[007] 2000年 4月16日(日)
「α−7700iからEOS630へ」
想い出話。
我輩がまだ未熟だった時のことだ(今でも未熟だが更に未熟だった頃)。ある時、ある場所に、写真を撮りに行った。
その時携行したのは2台のミノルタα−7700iだった。スポーツの撮影であり、いちいちレンズ交換するタイムラグが煩わしいため、2台のボディにそれぞれ広角レンズと望遠レンズを付けていた。
撮影中、意図せず何度かスローシャッターになったことがあった。見ると、シャッタースピードが1/2秒となっているではないか。その時、露出を固定する意味でマニュアルモードで撮影していた。
我輩はいつも、ストラップを手首に巻いてカメラを持つ。もう1台は肩に掛けておく。だから、何かの拍子にカメラがどこかに触れ、設定が変わってしまったのだろう。いわゆる「誤作動」というやつか。
α−7700iは、アップダウンレバーというものを採用しており、「レバーが押された回数」または「レバーが押され続けた時間」によって設定値が変わるのだ。この、「レバーが押され続けた時間」というのが曲者だった。
この誤作動の回数が、我輩の許容範囲を越えた時、α−7700iは我が輩の手元から離れることとなった。
その後に我輩が所有したのはキヤノンEOS630である。これは2台買えなかったので、2台目はEOS620の中古を手に入れた。どちらも操作系は同じであったのが幸いだった。
EOSの場合、電子ダイヤルを採用しており、電子ダイヤルの回転をエンコード(数値化)して設定値を決める。そのため、それをずっと回転させ続けない限り、1/2秒などという極端な誤作動には繋がらないのだ。
ただし、当時のキヤノンEFレンズはまだUSM搭載のものが少なく、作動音がうるさく重々しいのがイヤだったが。
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