2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[792] 2013年04月14日(日)
「電波時計」


ふと気付けば、我輩の周りには電波時計が溢れていた。
我輩のデジタル腕時計は電波時計であるし、安物ショップで買ったカレンダークロックも電波時計だった。また最近、職場で時計が1つ故障したが、代わりに新品の電波時計が付けられた。
普通に買えば、もう電波時計が当たり前の時代。

<職場も電波時計に>
職場も電波時計に

電波時計の出始めの頃を振り返って想い出すと、シチズンから出た腕時計は衝撃的だった。
コイル状の大きなアンテナが文字盤を縦断して配置される大胆なデザインで、「電波時計というのは大変だな、そうまでして正確な時間が必要なんだろうか?」と思っていた。日常生活ではクォーツで十分だろうに。しかしながらいつの間にかアンテナも小型化したようで、気付かないうちに電波時計が身近になり、当たり前のように暮らしている。

さて、先日購入した「Nikon D600」。
テスト撮影のために博物館で写真を撮ったわけだが、自宅に戻って画像ファイルをパソコンに移動させて日時で一括リネームしたところ、なぜか途中から日付をまたいでいた。見ると、明らかに昼間の開館時間のはずなのに、ファイル名が真夜中の時刻になっているではないか。
原因は、「D600」の最初の日時設定にて午前・午後を間違えていたせいであった。何たる失敗・・・。

画像ファイル管理については、以前雑文649でも書いたとおりである。時間軸で並ばせるため、一括リネームツールを使い、画像ファイル内のExifデータから取得した日付情報をファイル名へ置き換える。
だが同じようなタイミングで複数台のカメラを使い分けると、数秒の違いでも写真の順列がおかしくなってしまうことがある。最悪の場合、それぞれの連続したシーンの画像が、2台のカメラで互い違いに混ざった状態で並んでしまう。

下の写真は、「D600」の午前・午後を正しく設定し直した後に改めて博物館にて撮影したものだが、見れば「D600」と「E-M5」の写真が交互に入り乱れてしまっている。秒単位で正確に設定しなければ、我輩のファイル管理方法ではこのようになってしまうのだ。

<シロクマの連続写真の並びが分断されてしまった(矢印)>
シロクマの連続写真の並びが分断されてしまった(矢印)

現状、電波時計の時刻を見てカメラの時刻設定をしているのだが、時間が経つにつれてそれぞれ時間がズレてしまうのが悩みの種。チェックを怠っていると、数分のズレを生ずるようになる。だから、複数カメラを運用する場合には直前にそれぞれのカメラの時刻を合わせねばならない。

最近ではWi-FiやGPSなど、流行の装備がウリになっているようだが、そのような装備をする前に、時計分野ではごく普通となっている電波時計を装備して欲しいと思う。
確かに、GPSユニットを装備すればGPS電波を受信して副次的に正確な時間が分かるはずだが、実際にGPS電波をカメラ内時計を補正する仕様になっているかは不明であるし、時刻という基本的な部分がGPSユニットを装着しなければ正確に設定されないというのもおかしな話。
先進的な機能をリクエストする者は多いが、このような基本中の基本を要望する者はあまりいないのだろうか?

カメラメーカーに告ぐ。これまでのことは無かったことにしてやるから、次期製品以降はこっそり電波時計を仕込んでおいてくれ。