2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[823] 2014年09月17日(水)
「2014年夏の帰省日記(2日目)」


●8月10日(2日目)
朝、窓から見ると穏やかな空が見えた。夜の強風がウソのよう。曇ってはいるが、所々で晴れ間も見える。ちょうど大変な状況を夜のうちにやり過ごしたか。

<一夜明けた呉市>
(※画像クリックで長辺1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
一夜明けた呉市
OLYMPUS OM-D E-M1/7-14mmF4.0/ISO200/F7.1/1/250sec. [2014/08/10 08:33]

ところがテレビではまだ台風情報が続いている。どうやら台風はまだ過ぎておらず、つい先ほど、ようやく四国に上陸した段階らしい。もうとっくに日本海へ抜けたと思っていたが、思っていた以上に台風の移動速度が遅い。
それにしても、まだ暴風状態でも不思議ではないのに、このそよ風は何ゆえ?

<テレビの台風情報> ※トリミング
テレビの台風情報
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F3.5/1/100sec. [2014/08/10 07:18]

前の日にコンビニエンスストアで買っておいた朝食を部屋で食べ、しばらく様子を見るため部屋でノンビリしていた。
この日の予定は、1/10スケールの戦艦大和を展示してある「大和ミュージアム」と、それに隣接する海上自衛隊潜水艦展示の「てつのくじら館」の2つの博物館へ行く。どちらもホテルから徒歩圏内なので別段急ぐことも無い。

これらの博物館は我輩は今回3度目の訪問となるわけで、もう特別見るところは無いが、豚児への教育的な意味として、日本の歴史と自分との繋がりを感じて欲しいという気持ちがある。

以前にも書いたが、我輩の曽祖父は日露戦争日本海海戦当時、戦艦「朝日」の機関士であった(参考:雑文448)。
そのことは我輩も子供の頃から祖父から教えられたが、教えられた当時は特に関心も無かった。しかし教えられた内容は頭に残っており、その後、自分というものを考えるようになった時に、歴史と自分との接点を見付けることとなった。

我輩家としては、長い歴史の数十世代のうち最後の四世代ほどの歴史でしかないが、それは激動の歴史であったから語り継がねばならないことである。
祖父はもう他界したが(参考:雑文687)、とりあえず我輩はその歴史の記憶を受け継いだ。ここから先に繋げる義務が我輩にはある。これは大げさな表現ではない。

ここではとりあえず、豚児には博物館にて船に関する資料に触れさせ、後々、「そういえばこういうのを見たなあ、聞いたなあ」と思い出せるようにしたい。

少々遅くなったが、チェックアウトギリギリの10時少し前にホテルを出た。天気は不安定になりそうだが、もう強風はあるまい。
ホテルから呉駅まで歩き、荷物を駅のロッカーに預け、そこから改めて大和ミュージアムへ向かう。もう慣れた道で、迷うところは何も無い。

大和ミュージアムでは企画展が開催されていたが、JAF割引きでチケットが買えるかを訊いたところ、常設展は適用されるが企画展は適用されないとのこと。
どのみち企画展は撮影禁止だそうなので、常設展のみのチケットを購入し入場。
入ってすぐ、1/10スケールの巨大な戦艦大和が目に入った。1/10スケールでも巨大なのだから、リアルサイズではどれほどのものか想像を絶する。

戦艦大和は戦争時代の代物だが、その存在は現代日本に繋がる重要なものである。その革新的な生産技術は、従来の方法で建造された同型艦である戦艦武蔵の半分の工数で完成出来たことからも窺い知れる。それは船舶の分野だけでなく、人を通じて様々な分野に広がり、例えばトヨタの生産方式にも強く影響を与えた。
そういう意味では、戦艦大和無くして現代のモノづくり日本は存在しなかった。

そういう話を豚児にしてやったのだが、恐らく理解は出来まい。
それでも何かを感じ取れたならばと思い、半ば我輩の「独り言」として話をした。

さて、3回目の訪問ではあるが、1/10スケールの戦艦大和の写真をまた撮ってみたい。
初めて来た時(参考:雑文683)は「SIGMA DP2」を用いたが、焦点距離が長過ぎて全体が入りきらなかった。
2回目(参考:雑文806)では広角レンズ(標準ズーム)を装着したマイクロフォーサーズカメラで全体を収めることが出来たが、逆光のため艦橋部のコントラストが低下した。
そして3回目の今回、「SIGMA DP2 Merrill」はもちろん焦点距離が長過ぎて使えず、やはり広角レンズを装着したマイクロフォーサーズカメラで撮影したが、今回はストロボを使って逆光(定常光)を和らげ、コントラスト低下を抑えるよう努めた。その結果、これまでよりも良好な発色も得られたものの、手摺りの影が被ってしまったのは残念。

<1/10スケール戦艦大和>
(※画像クリックで長辺1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
1/10スケール戦艦大和
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F2.8/1/125sec. [2014/08/10 11:50]

ここで本当に良い写真を撮ろうとすれば、博物館を貸切状態として照明配置するしか無いだろう。そういった撮影は結局のところ、広報宣伝用の業務撮影でしか撮れないわけだが。

一通り展示を見て回った後、昼食時となったので、海軍カレーを食べに行こうと2人を誘った。
半年前に食べた時にはちょっと量が足らなかったので我輩は大盛りとしたが、ヘナチョコは少々調子が悪いということで、豚児と2人で1つのカレーを分けて食べると言う。

注文時、「潜水艦カレーですね」と言われたので「ん?」と思いメニューを見ると「海軍潜水艦カレー」となっている。以前来た時は単に「海軍カレー」だったはずだが。まあ名前が少し変わっただけで同じであろう。

<これくらいのボリュームが無ければ>
(※画像クリックで長辺1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
これくらいのボリュームが無ければ
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F2.8/1/80sec. [2014/08/10 12:34]

食べてみるとまろやかな味わいで、同時に甘さも感じた。なかなか美味い。さすがに半年前に1度食べたきりのカレーの味を覚えていないが、恐らく同じ味だったに違いない。
ところがしばらく食べていると、なぜか異常に辛くなってきて汗が出てきた。なんだ、この辛さは?
豚児も「辛い辛い」と言い始めた。
我輩は大盛りを注文したわけだが、少々先行きが不安になってきた。この辛さでこの量を食べ切ることが出来るのだろうか。

豚児とヘナチョコは1つのカレーを分けて食べているが、体調の優れぬヘナチョコはほとんど食べずにギブアップ。
つまり実質的には豚児が1人で1つのカレーを食べていることになる。これまでは豚児がギブアップしたら我輩が残りを食べたりしていたが、今回は自分の分も苦戦している状況であり、もし豚児がギブアップしたらと思うと気が気でない。
結局、豚児は汗をかきつつ何とか平らげ、我輩も大盛りをかろうじて片付けた。

ただ、ヘナチョコがほとんど何も食べていないので、近くにある「ゆめタウン」の食料品売り場でゼリーなどを調達。そのついでに、寒さ対策のスカーフも買ってやった。
空模様は天気になったり雨がパラついたりと安定しない。
無料休憩所で一休みし、ゼリーを食べて一息つく。
この後、海上自衛隊潜水艦資料館の「てつのくじら館」にも行く予定だったが、ヘナチョコの体調を考え、早めに新幹線に乗って小倉に向かうことにした。

呉駅のほうへ歩いていると、空の雰囲気が少し変だった。良い天気ではあるのだが、何だか不思議な存在感のある雲。台風が過ぎた直後だからなのか。

<空の雰囲気が少し変>
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空の雰囲気が少し変
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F10/1/1000sec. [2014/08/10 14:22]

呉線で列車に乗って広島駅へ向かうが、車内は幸いにも昨日ほどの寒さは無かった。
ただそれにしても、空模様がまたガラリと変わった。陽が射してはいるものの、まるで地獄の空のよう。

<地獄のような空>
(※画像クリックで長辺1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
地獄のような空
SIGMA DP2 Merrill/ISO100/F7.1/1/320sec. [2014/08/10 15:06]

広島駅に到着後、新幹線改札へ向かうと、台風の影響で新幹線のダイヤが乱れているとのことで、改札では多くの職員が客対応している。
小倉までの所要時間は約1時間と比較的短いので我輩は特に指定席を取っていなかったのだが、ヘナチョコの体調を考え、指定席が取れるならばそれに越したことは無いので、席が空いているならば取っておこうと思った。

14時35分に列車が到着するという情報でその指定券を発券してもらい、急いでホームに上がった。しかしなぜか、発車時間1分前にも関わらず列車はホームから出発していた。どういうことだ? 仕方無く再び改札に戻って次の列車に変えてもらった。次の列車は臨時列車のため、時刻表には乗っていないようだった。

今度は余裕をもってホームへ上がれたので安心していたところ、車両号車停止位置を読み間違えたせいで乗るべき号車が目の前を通り過ぎてしまい、再び走るハメになってしまった。
もっとも、無理して走らずともとりあえず目の前の号車に乗ってから車両移動すれば良かった気もするが、しかしグリーン車が間にあり、もしかしたらグリーン車は通り抜け出来なかったような気がしたので、まずはホームを走る努力をしたのである。

もっとも、自分たちの乗る号車が通り過ぎそうだなと判断した瞬間に走り始めたことが幸いし、列車が停止して乗客が乗り込み始める時にまでには辿り着くことが出来た。

座席に座り、車内から携帯電話のメールで母親に到着予想時間を伝えた。小倉まではおよそ1時間。新幹線では本当にあっという間。
長いトンネルを抜けた後、すぐに見慣れた景色が見えてきた。チャチャタウンも見える。

<小倉駅に到着>
小倉駅に到着
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F4.5/1/200sec. [2014/08/10 16:45]

小倉駅で降りると、我輩の母親が改札で待っていた。ほんの半年ぶりだが、懐かしい。
駅前から一緒にバスに乗り、母親のアパートへ。夕食をごちそうになり、この日の日程を終えた。

<母親のアパートで夕食>
(※画像クリックで長辺1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
母親のアパートで夕食
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F2.8/1/250sec. [2014/08/10 18:35]