2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

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カメラ雑文

[827] 2014年09月24日(水)
「2014年夏の帰省日記(6日目)」


●8月14日(6日目)
この日は午後に関東方面に帰るための新幹線に乗ることになっていた。千葉への帰着時間を考えると、14時台発の新幹線が限度と思われたので14時46分発の指定券を取ってある。
そこから逆算してレンタカー返却は12時としておいた。

ただ、計画当初では母方祖母に会うのが昨日のはずだったが、色々な都合の結果、最終日となってしまい、午前中までに実家に行って戻ってくるというスケジュールにせざるを得なくなった。時間的に余裕が無い。

母親のアパートを朝8時に出て、実家には9時過ぎに到着。到着の数分前から急に雨が降り出した。
普段は誰もいない実家ではあるが、介護施設にいる祖母を叔父さんと叔母さんが連れて来ていた。半年ぶりに会う祖母は元気そうであった。ただ、前回もそうだったが、髪を染めるのをやめたせいで髪全体が真っ白で、そこが妙に上品に見えて"バアちゃん"らしくない。

窓を開けて庭を見ると、半年前には更地だった庭に色々な作物が植えられていた。聞けば、叔父さんが土入れし耕したそうだ。

<庭が作物で賑やかになっている>
庭が作物で賑やかになっている
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F3.5/1/100sec. [2014/08/14 09:19]

祖母が介護施設に入っている現在、この実家には誰も住んでおらず、親戚の間では処分の話が出ている。
しかし売るにしても宅地としては広過ぎるし、通じる道路も狭い。しかも田舎というロケーション。買い手を探すのはかなり難しい。そんな状況ではあるが、処分を視野に入れて叔父さんが庭木を全て掘り起こし、庭は何も無い状態にしていた。
ただそれでも叔父さんは、庭に土入れして畑として耕し、色々な野菜を育てたわけだ。遊んでいる土地に、せめて野菜を実らせようとするのが叔父さんらしい。

我輩と豚児が庭に出ていると叔父さんも出てきた。そして熟したトマトなどを収穫体験させてもらうことになった。我輩はその様子をラジオシンクロユニットでストロボ撮影した。

<収穫体験>
収穫体験
収穫体験
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F6.3/1/160sec. [2014/08/14 09:25-09:26]

また、トマトの他にもズッキーニやカボチャ、イチゴ、そしてスイカが栽培されており、雨に濡れて瑞々しい姿を見せていた。
それらもラジオシンクロを利用してストロボ撮影したことは、わざわざ言うまでも無かろう。

<スイカもあった>
(※画像クリックで長辺1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
スイカもあった
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F8.0/1/125sec. [2014/08/14 09:32]

なお、裏の雑木林はツタに覆われており、完全なるジャングル状態となっていた。これではさすがに探検は不可能。1年半前の様子とは全然違う(参考:雑文788)。

<裏の雑木林はジャングル状態>
(※画像クリックで長辺1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
裏の雑木林はジャングル状態
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F2.8/1/500sec. [2014/08/14 09:37]

さて、そうこうしているうちに1時間が過ぎた。
レンタカーを12時までに返すことを考えると、10時半にはここを出たい。そうすれば11時半に到着出来る。30分の余裕があれば、渋滞やその他要因による多少の遅れを吸収出来よう。

最後に、祖父の霊前で集合写真を撮った。
ストロボバウンス撮影としたが、日本家屋のため天井板の茶色が被ることになる。しかしこれはRAW現像時に補正することを前提とした。ただし、室内灯とは色が合わないだろう。

<集合写真のライティング>
集合写真のライティング
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F3.2/1/15sec. [2014/08/14 10:05]

この後、クルマに乗って小倉のレンタカー屋までクルマを返しに行くわけだが、叔父さんが「ウチに寄ってけ」と言う。確かに叔父さんの家は途中経路にあるし、叔父さんとしても家の畑に植えてあるトマトも収穫させて持たせてやりたいとのこと。
予定としては時間に余裕は見ているものの、なんだかんだと時間はすぐに過ぎるので立ち寄りは気が進まない。何より我輩はトマトが嫌いなんだ。
しかしせっかくの申し出でもあるし、豚児はトマトが好きなようなので、ちょっとだけということで寄ることにした。

叔父さんの家に着くと、家から数十メートル離れた場所にミニビニールハウスがあり、そこにミニトマトが実っていた。
そこでしばらく収穫が行われ、我輩は時計を見ながら落ち着かなかったものの、祖母と豚児の交流を写真に撮っておこうとシャッターを何枚も切った。

<収穫体験の第二部>
収穫体験の第二部
収穫体験の第二部
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F5.0/1/250sec. [2014/08/14 10:26-10:27]

祖母も楽しそうに収穫し、他の者たちにも「ほい、食べり(ほら、食べたら)。」と世話を焼く。しかし調子に乗りすぎたせいか、段差でバランスを崩してよろけて倒れ込んだ。急いで皆で助け起こすと、祖母の左膝が赤く染みていた。
叔母さんがその膝を見て「あらーっ!バアちゃん、出血しよんやないん?!(出血してるんじゃないの?!)」と声を上げた。

<祖母の左膝に赤い染み>
祖母の左膝に赤い染み
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F5.0/1/250sec. [2014/08/14 10:34]

しかし我輩はその瞬間を見ていた。
祖母が膝を着くその地面に、熟したトマトが1個転がっていたのを・・・。

赤い染みの真相が分かり、一同安心したところで、我々はそろそろここを出ることにした。
最後に祖母に別れを言い、クルマに乗り込む。

祖母は昔と比べて外見上の雰囲気が変わった。背中が丸くなってゆっくりと歩き、頭も白髪となった。そのせいで昔よりも上品にも見えるが、今なおギャグのセンスは冴えており、会話の切り返しが常人を超えている。自分がボケてきたことすらギャグにしてしまうのだから、本当にボケているのかとさえ思うのだ。さすが、口から先に生まれてきただけのことはある。別れの瞬間まで人を爆笑させる。

<祖母の周りは爆笑の連続>
祖母の周りは爆笑の連続
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F5.0/1/250sec. [2014/08/14 10:38]

出発間際、叔父さんは「ゴーヤもあるぞ」などと作物をあれもこれも持たそうとするので、「今回は新幹線なので荷物はあまり持てない」と辞退しクルマに乗った。

我々4人は、小倉方面に向かいレンタカー屋を目指す。
短い間だったが、この「トヨタ・アクア」も最後か。そう言えば3点セットの真珠のアクセサリーも、このクルマを返す時に申告しておかねば、後で「忘れ物ですよ」などと送ってこられても困る。

レンタカー屋への到着はタイムリミットの30分前だった。予定通りでなかなか良い。
ニコニコレンタカーはガソリンスタンドも兼ねているのでそこで満タン給油してもらうと19.74リットルで3,336円だった。単価169円と少しばかり高めの単価だが、まあガソリン価高騰の中での全国平均くらいか。後で燃費計算してみると、19km/Lだった。エンジンをかなり回したにしては良い結果に思う。

そこからバスに乗って小倉駅へ向かい、小倉駅近くのコレットで食事とした。
我輩はチキンカツカレーを注文。先日のグリーンパークでのジャイアンシチュー的カレーの味がまだ残っているので、別のカレーで締めくくりたいと思ったからだ。
少々高めであったが、これがなかなか美味く、また機会があったら来てみたい。

<締めくくりのカレー>
(※画像クリックで長辺1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
締めくくりのカレー
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F2.8/1/40sec. [2014/08/14 12:49]

食後、時間調整のためにコレットの最上階広場で4人でくつろいだ。だが我輩はタイムキーパーなので時計を時々見ながらと落ち着かない。新幹線の座席に座ってからでなければ落ち着けないのだ。

考えてみれば、子供の頃は親や祖父母に付いて行けばそれで良かった。行先や行程に悩む必要も、そして当日に時計を気にする必要も無かった。当時は意識していなかったが実に楽なものだったわけだ。
しかし今、旅は全て我輩自身がプランを立て、時間を見て行動しなければならぬ。確かに自分の思い通りになることは大きなメリットだが、たまには、付いて行く旅もあると良いかと思ったりした。

新幹線の発車時間の15分前、そろそろホームに行くことにした。
改札で母親と豚児が並んだ写真を撮り、今年夏の帰省についての全ての行程が無事に終わったと感じた。

母親と別れて改札を抜け、ホームへ上がる。
時間に余裕があるのでしばらく待っていなければならないわけだが、その間に他の新幹線の写真などを撮ったりした。
昔は白地に青いラインの単純なカラーリングの新幹線しか無かったものだが、今は色々なカラーリングが多くなった。華やかになったという言い方も出来るが、我輩の感覚から言えば統一感が無いのが残念。

<ホームで新幹線を撮影>
ホームで新幹線を撮影
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F4.0/1/250ec. [2014/08/14 14:46]

しばらくして我々の乗車する新幹線が入線した。いよいよ、東京駅へ向けて出発となる。これから5時間、長いような、短いような新幹線の復路。

1時間走って広島駅まで来た。今度は途中下車しない。
それにしても、5時間のうちの1時間というのは本当に早い。交通費さえ考えなければ、ちょっと散歩に出かけるくらいの感覚。我輩が小学生の時の修学旅行先は広島だったので遠いというイメージがあったが、今から見れば広島は近い。

この調子で東京まで早ければ良いのだが、2時間、3時間、4時間と経つと、疲れが出てきて長く感ずるようになる。だから半分は寝た状態でボーっとなる。

16時を過ぎると見える景色が徐々に夕方のものになってくる。
それでも、19時近くになってもかろうじて夕陽が残っているように見えるので、もしかしたら往路では見られなかった我輩の職場を豚児らに見せることが出来るだろうかと少し期待した。

<19時も近い夕空>
19時も近い夕空
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F2.8/1/40sec. [2014/08/14 18:39]

だが夕景から夜景に変わるのは思った以上に早く、残念ながら職場近くを通る頃にはもう真っ暗になっており見ることは叶わなかった。

東京駅到着は19時33分。そこから山手線に乗り換え、上野駅から常磐線へ。
この頃になるともうしんどいが、軽量なマイクロフォーサーズで、しかもライブビュー撮影なので、旅の行程をくまなく丹念に撮れるのが良い。中判カメラではこうはいかないということは素直に認めよう。

<常磐線>
常磐線
OLYMPUS OM-D E-M1/7-14mmF2.8/ISO200/F4.5/1/10ec. [2014/08/14 19:54]

荷物があるので最寄駅からはタクシーに乗った。だが、運転手に場所を説明するための適当な目印が無いので、結局は「次の信号を右」などと誘導が必要で、最後の最後まで気が休まらなかった・・・。

<最後はタクシーで帰宅>
最後はタクシーで帰宅
OLYMPUS OM-D E-M1/7-14mmF2.8/ISO400/F4.5/1/3sec. [2014/08/14 20:30]

●旅のまとめ
以上、今回の帰省の集計を今後の参考として以下に記す。

●期間 2014年08月09日〜2014年08月14日(6日間)
●デジタル撮影総枚数 1,828枚
RAWデータにて撮影。ミスカットを除外した枚数。

<内訳のうち主なもの>
・宮島水族館 :約120枚
・グリーンパーク :約180枚
・いのちのたび博物館 :約180枚
・平尾台 :約300枚
・スギノイパレス :約120枚
・実家関係 :約150枚
●旅行費用 200,198円

<内訳>
・新幹線 :53,040円(特急券)
:59,300円(往復乗車券)
・電車賃(新幹線以外) :4,232円
・バス/フェリー/タクシー代 :2,720円
・食費 :19,303円
・レンタカー/ガソリン代 :23,356円
・ホテル宿泊費 :10,000円
・入館・駐車代 :15,300円
・土産 :6,300円 
・その他 :6,647円

※有料道路代や一部食事代等での母親払いの金額は含めなかった。
●レンタカー走行 ・走行距離:375km
・給油:19.74L
・単価:169円
・合計:3,336円
・燃費:19.00km/L