[477] 2004年03月08日(月)
「一期一会(2)」
以前テレビでやっていた世界ビックリニュースの中で、「猫がインターネットショッピングでキャットフードを購入した」という話をやっていた(アメリカの話か?)。
それによると、老人夫婦で飼っている猫が、パソコンからちょっと目を離した隙にキーボードの上を歩き、信じられないほどの偶然によって注文が受け付けられたという。
これによってこの猫は有名になり、ペットフードの会社からキャットフード1年分進呈されたりしたらしい。
そう言えば、我が家の豚児もそれなりにパソコンについてのエピソードを持っている。
1歳の時にはマウスのスクロール用ホイールをカリカリ回して画面を上下に動かして遊ぶようになり、ヤツの手の届く所にマウスを置いておけなくなった。
しかし隙を見てマウスをいじられ、画面を見ると複数のウィンドウがキレイに並べられていたりした時にはビックリした。「タスクバー」のメニューから「重ねて表示」を選んだとしか思えぬ。
またある時、ヘナチョコ妻から会社にメールが62通届いた。全て同じ内容だった。
何か不満でもあるのかと思い家に電話してみると、どうもヘナチョコがメールを書いている時に横から豚児がエンターキーを押し続けて送ったものだったらしい(そもそもエンターキー押し続けて複数送れるのか?)。
これは豚児が1歳半の時の話。
さらに昨日、家族で外出して疲れて帰った後、仕事の残りを片付けるために布団にノートパソコンを持ち込んでやっていたら睡魔が襲って寝てしまった。
ふと気付くとキーボードをカチャカチャと叩く音がするので目を覚ますと、我輩とパソコンの間に豚児が割り込んでキーボードを叩いてニヤニヤしていた。パソコンの画面を見ると、再起動中となっていた。まさか[Ctrl]+[Alt]+[Del]を押したのか?しかも1度では効かないはずであるから2度も?
まさにサイバーテロと呼ぶにふさわしい。
幼児のいたずらも年々巧妙になっているため、子供を持つ親は気を付けたほうが良い。
ところで改めて考えてみると、豚児が初めて自分で立った時から比べると、今では全く別の生き物と言える。今では「おとーちゃん!おかーちゃん!」と言いながら走ったり飛びかかってきたりする。
恐竜は滅びたのではなく鳥に進化したのだという説があるが、豚児の場合もそれと同じようなもの。小さなトカゲから恐竜になりつつある。そして、以前のトカゲは姿を消した。
人間の身体の細胞は、ある期間ですっかり入れ替わってしまうと言う。もちろん、神経細胞などは替わらないかも知れないが、それでも神経のネットワークは日々変わっていく。
そういう意味では、今日の自分は昨日の自分ではない。そして昨日の自分はもはやどこにも存在しない。
子供の場合、成長していくにつれ、外見はもとより機能も向上する。そのスピードはかなり速い。
成長ばかり喜んでいると、「過去の豚児はもう存在しない」ということを忘れる。目の前には、成長した豚児が居るのみ。今では、立って歩くことにいちいち感動などしない。だが、写真の中にはその感動がそのまま封じ込められている。なぜなら、写真には今の恐竜ではなく、既に滅びたトカゲが写っているからだ。
子供の撮影は日々が一期一会。

豚児が初めて掴まり立ちした光景。
この時は「クララが立った、クララが立った」などと大騒ぎしたものだが、今では座らせるのにも難儀する。
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