2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
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カメラ雑文

[732] 2011年09月26日(月)
「2011年夏 九州帰省日記(5日目)」−8月10日(水)


事前計画によると、この日は秋吉台へ行くことになっていたのだが、それは小倉の母親宅出発が前提であった。

「源じいの森」を出発とすると、その分、距離と時間が長くなってしまう。小倉から楽に移動出来るギリギリの範囲ということで選定した場所だけに、少々気が重くなる。
豚児の意見では水族館に行きたいということなので、それを考慮に入れるとなれば、下関にある水族館「海響館」などが妥当か。

事前のリサーチでは、その近くに関門海峡を一望出来る高台「火の山公園」があるという情報も得ている。ここは駐車場代が無料で、金がかからないのが良い。

源じいの森宿泊施設のレストランで朝食を摂った後、少々残っている荷物を取りに実家に戻ることにした。
朝から暑さが容赦無い。実家に到着してクルマのエンジンを切ると、途端に温度が上昇するのが分る。

久しぶりに庭のほうに回ってみる。
庭は、田舎にしては狭いほうだが、都会と比べると遥かに広い。栗やイチジク、キンカンなどの木が植わっている。中学生の頃、スミス&ウエッソンの44マグナムで木の枝をブッ放したのもこの庭だった(参考:雑文407)。

<実家の庭>
実家の庭
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/10 08:48

「海響館」については、酷暑のせいで少々休んでから行こうということになり、結局、下関を目指して出発したのは10時頃であった。
出発の間際、祖父の遺影の前で記念写真を撮った。
本来ならリバーサル撮影するところだが、もうここまでデジタル撮影ばかりだったので、もう全てをデジタルで通すことにした。たった1枚だけリバーサルで撮っても仕方無いという気持ちになってしまったのだ。


<記念写真>
記念写真
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/10 09:49

途中、小倉で母親を降ろし、我々3人は水族館を目指した。
そして門司辺りまで来ると昼時となり、豚児が"腹減ったコール"を連呼し始めたので「リンガーハット」に入る。

水族館のレストランでは混んでいるうえに値段も高かろう。そういう意味で目に付いた店に入ったわけだが、暑い時に熱い汁物は少々ゲンナリさせられる。だが他を探すのも気力の無駄遣いなので、おとなしくちゃんぽんを食べた。まあ、ちゃんぽんそのものは好きではあるが。

食後、再びクルマを走らせた。
途中、関門海峡を渡るのだが、今回初めて関門トンネルを走った。トンネルの入り口が河豚(フグ)の口になっているのが面白い。

<少々見づらいが関門トンネル入口 (トリミング)>
少々見づらいが関門トンネル入口
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/10 12:33

「海響館」に到着したが、臨時駐車場へ回された。この日は平日だが、夏休みなので子供の集まる施設は混むのだろうか。

<海響館>
海響館
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/10 13:02

クルマを停めて外に出ると、帰りに寄ろうと思っている「火の山公園」が見えた。想像していたよりも高所にあったので意外だった。

<遠景の火の山公園>
遠景の火の山公園
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/10 13:04

さて、この水族館には2004の年帰省時にも来たことがある。当時は豚児も小さかったため、抱っこやおんぶなどの罰ゲームがふんだんに課せられていたが、今回はその苦行が無い分、楽なはず。
・・・とは言うものの、やはりツライ。
なんだ?今回のツラさは・・・。
途中何度もベンチに座って休憩した。
全ての元凶は、最初の日焼けにあるような気がしてならない。あの日以来、痛くてダルくてたまらんのだ。

最後はイルカショーを観ようと2人を引っ張って行った。特に観たくてたまらなかったというわけではないが、座って鑑賞出来るということだけを求めただけである。
それゆえ、内容はあまり覚えていない。

写真撮影も、ノーファインダーで豚児を撮ったりしただけ。
しかしそれでも、表情の変化は面白く撮れていた。いつも口が開きっぱなしでアホ面なのが気にはなるが・・・。

ところで、ショーを見学している観客に向かって前方から写真撮影している女性カメラマンがいた。最初に説明があったのだが、後で記念写真販売として出口付近で並べられるらしい。またこの商法か。我輩は、頼みもしないのに撮影するようなこういういやらしい商売が一番好かんのだ。
「欲しくなければ買わなければ良い」などという理屈は、理屈にすらなっていないことに気付かないのか?


15時半頃、水族館を出て「火の山公園」へ向かった。
カーナビゲーションの案内に従ってクルマを走らせているだけだが、白くて大きな関門橋の下をくぐった後、坂をひたすら登る。
駐車場は、斜面を利用した立体駐車場のような造りになっており、らせん状に何度か回って、上から2番目の階の駐車スペースに停めた。上のほうが展望台に近いからだ。しかし一番上に停めなかったのは、屋根が無いため直射日光が当たって車内が暑くなるのを防ぐ配慮。

<火の山公園駐車場>
火の山公園駐車場
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/10 16:15

展望台へは、駐車場を抜けて更に階段を登る必要がある。疲れも限界の我輩にはこれがまたツラかった。
上にある公園には、かつての国防のための施設として砲台跡が幾つかあった。また、戦艦大和の主砲徹甲弾が展示してあった。

<戦艦大和の主砲徹甲弾>
戦艦大和の主砲徹甲弾
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/10 16:19

また他にも、昔の時代に造られたと思われる見張り台のようなものがあった。
そこは立ち入り禁止などの措置が無く自由に出入りが可能で、その周囲には説明板のようなものは見あたらない。そのせいで、ごく普通にそこに存在するという状態で、過去と現在が地続きになっているという連続性を感じさせた。

<見張り台のような構造物>
見張り台のような構造物
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/10 16:32

さて、頂上の展望台へ行くと、そこからは関門海峡が一望出来たが、やはり暑さと疲労が先に来てしまい、感動が薄れてしまうのが残念でならぬ。展望塔室内は冷房が効いていたが、それでも汗が引かない。

<関門海峡>
関門海峡
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/10 16:20

しかし豚児は記念写真用の顔出し看板に顔を突っ込んで喜んでいる。その元気がうらやましいと同時に、クルマ帰省での疲れが豚児に及んでいないことに安堵した。

帰路についたのは17時頃。
行きは関門トンネルだったのだが、帰りは道を間違えてしまい関門橋を通ることになってしまった。まあ、どちらでも良いのだが。

明日は九州最終日のため、この日は新門司フェリー乗り場からあまり離れぬよう、小倉の母親のアパートに泊まる。
ビルの合間にあるコインパーキングを見付けることが出来たので、今回はそこに停めることにした。12時間で600円と、まあまあ安い。

<ビルの合間のコインパーキング>
ビルの合間のコインパーキング
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/10 18:07

この日の夜は、言うまでもなく22時くらいには就寝した。眠気というよりも、横になりたいという気持ちが大きい。
明日は、小倉市内の「到津(いとうづ)の森公園」という動物園で過ごし、夕方にフェリー乗り場へ向かう。これで、ようやく帰省のスケジュールを終えて千葉の自宅へ帰れる。帰って、ゆっくり休息したい。

ところで、帰省後のRAWデータ調整時に写真を見ていて気付いたことなのだが、火の山公園展望台にあった顔出し看板について、意外にも少々離れた場所から撮影した写真にもその形が認められることを発見した。
まず、至近距離から撮影したものが下の写真。


<展望台にあった顔出し看板 (トリミング)>
展望台にあった顔出し看板

次に、建物の外から写したのが下の写真。
ここまでなら、距離も近いので写っているのは当然。


<外から見た顔出し看板 (トリミング)>
外から見た顔出し看板

そこで今度は、まさか写ってはいまいとは思いながらも、海響館から撮影した写真を等倍表示してみた。
すると、顔出し看板の影が見事に写っているではないか。望遠レンズならいざ知らず、標準ズームの1,000万画素でここまで写るのだから大したもの。


<遠景から確認出来る顔出し看板 (トリミング)>
遠景から確認出来る顔出し看板
<遠景から確認出来る顔出し看板 (等倍トリミング)>
遠景から確認出来る顔出し看板

元々我輩は、写真をルーペで隅から隅まで眺めて新たな発見を愉しむという写真趣味のスタイルを持っているのだが(参考:雑文081)、今回の撮影では、デジタルカメラでもある程度可能であることを示したと言える。
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イラスト提供:シェト・プロダクション