[616] 2008年02月02日(土)
「コンパクトデジタルカメラのアキレス腱」
これまで2年間使っていたコンパクトデジタルカメラ「RICOH GR-D」が、ついに故障した。
いつかこの日がやってくるとは思っていたが、実際そうなると色々と苦労があって大変である。
まず、メモ撮影用途として撮影出来ない苦労。
それから、次の購入機種を選定する苦労。
そして一番大きな苦労が、金策する苦労。
GR-Dの故障箇所は、レンズの電動沈胴部分である。スイッチを入れても、レンズが出てくる途中でモーターがウンウン唸り止まってしまう。前の「Nikon COOLPIX5400」の時と同じだ。
実を言うとこの2年間、「GR-Dが故障するなら沈胴部分だろう」と恐れていたのである。まさに、そこが壊れた。
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そもそも、レンズ部が電動沈胴式のカメラというのは非常にデリケートで壊れ易い。鏡胴がモーター駆動力でせり出すため、手で触れるようには設計されていないのだ。
しかしそうは言っても、カメラというのは手で持って使う道具であるから、どうしても鏡胴部に触れてしまうことはあるし、ちょっとした衝撃が加わることもある。
どうも最近のコンパクトカメラは、使う側に完璧さを要求しているようである。
「衝撃を与えないでください」、「水気のあるところで使わないでください」、「高温・低温になる場所に放置しないでください」・・・。
もちろん、これらの警告文は当然の内容であるが、人間ならば誰しも「やってしまった!」と思う場面はあるものだ。そういう時でも、カメラが正常に動いてくれるとホッとするものだ。
ところが、今は違う。
「やってしまった!」と思う場面に遭遇すれば、もう絶対にダメ。期待を裏切ること無く、ほぼ確実にカメラは故障してしまう。
「あらかじめ警告してあったはずです。」とカメラに冷たく言われているかのようだ。
たった1つの過失さえ認めないカメラか・・・。
確かに沈胴式は、カメラをスリムでコンパクトにする。
しかしそれでカメラが故障し易くなってしまったのは納得出来ない。修理しようにも、見積りに出すとGR-Dは4万円近くかかると言われ、修理は断念した。聞けば、ユニット交換となるらしい。
「アホか、普通に新品のコンパクトデジタルカメラが買えるぞ・・・。」
そういうわけで後継カメラを検討したのだが、なかなか良いものが無い。
一応、「小型」・「ホットシュー付き」・「マニュアル露出可能」・「800万画素以上」という条件があるが、出来ればアキレス腱である電動沈胴式は見送りたい。
しかし沈胴式のカメラはかなり多く、もし沈胴式という条件をNGとするならば選択肢が無くなってしまう。
結局、妥協して「Nikon COOLPIX P5100」にすることにした。
(ちなみに、金策はまだであるから、購入はしばらく先になる。)
それにしても、我輩の求めるコンパクトデジタルカメラはいつ発売されるのか・・・。
もう何年も待っているが、待ちきれないので、3Dグラフィックスで作ってみることにした。
<我輩式コンパクトデジタルカメラの仕様>
- 4つの露出モードP/S/A/Mを2つのダイヤルにて切替え可能。(例えば2つのダイヤルをそれぞれ同時にAにセットするとPになる)
- 中間シャッタースピード、中間絞りが使用可能
- ホットシュー接続により外部ストロボ使用可能
- レンズ部は非沈胴式で、鏡胴周りをカバーで覆い、AF可動部が手に触れない構造とする
- ボディの各所にラバープロテクターを配置し、多少のショックに耐える
我輩式コンパクトデジタルカメラ Wa-GA1
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この画像は機能をそのまま形にしただけのやっつけ3D-CGのため、デザイン処理は甘い。
しかしそれでも、我輩の求めている機能形というのがハッキリと分かりやすく現れていると思う。もしこれをベースにして開発したいというメーカーがあれば遠慮無く申し出よ。その時は協力してやろう。
・・・まあ、ヘタレメーカーばかりであるから、我輩に頼むことなど出来ぬだろうがな。
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