[215] 2001年01月27日(土)
「必然のニコン」
我輩はニコンを主に使用している。
その理由はいくつかあるが、「他に選択肢が無い」ということも大きな理由として無視出来ない。
もしニコンに「F3」や「FA」という魅力的なカメラボディが存在しなかったとしても、それでもキヤノンは選びにくい。なぜかと言えば、MFとAFのレンズマウントに互換性が無いからだ。
確かに、キヤノンにも魅力的なボディは多くある。「F-1」、「newF-1」、「EF」、「AE-1」、「AE-1P」、「A-1」。
特に「AE-1P」は、その性能と精悍なデザインが我輩の中では高い位置にランクされている。
しかし、それら全てのMFカメラはキヤノンによって見放され、忘れられた存在となった。ボディはもちろん、アクセサリやレンズなど、何一つ新品で手に入るものは無い。
キヤノンファンになろうとしても、もはや手遅れなのだ。遅すぎる。
中古カメラを毛嫌いするつもりも無いが、中古でしか手に入らないものを自分の機材の中核に据えることは難しい。なぜなら、故障したり紛失したりすると二度と手に入らないかも知れないからだ。
例えば「AE-1P」用のフォーカシング・スクリーンなどは、交換可能な構造ながら、事実上交換するモノが無い。そういうレア物は、概して欲しい時には手に入らない。
ニコンについては、新品のF3とアクセサリ、そしてレンズを新品のうちに必要数確保した。しかも、現時点ではMFレンズは現行品であるし、またいざとなればAFレンズも使用可能である。昔ながらのダイヤル式カメラボディを使い続けようとする者にとって、ニコンという選択は必然なのだ。それは、好き嫌いの問題以前の話である。
ちなみに、ペンタックスはニコンと同じくMFとAFのマウントに互換性があるが、MFレンズのラインナップはほぼ壊滅状態。AFレンズを使うのは、本当に最後の手段であるため、LXの新品ボディは確保したものの、やはり我輩の中核に加わることは難しい。
まあ、ペンタックスのKマウントはリコーのレンズなども使えるから、色々と遊べるボディでもある。そういったことは、老後にのんびりと撮影する時に必要となろう。
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