2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[454] 2003年12月03日(水)
「MF派でない宣言」

趣味として、マニュアルカメラでの撮影は楽しい。
マニュアルカメラとは、要するに全てが手動(=manual)であり、巻上げ巻戻し、ピント、露出調整全てを自分で操作せねばならない。
故に、使用者はそれぞれの操作に意識を向けることになり、機械を操作している実感を持つ。フルオートカメラのように無意識のうちに写真を撮ることはなくなり、一つ一つの動作を確認しながら、自分自身が納得してシャッターを切るのだ。

だが、それらの操作は「写真を得る」という目的を第一に据えた時には、単に"面倒な操作"でしかない。
我輩はダイヤル式カメラというスタイルを提唱しているわけだが、それはマニュアルカメラという意味合いではなく、露出調節を自分の思い通りに効率良く行うということが目的である。

これまで何度も書いてきたが、露出に正解値は無い。それは人それぞれの価値観で変わってくる。そのため、露出調整を自動化する必然性は無く、たとえ自動化したとしても、必ず"露出補正"という人間の意志を導入せねば使い物にならない。ならば、最初から自分の意志で調節したほうが解りやすい。
ダイヤル式はそのための操作系として最適であり、あくまでも効率的操作を求めた結果辿り着いた一つの解答である。
仮に自動露出をさせるにしても、ダイヤルや絞り環をカチカチッと"Aマーク"まで回せば即座にオートに切り替わる。液晶表示式のようにいちいち取扱説明書を見ながらモード切替をする必要が無い。

そのような露出調節に対し、巻上げや巻戻し、そしてピント調整などは正解が決まっている。誰がやろうが、機械任せにしようが、何ら変わることが無い。
特に我輩は、視力の衰えによってAF機能を必要としている。

とは言うものの、35mmカメラの場合AFというのは単なる機能の1つではなく、カメラそのものの形態を指す。それはすなわち、液晶表示カメラそのものである。
AF機能を使うには、イヤでも液晶表示カメラを使わねばならぬ。結局、AFカメラを使いたくとも使えない。
(もちろんダイヤル式のAF機もあるが、それらは少数で選択肢が無い。)

当サイト「ダイヤル式カメラを使いなサイ!」は、マニュアルカメラを推進しているわけではない。ダイヤル式デバイスを推進しているのである。
だが現状では選択肢が無いために、結果的に掲載カメラがマニュアルカメラばかりが目立ってしまった。

当サイトを訪れる者の中には「ダイヤル式カメラ」=「MFカメラ」と解釈してしまう者もいるかも知れない。そして、当サイトをMF派の同志と見なす者もいるかも知れない。
そうなった場合、我輩の主張を読み進めて行くうちに、次第に違和感を持つことになるだろう。そしてきっと「裏切られた」という感情をいだくに違いない。
そのような誤解を避けるため、我輩はこの場でハッキリと「当サイトはMF派ではない」と明言したい。

もし今後、MF派宣言をする時には、あらためて「MFカメラを使いなサイ!」というサイトを別建てしよう。