それにしてもこれだけデカイと中判カメラとの併用は難しく、小型軽量の「Nikon D200」は手放すことは出来まい。もっとも、今さら「D200」を売ろうにも2〜3万円程度の価値しか無いのだ。
早速、ハイビジョン撮影を試みた。
カメラ背面の液晶画面が緻密で、カメラ上で再生してもそのクオリティが伝わってくる。これはまさに映画のよう。
これまで
雑文480「ビデオカメラ」でも書いたように、我輩はビデオ撮影に関して幾つかのカメラを使ってきているが、いくらカメラの性能が向上したとしても、撮像素子の大きさが変わらなければ画は変わらぬ。常にパンフォーカスで撮るビデオは、シーンによっては主体が特定出来ず、観る者の視線を迷わせる。それをフォーカスによって主体だけを浮かび上がらせるという手法が使えるならば、可能性は飛躍的に高まる。
そもそもこのカメラが吐き出す画はノイズが少なく、カメラを固定して撮ると静止画のようなクオリティの動画が撮れるのが素晴らしい。静止画なのか、動画なのか、パッと見ただけで区別出来ないのである。
そんな動画の中で、ふいに動きがあると、その時のショックはかなりのものがある。
まさに「パラダイムシフト」と言っても良い。
このカメラがもっと早く手に入っておれば、豚児のお遊戯会で使いたかったが・・・。
さて、このカメラのオマケ機能である静止画像の撮影も試してみた。
最近のビデオカメラは静止画も撮れるものが多いが、このカメラでは2,000万画素の静止画が得られる。
レンズキットの24-105mmで撮影してみたが、手ブレ補正機能が有効に働いたおかげで、ストロボが無くともそこそこ鮮明に室内が撮れた。しかし内蔵ストロボが無いため、メモ用途としては真正面から強制的にライトを当てて情報をもぎ取るという使い方は出来ないのが残念。外付けストロボはメモ用途には相応しくない。
2,000万画素の情報量としては、期待したほどでも無かったというのが正直なところ。メモ用途ならば、4,000万画素は必要だったかも知れない。
しかしまあ、現状ではこれが最適解であることは間違いない。
早速、近いうちに博物館で試してみようと思う。
また、気になるNikon製ナノクリスタルレンズ「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」の利用だが、マウントアダプタにより、MFながらも使用出来た。
さすがにフルサイズで14mmの画角となるとその迫力も違う。