2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[721] 2011年03月16日(水)
「カワセミ撮影 (デジタルカメラ編)」


●豚児写真修行としての計画

先日は豚児の写真修行として、動植物園での撮影を行なった(参考:雑文716)。
豚児は、デジタルカメラだからと調子に乗って100枚近くも撮っていたので、我輩はその画像の取扱いには苦労させられた。

もちろん、100枚もの写真は全てプリントすることはさすがに出来ないので、スライドショーのMPEG動画ファイルに変換し、ブルーレイディスクに焼き込んだ。100枚を長時間観るのは退屈であろうから、親切にもBGMまで付けてやった。そういう手間がかかったのである。

豚児の撮ったピンボケの写真が、BGMとともに現れるシュールさがなかなか良い。
豚児はピンボケ写真を見るたび「ブレてる」と言うので、ブレとピンボケの違いを説明してやったが、本当に理解したかは分からない。

それにしても、こんなにピンボケ写真を見せられては、豚児も次は頑張ろうという気持ちになったのではなかろうか。もしそうでなければ、写真をやる資格など無い。
「次はピントを合わせる方法を教えてやるからな」と言うと、「うん、分かった!」と応えた。

さて今度はどこで撮影練習をさせるか。
同じ場所では、我輩自身も飽きるので、前回とは別の場所にしたい。だが、いざ探すとなるとなかなか見付からず、延々と時間を浪費してしまう。
これは、いつものパターン。

あくまでも練習撮影であって本番撮影ではない。だから、時間や金をかけて遠出するような場所では困る。
失敗すればまた撮り直せるような、そんな気楽さのある近さが好ましい。

そんな時に思い付いたのが、葛飾区にある「水元公園」であった。
ここならかなり広いので、何度来てもそれなりに発見があろう。
植物、水辺、野鳥・・・。
ただし、クルマで行くと駐車場料金がかかるのがネック。さすがに駐車場無料というのは、郊外の公園にしか無い。

前もって豚児には「野鳥を撮りに行こうか」と言っておいたのだが、よく考えると、野鳥を撮るには望遠レンズが必要となる。そうなると、標準域のレンズを使って落ち着いてマニュアルフォーカスの練習というわけにもいくまい。
しかし今さら「やっぱり草花でも撮るか」というのも、豚児のヤル気以前の問題として我輩自身の調子が狂うので、とりあえずマニュアルフォーカスの練習は後回しにしておこう。


●水元公園(2月19日−土曜日)

当日、豚児をクルマに乗せて2人で水元公園へ向かった。
天気は曇りで寒々しい。

撮影機材としては、豚児は「PENTAX *istDS」と「SIGMA 24mm F2.8」。
我輩は、「PENTAX K-x」と「15mm F2.8」、「TAMRON 70-300mm F4-5.6」、そしてコンパクトな簡易三脚「ポールポッド」である。

<ポールポッド>
ポールポッド

元々「ポールポッド」は、ビデオ撮影用として導入していた。

ビデオ撮影の場合、手ブレ防止機能によって手ブレは抑えられるとは言っても、やはり手持ちでは画面をピタリと静止させることは無理である。だから、作品としてのビデオ撮影を行うならば、三脚は必要不可欠。

だが、三脚は設置面積が広く人通りの多い場所では使えないし、仮に三脚が使えたとしても、ポイントを移動する際には機動性を欠く。
かと言って一脚を使おうとも、ヘタな使い方をすれば左右にフラフラ揺れて手持ち撮影とあまり変わらない場合もあるし、一本足では自立出来ないので、ちょっとカメラを置くということも出来ない。

そこで、一脚の持つ機動性及び省スペース性と、三脚の持つ安定性を兼ね備えたものとして、この「ポールポッド」に目を付けた。これならば、カメラにポールポッドを装着したままでも邪魔にならず、機動性も損なわれない。手を離しても自立出来るので手が離せる。

今回、スチル撮影でこの「ポールポッド」を活用してみようと思った。本格的ではないものの、手持ちよりも遥かに安定しているので、必ず役に立つはず。

さて、水元公園についてのインターネットによる事前情報によれば、野鳥観察のためのバリケードが幾つかあるらしい。
そこに行くには少々歩く必要があり、散歩がてら途中で目に付いたものを撮影したりしてボチボチ歩いた。

やがて、野鳥観察バリケードが見えてきた。そこには何人かが観察や撮影をしている。
我々も、覗き窓のところから撮影することにした。

<野鳥観察バリケード>
野鳥観察バリケード
[PENTAX K-x/15mm] 2011/02/19 13:21

豚児には、70-300mm望遠ズームを渡したのだが、どうもこのエリアは野鳥が遠いように思う。遠くの木々にはカワウなどが見えるが、そういう大きな鳥であっても、ここから見える大きさは少々物足りない。

<近くに鳥が来ない>
近くに鳥が来ない
[PENTAX K-x/15mm] 2011/02/19 13:17

そういうわけで、別のところに行ってみることにした。
最初の観察バリケードから200メートルくらい離れたところに、別のバリケードがあった。そこにも数人の観察者がおり、カメラを構えている。
早速、空いている覗き窓から見てみると、先ほどよりはずいぶん近くに見えるようだ。それに、野鳥の数も多い。
しばらく豚児に望遠撮影させ、我輩はその様子を広角レンズで撮影した。

<別のバリケード>
別のバリケード
[PENTAX K-x/15mm] 2011/02/19 13:30

ただ、カワウやサギなどが多いせいで全体的に地味な画になるのは仕方が無い。
特にカワウなどは、彼らが一生懸命に生きているところを申し訳ないが、お世辞にもキレイとは言い難い外見で、学術的興味以外で撮る魅力を感じない。

<カワウ>
カワウ
[PENTAX K-x/70-300mm] 2011/02/19 13:40

そのせいかは分からないが、豚児も少々撮ったら飽きたようで、「次の場所に行こう」と言う。
次の場所とは言っても、どこ行ってもカワウとサギなら同じこと。そこでふと、思い出した。
確か公園案内図によれば、水元公園の端にはカワセミが見られるという観察小屋があるはず。そんなに都合良くカワセミを見ることは出来ないだろうが、まあ、散歩がてら行ってみようか。

しかし、案内図で見る距離感とは異なり、カワセミの観察小屋まではかなり歩く必要があった。豚児も少々疲れた様子。
それでも、「青い色のキレイなカワセミに会えるぞ」と言って歩かせた。そう言っている本人が、カワセミに会えないと思っているのだが・・・。

しばらく歩いてようやく、それらしい施設に到着した。
そこは、観察小屋というような粗末なものではなく立派な建物で、「水元かわせみの里」という名前が付いていた。そしてそこに隣接して水辺と岩場があり、どうやらそこにカワセミが来るようである。

<水元かわせみの里>
水元かわせみの里
[PENTAX K-x/15mm] 2011/02/19 14:17

寒いので建物に入ってみると、そこは水辺に対してガラス張りで、イスに座ったままカワセミ観察が出来るようになっていた。
まさにこれは、横着者向のカワセミ観察施設と言える。こんな楽をしてカワセミに会えるはずが無い。

見ると、ホワイトボードにカワセミが飛来した記録が記入されている。
それによれば、そこそこ姿を見せているようだが、ちょっと通り過ぎたようなものもカウントしているのではないかと疑いの目で見た。

<カワセミ飛来情報>
カワセミ飛来情報
[PENTAX *istDS/24mm] 2011/02/19 14:51

窓際にはスポッティングスコープが設置されており、自由に覗くことが出来るようだ。まあ、望遠レンズを装着したカメラがあれば、見る必要は無いし、見る余裕も無い。

<スポッティングスコープ>
スポッティングスコープ
[PENTAX K-x/15mm] 2011/02/19 14:45

ところで豚児は、子供向けに用意されているカワセミの塗り絵が目に付いたらしく、「塗り絵やりたい」と言うので好きにさせていた。

<カワセミの塗り絵コーナー>
カワセミの塗り絵コーナー
[PENTAX *istDS/24mm] 2011/02/19 15:29

窓側に向いたイスの最前列に座り、ボンヤリと10分ほど水面を眺めていたところ、枯れ枝に小さな鳥がピューンと飛んできて留(と)まった。見ると、それはカワセミであった。
まさか、本当に来るとは思っていなかったので、「おおっ」と取り乱しながらもそちらにカメラを向け、とにかく最初のシャッターを切った。

<カワセミ写真、最初の1枚>
カワセミ写真、最初の1枚
[PENTAX K-x/70-300mm] 2011/02/19 14:33

その場にいた他の者たちも、「あそこにカワセミが来たねー!」と反応した。
「かわせみの里」の職員もスポッティングスコープをカワセミのほうに向け、「あそこに来てますね」と案内している。

我輩は、まずは1枚シャッターを切ったせいで、とりあえずは安心した。そして次は、少し冷静に写真が撮れるようになった。
「それにしても豚児が来ないぞ? あいつ、何やってる?」
別室に分かれているわけでもなく衝立(ついたて)がある程度なので、視界が遮られているとはいえ、皆がザワついている様子ですぐに気付くはずだが。

ひとしきり撮影した後、豚児のいる塗り絵コーナーのほうへ首を伸ばし「カワセミ来たぞ」と言うと、豚児は「へっ?」という顔をして急いでやってきた。
ドンくさい、ドンくさすぎる・・・。
しかしまあ、我輩ですらカワセミがまさか本当に来るとは思っていなかったので、無理も無いか。

カワセミはそのうち飛んで行ってしまったが、引き続き待っていると15時半にも現れ、かなり近いところまでやってきた。
職員は「こんなに近くまで来るのは珍しい」と言っていた。我々はラッキーだったようだ。
我輩は期せずして、中学生の頃に撮ったカワセミ写真を越える写真を撮ることが出来た。

<最接近したカワセミ>
最接近したカワセミ
最接近したカワセミ
[PENTAX K-x/70-300mm] 2011/02/19 15:34-15:37

ちなみに豚児には、時々望遠ズームを貸してやったのだが、それなりに使いこなしているようである。ただ、無闇に何枚も撮り過ぎているようにも見える。

とは言うものの、まぐれではあるがなかなか難易度の高い飛翔シーンを何枚も撮ったりしたのには驚かされた。
まさに、ビギナーズラック。初心者が、何も考えずにただシャッターボタンを押して、こういう写真が撮れてしまったわけだ。

<豚児が撮影したカワセミ>
豚児が撮影したカワセミ
[PENTAX *istDS/70-300mm] 2011/02/19 15:42

そもそも、我輩は野鳥撮影は専門ではない。だがそれは、豚児とて同じこと。それなのにこのような写真を撮られてしまうとは・・・。
正直な気持ちを言うならば、少々悔しいと言うしか無い。


●水元公園(2月20日−日曜日)

土曜日のカワセミ撮影は、思いがけず本当にカワセミが現れてくれたおかげで撮影出来たものの、何となく物足りなさを感じていた。そんな時にちょうど豚児が「明日もう一回行く?」と言うので、我輩も「そうするか」と応じた。
カワセミが恒常的に現れるのならば、今度は撮影機材に気合を入れたい。

土曜日の撮影では、安価なTAMRON製望遠ズームを使ったために、パープルフリンジやその他収差が目立ったし、AF速度が遅くイライラさせられる場面もあった。
(※パープルフリンジについては、カメラ側の問題かも知れないが)

<パープルフリンジが酷く出た例>
パープルフリンジが酷く出た例
[PENTAX K-x/70-300mm] 2011/02/19 14:06

そして何よりも、300mmでは望遠が足りない。
「PENTAX K-x」はAPSサイズのイメージセンサーであるから、これでも、約460mm相当のレンズのはず。しかし、これでも不足と感じた。

そこで今回思い切って、我輩のNikon未使用ストック品(参考:雑文152)の中から機材を投入することを決めた。
早速、書庫2階にある機材庫へ入り、ストック品を収めたダンボールの一つを取り出し封印を解いた。それはあたかも、映画「ターミネーターシリーズ」で、サラ・コナーが終末戦争に備えてあらゆる武器を備蓄していたシーンを思い出させる。
我輩は、ストックの中から「レフレックスニッコール500mm F8」を取り出した。
今こそが、このレンズの出番。

もちろん、このレンズを使うとなれば、ニコンマウントのデジタルカメラ「Nikon D700」を用いることになる。フルサイズのため、APSサイズに比べると拡大率が弱くなる。
また、マニュアルフォーカスで、かつ開放F値がF8と暗くなるのがネック。

とは言うものの、500mmレンズの拡大率としては、300mmレンズを装着したAPSに劣るわけでもないし、暗い開放F値についても、雑文718でまとめたとおり、「D700」の高感度特性が高いので対処可能な範囲に収まる。
寧ろ、ミラーレンズの色収差の少なさと、「D700」の連写特性と重量級ボディによる安定性が利点となろう。
また、マニュアルフォーカスであることも、待ち受ける撮影では、かえって扱い易いこともあろうかと思う。

さて今回、広い公園内を移動するために自転車を使うことにした。
我輩と豚児のそれぞれの自転車をクルマに積んで行く・・・つもりだが、セダンでそんなに積めるか?
まあ、我輩の自転車はダホン製折畳み自転車(参考:雑文572)であるし、豚児の自転車は小学生向け。何とかなろう。

出発時、折畳み自転車を助手席に積み、次に、豚児の自転車をトランクに入れようとしたらこれは入らなかった。しまった、入ったと思ったのは、幼児期に使っていたアンパンマン自転車のほうだったか。
予定が狂ってしまったが、急遽、後部座席に豚児自転車を押し込み、折畳み自転車のほうをトランクに入れた。

公園に着き、早速自転車を出してセッティング。
見ると、後部座席は自転車のチェーンが触れて座面が黒く汚れていた。しまった、トランクスルーにしてシートの背に載せておけば良かった。

<公園内では自転車で移動>
公園内では自転車で移動
[PENTAX K-x/15mm] 2011/02/20 11:54

この日も、少々曇り空。
自転車をこいで「かわせみの里」へ向かう。後ろに付いて来ている豚児を見ると、自転車に乗って楽しそうだ。

「かわせみの里」では、まずイスに座った。
カワセミ飛来記録ホワイトボードによれば、やはり1時間くらい待たねば来ないようだ。昨日のようにすぐに飛来するとは限らないので、イスに座ってジックリ待つことにしたのである。

<イスに座って待つ>
イスに座って待つ
[PENTAX K-x/15mm] 2011/02/20 12:09

500mmレンズを装着した「D700」のファインダーを覗くと、昨日よりは少し大きく見えるものの、劇的な変化ではない。それでも、カワセミが飛来した際、近くまで寄ってくれたおかげで、まずまず大きく写すことが出来た。
なお、レフレックスのリングボケが背景で目立つが、それは仕方無い。

<レフレックスレンズで捉えたカワセミ>
レフレックスレンズで捉えたカワセミ
レフレックスレンズで捉えたカワセミ
[Nikon D700/Reflex500mm] 2011/02/20 13:44-13:47

それから、カワセミの飛翔の瞬間を撮影してみたのだが、シャッタースピードが1/125秒のため、ハッキリと写ったカットは1枚も無かったのは残念。

<ブレたカワセミの飛翔>
ブレたカワセミの飛翔
[Nikon D700/Reflex500mm] 2011/02/20 13:43

一方、豚児のほうについて、我輩はNikonカメラを使っているため、PENTAXマウントであるTAMRON望遠ズームは豚児に貸しっぱなしにしておいた。
我輩は自分の撮影に忙しいため、豚児は放っておいて自由に撮らせ、家に帰ってからゆっくり添削するつもり。

ちなみに、豚児がカワセミに向かってパシャパシャ撮っていると、その様子を見た一人の老人が「ほー、将来はNHKカメラマンですかな」みたいなことを言ったので「いえいえ形だけですわ」と返した。それにしてもなぜにNHK?


●水元公園(2月26日−土曜日)

過去2回のカワセミ撮影はいずれも曇りの日で、まだ晴れの日には撮っていない。
曇りのほうが光が全体に回って強い影が出ないのが良いかも知れないが、キラリと光るような鮮やかさが無い。
それに、快晴の光量があればもっと速いシャッタースピードが使えるため、カワセミの飛翔シーンがハッキリと写せるに違いない。

豚児が撮ったような飛翔シーンでは、こちらに向かってくる方向であったため画面内での移動量が比較的少なく、遅いシャッタースピードでも対応出来たものと思われる。しかしながら、そういうふうに飛んでくれとカワセミに頼むわけにもいかないし、撮影距離が変化するのでピント合わせの難易度が高い。

そういうわけで、快晴のこの日、3度目のカワセミ撮影に挑むこととした。
聞くと、豚児も一緒に行くと言うのでまた連れて行った。

今回も、カワセミは難なく現れた。
我輩は、枝に留(と)まっている写真はほどほどに、飛翔中の写真を撮るべくカワセミの心の動きを探った。
「飛ぶか?飛ぶか・・・?」
カメラを装着したポールポッドの自由雲台をフリー状態とし、カワセミが飛べば迅速にその動きを追えるようにしてある。シャッタースピードは、さすがに快晴のため1/1000秒が使えるのでブレることは無かろう。当然ながら、「D700」は高速連続撮影モードにしてある。

カワセミは、横を向いてしばらく考えた後、スッと横に飛んだ。
我輩の予想したタイミングとは違ったが、とっさにシャッターボタンを押した。そして、その動きに合わせてカメラをパンニングした。タイミングを外されてのフォロー撮影はかなりツラかったが、根性でファインダー内に捉え続けた。

<飛翔するカワセミ>
飛翔するカワセミ
[Nikon D700/Reflex500mm] 2011/02/26 13:24

肉眼では、とてもカワセミの飛ぶ様子をゆっくりと見ることは出来ないが、写真に撮ることでその様子をジックリ観察出来る。その様子はなかなか見事なものだった。

連続写真もうまい具合に背景がそれぞれダブっているので、連続写真を1枚の写真上に位置を合わせながら合成してみたところ、なかなか興味深い写真に仕上がった。こういう写真は芸術的価値は無いが、学術的な価値はあろう。

<連続撮影した写真を1枚に合成> (※クリックで拡大)
連続撮影した写真を1枚に合成
[Nikon D700/Reflex500mm] 2011/02/26 13:27

さらに、獲物となるエビを捕まえるために水中にダイビングするシーンも捉えることに成功した。
やはり、1/1000秒の高速シャッター効果は絶大と言える。1/125秒で捉えられるはずが無かった。たとえ正確に流し撮りしようとも、遅いシャッタースピードでは、はばたいている羽のブレまでは抑えられない。

この写真についても先程と同様に、連続撮影を基にして合成写真を仕上げた。
なお、画面中の白い四角の部分は合成時に足りなかったエリアである。スタンプツールで塗り潰しても良かったのだが、それでは写真捏造になってしまうので敢えてそのままとした。学術的な意味を持たせる写真では、極力人間の主観的操作は避けたい。

<連続撮影した写真を1枚に合成> (※クリックで拡大)
連続撮影した写真を1枚に合成
[Nikon D700/Reflex500mm] 2011/02/26 13:28

次は、枝に戻るシーン。
これもなかなかうまく撮れた。高速シャッターの切れる条件(快晴)でなければ、なかなかこういう写真は撮れない。

<連続撮影した写真を1枚に合成> (※クリックで拡大)
連続撮影した写真を1枚に合成
[Nikon D700/Reflex500mm] 2011/02/26 13:24

ところで余談だが、この日は上空が冷えているせいなのか、飛行機雲が非常に多く見られた。
カワセミ写真を撮る合間に飛行機雲の写真も撮ったりしたのだが、空気が澄んでいるせいか、レフレックスの色収差の少なさのためか、非常にクリアに撮れた。原寸で見ても、十分鑑賞に堪える。

<飛行機と飛行機雲> (原寸切り出し)
飛行機と飛行機雲
[Nikon D700/Reflex500mm] 2011/02/26 15:07

他に、たまたま別の飛行機が入り込んで2機がランデブーしているような面白い写真が偶然撮れてしまったので、ここに掲載してみたい。

<2機の飛行機>
2機の飛行機
[Nikon D700/Reflex500mm] 2011/02/26 13:52
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イラスト提供:シェト・プロダクション