは帰省時期を年末年始に変えるかなど検討が必要かも知れぬ。
今回の帰省のまとめは下記の通り。
●期間 |
2009年8月7日〜8月13日(7日間) うち、九州での行動は5日間 |
●デジタル撮影総枚数 |
約1,500枚 内蔵ストロボの必要性を感じた。 |
●走行距離 |
1,873km 東名高速道路の上り線不通により予定外の走行を強いられた。 |
●燃料消費量 |
約170L 多少の誤差はある。 |
●平均燃費 |
11.0km/L 満タン法にて算出。渋滞もあったことを考えるとまあまあか。 |
●旅行費用 |
158,345円
<内訳>
・フェリー代 |
:55,660円(往復割引) |
・高速道路代(ETC) |
:11,800円?(予想) |
・ガソリン代 |
:23,376円 |
・食費 |
:22,407円 |
・宿泊費 |
:11,760円 |
・入館・駐車代 |
:20,040円 |
・土産その他 |
:13,302円 |
小学生となった豚児のフェリー代が今年からかかるようになったが、個室から相部屋の寝台へランクを落としたことで、逆に去年よりも3万円ほど安くなった。なお、相部屋について特に問題は無かった。
また、ハウステンボスの「グランオデッセイ」の写真代は「土産その他」に含めた。
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