2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
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5.カメラ雑文
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カメラ雑文

[782] 2012年12月05日(水)
「豚児カメラ更新」


豚児に習い事としての写真をやらせることについては、雑文716にて書いてある通りである。
中古の軽量デジタル一眼レフカメラ「PENTAX *ist DS」(8,800円)と、我輩のお下がりのマニュアルフォーカスレンズ28mmを与えた。

そして前回の雑文で書いたように、撮影した写真が手軽に見られるよう「おもいでばこ」も用意してやった。

ところが最近は、持ち歩くにしても携帯ゲーム機(NINTENDO-DS)のほうを優先させる始末。
確かに、「PENTAX *ist DS」は一眼レフの中でも軽量な部類ではあるが、手に持ってみると、マイクロフォーサーズカメラ「OLYMPUS OM-D E-M5」のコンパクトさに慣れてしまった我輩にも大柄に感じた。
これは、もう少し何とかしたほうが良いな。

ちょうどマイクロフォーサーズの「LUMIX DMC-GF3」と「14-42mmレンズ」が余っているのでこれを使わせてみるかと思ったりもした。
しかし背面液晶画面を見ながらの撮影ではカメラを構える脇も甘くなり、しかも見た目(出た目)の調整に終始してカメラメカニズムについての理解は深まるまい。
やはり、ファインダースクリーンに投影された光学映像を見せるレフレックスカメラは必須。そうなると、フォーサーズカメラしかあるまい。これにパンケーキレンズを装着すれば、一眼レフカメラであってもそこそこの軽量化が果たせるのではと考えた。

元々我輩は、フォーサーズカメラについては以前から漠然と興味を持っていた。何しろ、フルサイズやAPSサイズでは有り得ないほどのコンパクトで明るいレンズが面白い(150mmF2.0など)。それに、「OM-D E-M5」を買った時にキャンペーンでもらったフォーサーズレンズアダプタがあるので、我輩もフォーサーズレンズを使おうと思えば使える。

そういうわけで今回、自分の機材を買うような気持ちでフォーサーズカメラの購入を検討した。
まず、我輩のカタログ倉庫からフォーサーズ系のものを探し出し、どのような機種があるのか(あったのか)ということを見てみることにする。

その中で、「E-410」という機種が目に留まった。
このカタログは、あまり我輩好みではないお姉さん(宮崎あおい)が表紙なのでこれまで印象が薄かったのだが、こうして見るとなかなか一眼レフらしさとコンパクト性が同居出来ているカメラではないかと思う。

<「OLYMPUS E-410」のカタログ>
「OLYMPUS E-410」のカタログ

カタログを開くと、表紙のお姉さんがカメラを持って街角スナップをしている様子が表現されていた。なるほど、女性がターゲットか。
作例の画質が妙にデジタル臭いのはどういうことだろうか。20世紀末の黎明期のデジタルカメラでもあるまいに。
まあ、画素数は1,000万画素と、これまで豚児に使わせていた「*istDs」の600万画素よりも向上しているので特に問題は無かろう。

ただし、このカメラはコンパクトフラッシュとxDピクチャーカードの2つのスロットを備えているが、現在主流のSDカードは使えない。今更xDピクチャーカードなど買ってもツブシが利かないので、そうなるとコンパクトフラッシュを使うしか無い。いずれにせよ、SDカード対応の「おもいでばこ」に直接画像を移せないのだが、まあ、パソコン経由でUSBメモリで移せば良かろう。

早速、中古カメラ検索サイトにて「E-410」を検索してみた。
それによれば、「カメラのキタムラ」の9,980円のものが最安であった。豚児に与えるにはまあまあの値段と思う。

しかしながら、今回は手持ちの交換レンズが無いのでレンズも買う必要がある。
軽量・コンパクトを最優先させると、パンケーキレンズ「25mm F2.8」の一択となるが、どうせならば同じ店でまとめて買うほうが良いと考え、「カメラのキタムラ」から程度の良いものを探し、約1万5千円のものを買うことにした。

ちなみに「カメラのキタムラ」は他店とは違い、通信販売ではなく店頭販売となる。Web上で検索した商品を注文すると、最寄の「カメラのキタムラ」店舗まで配送される。その後、注文者はその店舗まで出向いて商品を引き取ることになる。

我輩の最寄店舗は2つほどあるが、1つは電車で行かねばならず、他の1つはクルマで行かねばならない。電車で行くのはかったるいので、クルマで行ける店舗のほうを指定したところ、店舗到着案内メールは2日後に来た。その日は月曜日だったので、引き取りは勤務が終わって帰宅後になる。急いで退社すれば19時くらいには帰宅出来るかと思うので、それからクルマで向かえば19時半くらいに到着となろう。
ところが調べてみると、閉店時間は19時とある。これでは平日に引き取りは無理。
結局、次の土曜日になるまで待たねばならなかった。

土曜日、「カメラのキタムラ」の開店時間10時を目指してクルマを走らせた。
店頭で注文商品のカメラとレンズを出してもらい、両者を合体させて動作確認を行う。手に持った感じは、イメージしていた大きさそのものだった。

<「カメラのキタムラ」での引き取り>
「カメラのキタムラ」での引き取り
[OLYMPUS OM-D E-M5/9-18mm/ISO200] 2012/11/03 10:28

動作確認であるが、最初は特に問題無さそうに思った。しかしすぐにバッテリー切れになってしまった。参ったな、これでは動作確認が出来ないではないか・・・。
店員(店長?)によれば、1万円以下の中古品には保障が利かないとのことだったが、動作確認せず購入して不具合があったでは話にならないので交渉したところ、 もし不具合があれば返品に応じるとのことだったので購入した。

自宅に戻り充電を始めたが、意外に長くかかり、使い始めるのは夕方になってからだった。
低容量で使わなくなった2GBのコンパクトフラッシュを刺して一通り操作してみたところ、特に不具合は無さそう。

とりあえず、RAW+JPEGの設定で豚児には撮影させようと思う。
豚児自身はJPEGを利用し、我輩はRAWのほうを保存しておく。何かあればRAWを使ってレタッチしてみせれば良い。

ところがRAW+JPEGでは撮影可能枚数が少ない。せめて4GBくらいの容量は欲しい。しかしコンパクトフラッシュの手持ちは少なく、4GBのコンパクトフラッシュを豚児に渡すのは惜しいのだ。SDカードならばこれまで豚児が「*istDs」で使っていた4GBのものが使えるのだが・・・。
ふと、SD-CF変換アダプタを思い出し、「E-410」に使ってみたところ、難無くスロットに入った。「D700」で入らなかったので最初から諦めていたが、このアダプタが使えるなら何の問題も無い。

ここで改めてカメラを眺めてみる。
パンケーキレンズが良く似合っており、デザインとしてコンパクトなまとまり感があって我輩自身が使いたくなってくる。
少々残念なのは、モードダイヤルのデザイン。その形はまるでコーラ瓶の王冠のよう。思わず栓抜きを探したくなる。

<E-410の正面>
(※画像クリックで横1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
E-410の正面

このレンズは、我輩が使っているマイクロフォーサーズと同様に、MF時もモーター駆動となる。いくらファインダーが光学式であっても、モーター駆動のMFでは常用は厳しい。ヘリコイドが回る手応えも無いし、無限遠位置や最短位置でピントリングが止まることも無くフリーで回転してしまう。これはあくまでも間接操作(リモートコントロール)でしかないのだ。
このようなMFはとても子供などには使いこなせまい。だから、これまでのようにMFではなく、これからはAFで使わせることにしよう。MFは卒業とする。

<レンズはMF時でもモーター駆動>
(※画像クリックで横1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
レンズはMF時でもモーター駆動

試しに、「*istDs」と並べてみたところ、意外にも正面シルエットの大きさはそれほど変わらない。しかし、厚みはさすがに違う。パンケーキレンズであることも大きく影響してかなり小さく感ずる。
これくらい軽量コンパクトになれば、ゲーム機と両方持ち歩いても苦は無かろう。

<「PENTAX *istDs」との比較>
「PENTAX *istDs」との比較

しかし飽きっぽい性格が心配なので、出来る限りこのカメラに愛着を持たせたいと考えた。
そこで、このカメラのガイド本を買ってやることにした。現行機ではないので古本しか無かろう。古本屋の「ブックオフ」に行って探そうかと思ったが、そんなに都合良くあるとは思えぬ。本1冊のためだけに古本屋を回るのは効率が悪い。

こういう時はやはりネットオークションであろう。
幾つか出物があったが、その中から安いものを落札した。1,000円ほどだったが、まあそんなところだろう。
ちなみに、落札の翌日(まだ届いていないタイミング)に勤務先近くの「ブックオフ」に寄ってみたところ、なんと同じ本があり、その値段は350円だった・・・。

<オークションで手に入れたE-410のガイド本>
オークションで手に入れたE-410のガイド本

ガイド本の中身は、最近ありがちな内容の薄いものではないかと心配したが(参考:雑文752)、確かに内容は薄いものの心配したほどでは無かった。それなりに軽くカメラの原理に触れた記述もあるし、そもそもこのカメラに愛着が持てればそれで目的を果たしたことになろうか。

<ガイド本の中>
ガイド本の中

またそのほかに、「カメラ女子におすすめ♪アルヌボカメラストラップ」というのも買ってやった。3,180円(送料込)と少々高かったが、安いものはどれも幅広ストラップで、子供では取り回しに難がある。細くてカメラ女子的なものを探してようやく見付けたのがこれだった。
しかしなぜかカメラ女子向けのストラップはどれもこれもタスキ掛けを前提としており、子供には長過ぎる。仕方無いので先端部分を切り詰めて調整した。

それから、レンズに指紋が付いた時には真新しいティッシュペーパーで拭くよう教えたが、ホコリはどうしても残るので、それを飛ばすブロアーも買ってやった。
UN商会のハリケーンブロアー、ヨドバシカメラで380円。

以上、これでもかというくらいの愛着の湧くカメラセットである。カメラメーカーも我輩を見習い、単純な「レンズキット」ではなく、愛着の湧く特別セットでも用意してみろ。

<豚児に与えた、愛着の湧くカメラセット>
(※画像クリックで横1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
豚児に与えた、愛着の湧くカメラセット

そういうわけで、ここのところ週末は豚児を連れて撮影に出掛けることが多くなった。
季節的に花が咲いていることは少ないが、それでもコスモスやら柿やら紅葉やらで、それなりに撮影した。

<E-410を構える豚児>
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E-410を構える豚児
[OLYMPUS OM-D E-M5/7-14mm/ISO200] 2012/11/18 14:15

現時点では豚児もそれなりに撮影を楽しんでいるようだが、これはまだ新しいカメラを手にしたことによる発揚のせいであろう。そのうち飽きてくればどうなるかは容易に想像付く。
しかし今回は機材の負担を減らしてやったのだから、もう言い訳は通用せぬ。これは、趣味ではなく習い事。
もしこれが続かないのであれば、空手でも習わせるぞ。