[432] 2003年07月07日(月)
「重いカバン」
我輩が再び営業をやるようになって2ヶ月ちょっと経った。
職場も品川に移り、駅から職場までの通勤徒歩が15分と長くなった。客先訪問時にも、駅までの長い道のりを往復することになる。
最初のうちはかなり疲労したものだが、今では慣れて平気となった。
営業になってすぐ、Nikon F4を所有する同じ営業の者が我輩にカバンをくれた。色々と集めるのが趣味で、カバンもその一つらしい。沢山あり使い切れないとのことで、親しい者にはカバンをプレゼントしているそうだ。我輩がもらったのは吉田カバン製「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」の大きなカバンである。
大きなカバンというのは、容量があるために色々な物を入れておきたくなる。今までならば「こちらを入れるならばあちらを出す」というような排他的荷物が、今度からは両方共入れることが出来る。
丁度、大容量ハードディスクのようなもので、容量が大きければそれに応じた量を入れてしまう。
結局、我輩のカバンはかなり重く、てのひらにはタコが出来た。肩に掛けると上着がヨレる。
確かに重いカバンは持ち運びに不便ではあるが、持つ時に気合いを込めるので営業的には良いかも知れない。ただし、帰宅時はカバンを引きずるような心境である。
仕事が詰まっていた時には、終電に間に合せるためにそのカバンを持ちながらも長い道のりをマラソンしたことも何度かある・・・。
仕事が一段落した後の休日、久しぶりに撮影に出た。
ブロニカSQ-Aiとプリズムファインダー、そして2本の交換レンズ、デジタルカメラ。それらをカメラバッグに詰めると少し膨らんだ。見るからに重そうで気が萎える。
だが肩に掛けてみると、信じられぬほど軽い。自分で驚いた。
よくよく考えてみると、普段持ち歩いている営業カバンと同じくらいの重さだった。なるほど、日頃鍛えているおかげで、カメラバッグが軽く感じるのか。
その日の撮影は非常に楽で、知らぬうちに隣の駅まで歩いてしまうこともあった。
だが喜ぶのは早い。今までがかなり運動不足であったことを示しているのは間違いない。現在の姿が、カメラマンとして本来あるべき姿である。
カメラマンはプロアマ問わず体力勝負。登山写真家などに比べれば、我輩などまだまだヘナチョコであろう。
・・・とは言うものの、やはり、正直嬉しいものである。
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