[573] 2006年07月03日(月)
「撮影依頼」
我輩はこの4月より営業をやりながら簡単な制作業務を行なっている。
つまり、営業が制作すれば制作コストを削ることが出来るため、利益が上がるのである。
まあ、現実にはなかなか思うようにはいかないのだが(何しろ設備も不足している)、それでも何とかやるしかない。
さて、営業であるから、客先の要望であればどんなものでも応えようと考える。一応、我輩の担当分野はWEB関係であるが、会社として取り扱っているものであれば何でも受けるのである。
そういうわけで、印刷の仕事もちょくちょく入る。
先日、ポスターの仕事を請け負った。紙のサイズはA1(594mmx841mm)とかなり大きい。
オフィス風景の写真が何枚か必要なのだが、この紙サイズゆえに、一般的なフリー素材集では画像が小さく使えない。
大きなサイズの写真となれば、レンタルフォトの高価な写真ということになる。
そうは言っても、この仕事はあらかじめ決められたコストの枠内で仕上げねばならないという条件があった。計算してみると、レンタルフォトを使うと確実に赤字になることが判明。
ここは、自分で撮るしかなかろう。
クライアントの納得するイメージを撮らねばならないという責任と、もし納得しない場合には納期に間に合わなくなるというリスクがあるわけだが、コスト上、やるしかない。
営業部を見渡すと、デジタルカメラはおろか普通のカメラも無い。
まあ、安物デジタルカメラや35mmカメラがあったところで役に立つまい。ここは、我輩のブローニーサイズカメラ「BRONICA SQ-Ai」を使うことにした。
コスト的にはフィルム代と現像コストが不要なデジタルカメラを使いたかったのだが、我輩所有の「Canon EOS D30」は300万画素であるためA1ポスター用途には荷が重く、フィルム使用となった。
また、照明装置も無いため、我輩のコメットのストロボ(2灯合わせて1000W/S)も動員する。
これら機材の運搬はラッシュアワーの電車では難しく、車に乗せて運び込んだ。
写真撮影については、オフィス風景の写真のため、我輩の職場を舞台にして行なった。
アンブレラを設置して大きなカメラで写すわけであるから、職場の中でも目立ってしょうがない。

撮影を手伝うフリをしている者が1名・・・
結局のところ、色々撮り直しもあったが、最終的には何とかうまくまとまり赤字にならずに済んだ。
終わりよければ全て良し。
撮影そのものについて、普段やらない作業ではあるが楽しいものであった。A1サイズは機材を選ぶためそれなりの苦労があるが、もっと小さなサイズの写真で良いのであれば、また何か撮影したいと思う。
そう思っていると、早速依頼があった。
別の営業の者が、客先に製品パンフレットの提案しており、それに使う製品写真を撮りたいとのことだった。
我輩のアンブレラ撮影を見て依頼してきたのである。
更に別の営業が、展示会に使うパンフレットのイメージ写真が欲しいと言ってきた。
ケータイを何台か集めたところを撮影する簡単な商品撮影だった。
また更に、ロケ写真の打診もあった。
これは某研究所のシステムに使うための写真で、2つの風景を見せて違いを当てさせるというものらしい。
スケジュールを聞いたところ、一泊二日くらいのものだと言う。
旅行気分で撮影するのもいいものだ。
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