[472] 2004年02月08日(日)
「ダイヤル式EFカメラ」
現在、我輩には写真を撮るには十分なカメラとレンズがある。
しかしながら、欲しいカメラやレンズはまだまだある。
機材が不足すると撮影するには困るのだが、機材が有り過ぎる分には撮影に困ることは無い。よって、機材は少しくらい多めにあるほうがちょうど良い。
ただし、現実問題として金銭的な問題があるため、最初から使わないと判っているものや全く手の届かないものは対象外。限られた財政の中では、実際に使うものや安価なもののほうが優先順位が高くなる。
もちろん、巡り合わせのタイミングによって、「今買わなければ」と判断されるものもあろう。しかしそれは例外中の例外。欲しくとも買えないカメラやレンズは数多い。
欲しいカメラの例を挙げると・・・
機種名
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購入出来ない理由
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NORITA 66
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巡り合わせが無い。ボディも稀少だがレンズは更に稀少で一眼レフとしてのシステム性を活かせない。仮にあったとしても高価で手が出ない。
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Nikon F5
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高速モータードライブが必要ならばNikon F3やCanon EOS630がある。AFが必要ならAFレンズを一から揃えねばならず、しかも現状ではCanon EOS630で十分。巨大ボディが必要なら中判カメラがある。
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Nikon F4
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Nikon F3があれば不要と思われる。
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Nikon F2T
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Nikon F3があれば不要と思われる。
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Nikon EM
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マニュアル露出が不可能。
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Nikon F601
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AFが必要ならAFレンズを一から揃えねばならず、しかも現状ではCanon 630を所有している。
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Canon AE-1P(白)
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Canon AE-1Pのブラックボディを既に所有している。
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Canon A-1
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Canon AE-1Pのほうが操作感が良いため敢えて所有する意味が無い。
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Canon 旧F-1(後期)
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Canon EFがあれば不要と思われる。
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Canon T-80
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AF性能やシステムが貧弱なため実用的ではない。
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Canon T-90
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Canon EOS630があれば不要と思われる。
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Canon T-60
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Canon AE-1Pがあれば不要と思われる。レア物のため巡り合わせが無い。
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Canon EF-M
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レア物のため巡り合わせが無い。
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OLYMPUS OM101
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マニュアルアダプター無しではマニュアル露出が不可能。デザインと物珍しさ以外には所有するほどの魅力が無い。
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HASSELBLAD 503CX
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ボディは安価だが、レンズが高価でとても揃えられない。
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FUJICA ST-801
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FUJICA ST-605IIを既に所有しているため。交換レンズが1本しか無くサブカメラとしても意味無し。
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FUJICA AX-5
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Nikon F3があれば不要と思われる。交換レンズはレアなため揃わない。
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PENTAX K2
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Nikon F3があれば不要と思われる。初期の電気式カメラのため精度が不安。
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MINOLTA α-7700i
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Canon EOS630があれば不要と思われる。
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KONICA AutorefrexT3
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KONICA FTAを既に所有しているため。
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KONICA C35EF
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用途が無い。そもそも程度の良い物がほとんど無い。
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PENTACON Super
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レア物のため巡り合わせが無い。見付けても高価で手が出ない。
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これらのカメラ、欲しい理由は様々であるが、いずれも"購入出来ない理由"を越えられないため所有することが出来ない。
しかしながら、この中で「Canon EF-M」というカメラは"購入出来ない理由"のボーダーラインを越えるくらいに「欲しい」と思わせる。なぜならば、それはダイヤル式カメラとして非常に魅力的であるからだ。
ダイヤル式カメラというのは元々機種が少ない。一昔前ならばダイヤル式というのは当たり前の形態であったが、現在ではごく少数である。
ところが「EF-M」では、シャッターダイヤルばかりか絞りさえもダイヤルとして備えているのだ。

Canon EF-M(輸出仕様) |

絞りダイヤル |
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シャッターダイヤル |
Canon EFマウントは当然ながらレンズ側に絞り環は存在しない。そのため、従来のEFマウント用カメラでは絞りはボディ側から電子ダイヤルによって行うようになっていた。だがその場合、電子ダイヤルでは絞りの一覧性が無いため操作性は良くない。
しかし「EF-M」では、一覧性のある絞りダイヤルを配置することにより操作性を向上させているのが他のEOSには無い特長である。これは場合によっては、レンズ側にある絞り環よりも便利なこともあるかも知れない。
もっとも、絞りはレンズ側、シャッターはボディ側と、それぞれにあるほうが直感的操作には都合が良い。ボディ側に両方の操作部があると、どちらが絞りなのかシャッターなのかの区別が直感的に出来ない恐れがある。
しかしボディ側から絞り制御が出来るということは、レンズを換えても絞りを不動とすることが出来るという利点がある。同じ露出量でレンズを換えて撮影することがあるのだが、レンズを換えても絞りのセット忘れに泣くことが無い。
更にダイヤル式カメラのもう一つの特長として、モード選択をダイヤルに内包することにより簡単明瞭な操作を実現しているということが挙げられる。絞りダイヤルをAマークに合わせれば「シャッター速度優先AE」、シャッターダイヤルをAマークに合わせれば「絞り優先AE」、そして両ダイヤルを共にAマークに合わせれば「プログラムAE」となる。
これほど完成された操作系を、液晶表示と電子ダイヤルに置き換える意味は無い。
他に代用出来るカメラならば購入する大義名分が見付からないが、この「EF-M」の操作系は他で代用出来ず、購入する意味は十分にある。EFレンズならば幾つか所有しているため、システムとしても成立する。
しかし欠点もある。AFではないという点と、プラスチックマウントという点。
AFが使えないのは非常に残念だが、プラスチックマウントについては、EOS1000をベースにしているということで仕方無い。
それにしても、このカメラは輸出専用のカメラであったため日本国内には流通しなかった。そのため、逆輸入(過去にレモン社などが行っていた)などで日本国内に持ち込まれたものしか無く、ほとんどその姿を見ることが出来ないのが残念・・・。
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