2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
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5.カメラ雑文
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カメラ雑文

[643] 2008年12月30日(火)
「里帰り」

前回の雑文で書いた通り、Nikonのデジタル一眼レフカメラでのシステムを構築するため、先駆けとして「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」の購入から始めることにした。

このレンズは、メーカー希望小売価格が¥285,600(税込)である。しかしながら「価格ドットコム」での最安値を見ると18万円程度に下がっている。今回のシステム化の予算として40万円を確保しているため、このレンズを購入すると残りは22万円となる。

実は、オールマイティーに使えるフルサイズ用レンズとして「AF-S VR Zoom Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6G」の追加導入も考えている。このレンズは「D700レンズキット」に同梱されているものと同じで、参考としてその最安値を見ると27万円、キャッシュバックキャンペーンの適用があるとすれば24万円か。
22万円の予算では少々厳しい。

そんな中、色々とインターネット上で情報収集していると、円高の状況を利用してアメリカや韓国から逆輸入するという話が目に入ってきた。
試しにニューヨークのカメラ量販店B&Hのサイトを見てみると、「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」の価格は約1,500ドル。1ドル90円のレートで計算すると、13万5千円相当か。消費税や地方税を入れても14万円くらいだろう。日本国内で買うよりも4万円安い。

以前、輸入代行を利用して「Fisheye ZENZANON PS35mm F3.5」「KIEV 88CM・HARTBLEI Super-Rotator 45mm F3.5」「ArtixScan 120tf」を購入したことはあった。しかしそれらは、主に日本国内では手に入らぬ物を入手したり、代行手数料を加味しても割安感の大きい物が対象である。

今回の場合、安いとは言っても4万円の差額であるため、代行手数料を考えると逆輸入のメリットが半減してしまう。ならば、自力で注文するしかあるまい。

今は便利な時代になった。
B&Hのサイトから入力フォームに記入すれば注文が完了する。英語が書けなくとも、読めれば何とかなる。決済もクレジットカードで済む。
ちなみに同じレンズでも「Imported」と「USA」の2種類の品があるが、これはウェブ情報によると、「Imported」は関税の無い国を経由してアメリカに輸入されたもので多少割安ながらもB&Hだけの保証のみ、「USA」は正規に日本から入ったもので国際保証書付きということらしい。買うなら「USA」版か。

注文は12月22日の昼(日本時間)。運送業者が幾つか選べるため、送料が安い「UPS」という業者を選んだ。
ウェブ情報によれば、B&Hへの初回注文時はクレジットカードの画像のFAX送信が要求されるケースがあるそうだが、今回それは無く、数時間後にはB&Hサイトの注文ステータス画面が「Shipped(発送)」となった。どうやら、我輩の注文はうまくいったようだ。
(これ以降は、運送業者UPSサイトの「貨物追跡情報」から配送状況を見ることになる。)

翌23日朝(日本時間)には、マスペスから空港を出発し、ジャマイカ地区へ到着、再び出発して同日夕方(日本時間)にはルイビルへ到着したらしい。
ところがここで「荷物はハブで間違ってルーティングされました。正しい配達先側に再ルーティングされました。」と表示され、しばらくすると「スケジュールされた接続ができませんでした。」となってしまった。手違いがあったということか?
しばらくすると「CHIBA, JP」の項目が現れたため、てっきり国内には入ったのかと思ったが、「例外が起こった」との表示が出てしばらくそのままの状態が続いた。通関で問題でも起こったのかとその時は思った。

動きがあったのは27日早朝(日本時間)、突然、「CHIAB,JP」の項目が消えてアンカレジから輸出されたという表示に変わった。実はまだ国内には入ってなかったということらしい。
そして朝(日本時間)には日本国内に到着したようだった。ここで通関となるわけだが、以前はここでしばらく時間を食った。今回はスムーズに通れば良いが・・・。

しばらくすると「配達のために現在輸送中」という表示が出たため、特に問題無く通関したようである。ところが配達予定日の表示を見ると、12月30日となっていた。国内輸送で3日かかるとも思えず半信半疑だったが、やはり実際に届いたのは12月28日の朝であった。恐らく日本国内の離島も含めた最大配達日数を当てただけなのだろう。

到着した品物
到着した品物

何にせよ、無事に届いたのは良かった。輸入代行を使わず自分で注文したこともあり、届くまではハラハラしたが、実際にこうして届くと感無量である。
受け取り時、消費税と地方税で4,000円を配達業者に支払った。ちなみに関税は光学製品については無料。

さて早速、中身に間違いが無いかをチェックした。もし違っていればアメリカに返送ということになり面倒なことになる。開封してみたところ、間違い無く「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」が入っており安心した。レンズは「MADE IN JAPAN」と表記されており、それが今回里帰りしたことになる。

AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED

それにしても、このレンズはデカイ。
普段、中判カメラのサイズと重さに慣れているはずの我輩が、なぜに35mm版カメラのレンズごときで驚くのか。試しに、ブロニカSQ用の魚眼レンズと並べてみた。そして言葉を失った。
「中判レンズのほうが小さいとはな・・・。」

中判魚眼レンズとの比較
中判魚眼レンズとの比較

もっとも、驚く理由は単純にサイズの違いというよりも、カメラとレンズの比率にあろうかと思う。小型軽量のAPSデジタルカメラ「Nikon D200」にこのレンズを付けるわけであるから、どうしてもアンバランスになってしまう。まるでレンズのほうにカメラが装着されているようだ。
一方、中判カメラのほうは、カメラとレンズは一体感があり一つのまとまりになって落ち着く。だから、慣れれば持ち歩くのも抵抗が無い。

さて、このレンズを付けたD200のファインダーを覗いてみたところ、意外にインパクトが無かった。おかしいと思ったが、すぐにD200がAPSサイズであることを思い出した。そこで、F3に装着してみると、ファインダー内は別の世界が広がっていた。ただし、このレンズはGレンズのため、F3では最小絞りでしか撮影出来ないのが残念である。早くフルサイズのデジタル一眼レフカメラが欲しい。
とりあえずはD200で広角ズームとして使い始め、いずれはフルサイズ導入で超広角ズームとして使おうと思う。

高価で巨大なレンズを導入した甲斐があるのかどうかは気になるところ。画面中央部をトリミングするAPSカメラでは周辺描写について確かめようが無いが、ナノクリスタルコートを採用したことによる逆光耐性については近々試してみるつもりである。

最後に参考として、今回の配送状況についてのUPSサイト「貨物追跡情報」の内容を日本語・英語共に転載しておく。恐らく我輩自身が今後読み返して参考にするであろう。

UPS Track Shipments(英語サイト)
Package Progress
Location Date Local Time Description
CHIBA,
JP
12/28/2008 9:01 A.M. DELIVERY
CHIBA,
JP
12/27/2008 4:45 P.M. DESTINATION SCAN
12/27/2008 2:46 P.M. RELEASED BY CLEARING AGENCY. NOW IN-TRANSIT FOR DELIVERY
12/27/2008 12:13 P.M. IMPORT SCAN
12/27/2008 9:45 A.M. ARRIVAL SCAN
12/27/2008 9:45 A.M. ARRIVAL SCAN
ANCHORAGE,
AK, US
12/26/2008 8:15 A.M. DEPARTURE SCAN
12/26/2008 8:15 A.M. DEPARTURE SCAN
12/26/2008 6:31 A.M. EXPORT SCAN
LOUISVILLE,
KY, US
12/23/2008 5:57 A.M. THE SCHEDULED CONNECTION WAS MISSED
12/23/2008 3:47 A.M. THE PACKAGE WAS MISSORTED AT THE HUB. IT HAS BEEN REROUTED TO THE CORRECT DESTINATION SITE
12/23/2008 2:16 A.M. ARRIVAL SCAN
JAMAICA,
NY, US
12/22/2008 11:39 P.M. DEPARTURE SCAN
12/22/2008 8:32 P.M. ARRIVAL SCAN
MASPETH,
NY, US
12/22/2008 7:14 P.M. DEPARTURE SCAN
12/22/2008 2:50 P.M. ORIGIN SCAN
US 12/22/2008 1:55 P.M. BILLING INFORMATION RECEIVED

UPS貨物追跡情報(日本語サイト)
配達状況
場所 日付 現地時間 説明
CHIBA,
JP
2008/12/28 9:01 配達済み
CHIBA,
JP
2008/12/27 16:45 仕向国センタースキャン
2008/12/27 14:46 通関業者によりリリースされました。配達のために現在輸送中です
2008/12/27 12:13 空港上屋スキャン(輸入)
2008/12/27 9:45 空港到着時刻
2008/12/27 9:45 空港到着時刻
ANCHORAGE,
AK, US
2008/12/26 8:15 空港出発時刻
2008/12/26 8:15 空港出発時刻
2008/12/26 6:31 空港上屋スキャン(輸出)
LOUISVILLE,
KY, US
2008/12/23 5:57 スケジュールされた接続ができませんでした
2008/12/23 3:47 荷物はハブで間違ってルーティングされました。正しい配達先側に再ルーティングされました
2008/12/23 2:16 空港到着時刻
JAMAICA,
NY, US
2008/12/22 23:39 空港出発時刻
2008/12/22 20:32 空港到着時刻
MASPETH,
NY, US
2008/12/22 19:14 空港出発時刻
2008/12/22 14:50 発地国センタースキャン
US 2008/12/22 13:55 請求情報を受信しました