2000/04/05
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表紙

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2.用語集
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5.カメラ雑文
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カメラ雑文

[731] 2011年08月18日(木)
「2011年夏 九州帰省日記(3日目)」−8月9日(火)


この日は、叔母さんが昼食をご馳走してくれる日であった。そしてその後、父方の祖母に会いに行く予定。

日焼けはいまだヒリヒリ状態で、状況は変わっていない。
今年の帰省でのメイン撮影であった昨日の散策撮影ではデジタルカメラのみの撮影となってしまい、もはやリバーサル撮影を行なう場面・気力・体力が無くなってしまった。もう、今回はデジタル撮影だけで通すことを決めた。まさかこんなことになるとは・・・。

昼食は12時前後になるので、午前中の時間が中途半端に空いてしまう。
いつもならば1人で近所でも回ってみるところだが、肩がヒリヒリ痛いのでそんな気力が湧かない。
それでもせっかくの帰省なので、少し早めにクルマで出発し、近所の川に寄って豚児に夏休みの空気を味合わせてやろうと思った。

クルマに乗ろうと外に出たところ、空を飛行機が飛ぶ音がした。見ると、F15戦闘機であった。
そうか、今はF15が飛んでいるのか。
我輩が子供の頃は、F4ファントムが爆音で家々の窓ガラスをビリビリと響かせて飛んでいたものであった。室内であっても会話すら出来ないほど。それに比べると、F15の音は静かで驚く。この程度の音なら、室内にいればあまり気にならないかも知れない。

<実家上空を飛ぶF15戦闘機>
実家上空を飛ぶF15戦闘機
実家上空を飛ぶF15戦闘機
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/09 10:12

近くの川とは祓川(はらいがわ)という名前で、場所によっては結構な深みもあり、我輩が子供の頃にはそういうところで泳いだりした。去年行った「蛇渕キャンプ場」(参考:雑文705)は、この川の上流にあたる。

最近雨が降っていないせいか川は静かで、豚児に遊ばせるには十分だった。
この付近も全く風景が変わっていない。恐らく、10年後、20年後もこのままだろう。変わる要素が一つも無い。
しかしこういうシチュエーションではリバーサル撮影をすべきだったかも知れない。

<散策撮影>
散策撮影
散策撮影
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/09 10:31

我輩と豚児は川遊びを楽しんでいたのだが、一緒に連れて来た我輩の母親とヘナチョコ妻は川べりから見ているのを暑がり、早々に引き上げて叔母の家に向かった。

叔母宅では少々時間を潰し、その後、創作中華料理店へ5人で移動。
今回も珍しいものをご馳走になった。
食事の写真は室内撮影のためストロボを使わねば室内灯頼みとなるが、窓からの自然光が少々入っている状況のため、後の色温度調整が難しいことが予想される。もしこれがリバーサル撮影の場合、撮影時の調整が全てであるため、ある程度の妥協はやむなしと納得が出来るのだが、デジタル写真の場合は後調整が際限無く可能であり、徹底的に色調整をしなければ気が済まなくなるのがやっかいだ。

<昼食>
昼食
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/09 12:20

食後は父方の祖母に会う予定にしていた。
県営住宅に住んでいる我輩の父親を途中で拾い、デイサービスの病院へ向かった。数年前からの同じパターンであるが、最近気付いたことがある。どうやら父親は、事前に別居の祖母へ連絡を入れていないらしい。お互いの都合があろうかと思い、帰省前には父親に一報を入れているのだが、いざ当日になって父親をクルマに乗せると「ばあちゃん、今日はデイサービスの日かのう?」と言い出す。そして祖母に会うと祖母はビックリした顔をするのである。

今年もそのパターンは同じで、祖母は我々の訪問にビックリしていた。
少々足腰が弱っている感じではあるが、頭はハッキリとボケも無くしっかりとしている。ただ、話をしても昔の話が多くなったせいで、一緒にいる豚児などは退屈してあくびなどする始末。仕方無いので豚児持参の電子ゲーム(Nintendo-DS)をやらせておいた。

<デイサービスの病院にて>
デイサービスの病院にて
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/09 15:16

ところで父親の話によれば、最近、父親の兄が脳内出血か何かで植物状態になっているという。
我輩は、父親にも長らく交流が無かったくらいであるから(会うようになったのはここ数年)、父親の兄である伯父などは顔すら知らぬ。だから、特にどうという感情は湧かないのだが、祖母にとってみれば長男であるから、植物状態であるという話はどう感じられただろう。やはり悲しいのだろうか?

「最後に話もできんやろうねー。わたしもこんなやし(こんな状態だし)、会いにも行かれんしな。」
祖母は残念そうに言った。しかし意外にも、悲しそうな表情ではなかった。
息子と言えど皆年寄りになっているので、仕方無いという感情になるのかも知れない。ただし、我輩自身がその年齢になってみなければ本当のところは分らない。

40分くらいして「そろそろ戻ろう」ということになり、祖母に別れを言った。
祖母と豚児を並べてD700で写真を撮ってみた。去年は同じくらいの背丈だったが、今年は若干豚児が高くなっているようだった。

そして別れ際、祖母と握手をした。いつながらに強い力が印象的である。来年も同じように会えれば良いのだが、去年他界した母方祖父の場合、「あの時が最後の別れだったのか」としみじみ思ったものだ。本当の別れというのは、その場では認識出来ない。後になってから、ようやく気付く。だからこそ、一期一会という言葉を常に意識し、会って、別れるべきであろう。
我輩には、まだまだ難しい。

<別れ際>
別れ際
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/09 15:20

戻る途中、ショッピングセンター「ユメタウン」へ寄る。
父親が豚児に何か買ってやりたがっていたので、豚児が欲しがっているシールを買ってもらった。
我輩は豚児の耳元で「"じいちゃん、ありがとう"って言えよ」とささやいた。「"じいちゃん"というところを強調しとけ。」
豚児が我輩の言うとおりにしたところ、父親は「そうかそうか」と喜んでいた。

父親を県営住宅まで送り届け、次に母方の祖母の実家へ戻った。
数年前ならば、母方の祖母は色々と面倒を見てくれたものだが、今も元気とは言いながらもさすがにもう疲れやすくなっており、昨日に続いてこの日も泊まるのは気が引けた。食事や風呂など我々で全てまかなおうとしても、世話好きの祖母は落ち着かず、「アレはいらんか、コレ持ってきてやろうか」と言ってくる。
ならばと、母親を含めた4人で、この日は近くの「源じいの森温泉」の宿泊所へ泊まることにした。

「源じいの森温泉」は毎年行っているが、いつもは日帰り温泉に行くのみで、泊まったことは無かった。
温泉に入った後、そのまま部屋へ戻って寝られるのは嬉しい。
チェックインして部屋に行くと、かなり広い部屋だった。

<源じいの森温泉宿泊所>
源じいの森温泉宿泊所
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/09 17:07

昼食が豪華だったせいで、まだ腹が空かない。
とりあえず温泉に入れば腹が空くかも知れないということで、温泉のほうへ移動した。

温泉施設のロビーには誰もおらず、ちょっと写真を撮っておこうと思った。だが、そのままデジタルカメラ「Nikon D700」で撮ったところ、屋外の景色はキレイに写っているものの、屋内は暗く落ち込んだ。 そこで、内蔵ストロボを発光させると、屋外、屋内ともにキレイに描写出来た。
スナップ・メモ撮影用途のカメラでは、やはり内蔵ストロボは便利で、ちょっとした光のスパイスが非常に有用である。この点が、以前使っていた「Canon EOSー5DMark2」との差である。


<内蔵ストロボ未発光>
内蔵ストロボ未発光
<内蔵ストロボ発光>
内蔵ストロボ発光
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/09 18:13

温泉の休憩室は空いており、我々が来たら徐々に人が少なくなり、最終的には誰もいなくなった。夜も遅いならともかく、まだ19時にもなっていない。世間的な盆休みは来週であるから、普通の平日はこんなものなのだろう。

<温泉の休憩室>
温泉の休憩室
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/09 19:29

温泉に入った後、温泉のレストランで夕食とした。
この頃になると腹も減り、注文した料理では足りるか心配だったが、豚児やヘナチョコの食べ切れなかった分を片付ける役目を負っているのでその心配は無用だった。

<温泉の休憩室>
温泉の休憩室
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/09 19:51

就寝は21時頃。
疲労がたまっているので、寝ようと思えば何時間でも寝られるような気がする。もっと涼しい季節に帰省し、暑さによる疲労も最小限に出来れば帰省ももっと楽しめるのだろうが、こればかりは家族揃って1週間以上の休暇が取れる夏のタイミング以外では到底無理な話・・・。

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イラスト提供:シェト・プロダクション