2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[657] 2009年03月24日(火)
「今年の集合写真」


<事の始まり>

職場で、人事異動に伴う歓送迎会が3月19日に行われることになった。
そして直前の17日に、幹事長から全職員に対して進行スケジュールのメールが届いた。
「進行スケジュールまで作成するとは本格的だな。」

ところがよく見ると、タイトルが「歓送迎会&職員総会」となっていることに気付いた。確かに最初に来た案内を見てみると、そちらにもそう書いてある。どうやら我輩が「職員総会」の部分を見落としていたらしい。
「職員総会はいつもならば4月にやるはずだが、今回は歓送迎会とまとめてやるのか・・・。待てよ、職員総会の撮影はどうするんだ?」

進行スケジュールをよく見ると、集合写真は会が始まる直前とのこと。そして撮影担当は「我輩社員」となっていた。
「撮影担当は自ずと我輩になるのは理解出来なくもないが、何の相談も無しとはどういうつもりなんだ・・・。」

メールをよく読むと、幹事たちの打ち合わせでは、当日になってからその場の雰囲気で集合撮影をやるかどうか決めることになったらしい。大人数のため、撮影場所が確保出来ない場合は会場の外にある中庭で撮影しようかということも書いてある。
「撮影する我輩の意見を聞きもしないでよくここまで一方的に・・・。」

集合写真を撮るにはそれなりの準備や機材搬入などの作業が発生する。その場の雰囲気で「やっぱりやめよう」などと言われたらたまったもんではない。また、撮影場所を直前まで確定しないなど、ましてや薄暮の屋外でやるなどとは、撮影者泣かせもいいところ。

とにもかくにも、我輩の与(あずか)り知らぬ幹事だけの打ち合わせで撮影のことを決められてしまっていることに驚き、そして憤りを感じた。

今回は新しい会場で行われることになっている。だから、撮影計画を立てるには会場の下見は欠かせない。
また、上から見下ろすように撮るために使う脚立を会場に持ち込んでも良いのか、当日のテーブルの位置はどうなるのか、どこまで融通が利くのか、そういうことを会場担当者と打合わせが必要。
しかもその会場は歩いて30分はかかる。駅を挟んで対称の位置にあるため、電車で行けるルートでもない。機材搬入・搬出をどうするかということも考えねばならぬ。

総会が始まる直前に集合写真を撮るということも、例年に無いこと。幹事は総会準備という名目で早めに現場に行けるのだが、我輩は幹事ではないため勤務時間が終わるまで行動出来ない。歩きで行くとなれば、撮影までの猶予はほぼ0分。到着した瞬間に撮影可能となっていなければならぬ。有り得ない話だ。
もちろん、我輩が上司に事情を説明すれば早めに出ることを理解してもらえるだろうが、そういう問題ではなく、幹事だけで一方的に決めたことに対して我輩が必死に合わせなければならないことにバカらしさを感ずるのだ。

恐らく、幹事たちはそんなに本格的な撮影を望んでいるのではないのだろう。シロウトが撮るように簡単に撮れる写真を想像しているに違いない。そうでなければ、「その場の雰囲気で撮るか撮らないかを決める」などというバカなことは言うはずが無い。
しかし我輩は、「自分に撮影を頼むということは、本格的な撮影が望まれているのだ」と解釈する。もしそこまで望んでいないとするならば「テメエで勝手に撮れよ」と言いたい。

前に書いた雑文598「双方のメンツ」では、2007年の職員総会の集合写真撮影について、幹事のメンツと我輩のメンツとのせめぎ合いがあった。
今回もまた、同じようなことが人を替えて行われることになるのか・・・?

<2008年4月の職員総会集合写真(約60名)>
2008年4月の職員総会集合写真(約60名)

我輩は急いで幹事長とその他幹事たちにメールを送った。
「与えられた条件で集合写真の撮影をするには、あまりにも準備期間が短かすぎるため、我輩が直接会場担当者と打合わせをしたい。担当者の連絡先を教えて欲しい。」

我輩が幹事をすっとばして直接、会場側と折衝することを臭わせれば、幹事長としても「ちょっと待て、そういう折衝は幹事を通してくれ」ということになるはず。そうなれば、幹事は我輩を蚊帳の外に置いたことに対して問題があったことを認識するだろう。そこで改めて、幹事側に我輩の意向を伝え、幹事たちの計画に無理があることを悟らせたい。

メールは受信確認付きで送ったのだが、夕方ということもあって、受信した者は1人もいなかった。
まあ、明日まで待つか。

<撮影前日>

翌朝、出社してメールソフトを立ち上げると、ほぼ全員の受信確認が取れていた。
ところが、昼近くになっても幹事長からの返答が無い。もう明日には撮影であるから、さすがに我輩も焦ってきた。
「くそ、これは相手の戦略か。なかなか強敵かも知れん。」
ちなみに言っておくと、幹事長は我輩とは少し離れた建物で勤務しており、我輩と直接関係がある人間ではないため、どんな戦略を得意としているのかは未知である。用心せねば。

結局、我輩のほうがしびれを切らして幹事長に電話した。すると幹事長は、今さらながらに「あ、撮影の係り、お願いしますね。」と言う。その言葉に我輩の目は点になったが、気を取り直して「会場担当者との打合せをしたいので連絡先を教えて下さい。」と訊いた。
すると、幹事長は間の抜けた声で「あ、そうですか、じゃあ言いますよ、メモいいですか、電話番号はXXX-XXX-XXXXです。」と教えてくれた。ちなみに幹事長は、昨日会場の下見に行ったという。

我輩は電話を切り、しばらく考えた。
「うーん、相手は無策だな・・・。今回は双方のメンツがぶつかるということは無さそうだが、このままだと振り回されることは必至。ならば、撮影に関しては我輩が主導権をもって取り仕切ろう。」

もちろん、幹事は幹事長だけでなく他の幹事もいることから、これによって何らかの衝突は避けられまい。しかし、我輩は幹事のいいように利用されるだけでは終わらぬ。徹底的にこだわった撮影結果を通して、なぜ我輩がここまで独断を貫くのかという理由を最後に突き付けたい。
我輩の腹は決まった。

早速、会場担当者に連絡を入れ、夕方に会場下見をさせてもらうよう都合をつけてもらった。
歩いて行くと往復1時間かかるため、営業車で行くことにする。せっかくだからと、幹事の中で近くにいる2人にクルマに同乗するか訊いてみた。今後対立することになるかも知れない相手に、我輩の努力を事前に見せておこうという魂胆である。
結果的に、時間の都合が付いた1人が同乗することになった。

現地に行く途中、車内で今回の撮影について少し話をしたのだが、どうやら彼も幹事長のやりかたに疑問を持っているようだった。ならば、幹事たちとの対立を避け、幹事長だけを敵とすれば良い。
もちろん、無策の幹事長は、敵とみなされていることには最後まで気付くまいが。

さて、現場は予想外に天井が高かった。目測で6メートルはある。しかも色がベージュであるから、小出力のストロボではバウンス撮影に無理がある。
色に関してはデジタルカメラのホワイトバランスを補正しておけば何とかなるが、天井高さと色はバウンス光量を大幅に低下させる要因となろう。

<会場>
会場

一方、撮影距離については、会場担当者との折衝の結果、会場前方に6〜7メートルくらいの撮影スペースを確保することで折り合いがついた。
脚立の持ち込み・使用もOK。コンセントの位置も確認を行った。

今回の会場下見により、我輩は下図のような撮影計画のメモを作成した。

<撮影計画のメモ>
撮影計画のメモ

バウンス用に使うストロボ光源は、職場にある出力400W/Sモノブロックストロボ(参考:雑文606「部下が配置された」)1本だけでは足りないと判断し、我輩の個人所有のストロボを加えて2灯とすることにした。

レンズは、引き(ワーキングディスタンス)と画角の条件、そして画面周辺部の描写性能を考えると、先日購入した資料収集用途の超高性能レンズ「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」(参考:雑文648「資料収集用途のレンズ」)を投入するしかあるまい。人数から計算すると、1人の幅が200ピクセルしかないため、レンズの性能で画質を稼ぎたい。

いずれにせよ脚立も運ばねばならぬため、やはりクルマに機材を乗せて搬入するしか方法が無い。そうなると、我輩はアルコールを飲めないことになるか。
まあいい、そもそもクルマでなければ時間に間に合わないのだ。それに、元々我輩は酒を飲むほうではないから、"食い"に専念しようと思う。

我輩は幹事たちにこのイラストをメールで送付し、メール本文には、「イラストの通りに1列目をしゃがませ、2〜3列目を中腰、4列目は直立となるよう職員たちの整列を行って欲しい」と書き添えた。
すると、しばらくすると幹事長から「分かりました」というメールが届いたが、内容を本当に理解してもらえたのかは不明。

<撮影当日>

職員総会当日、我輩は通勤カバンに「Nikon D200」、「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」、「モノブロックストロボ」、「予備バッテリー」を詰め込んで出社した。結構な重量ではあったが、我輩にとっては片手で持てない重さではない。
職場では、持参機材に加えて「脚立」、「ライトスタンド」、「モノブロックストロボ」、「延長電源コード」、「ガムテープ」を用意する。

それにしても、やはりこの日は落ち着かなかった。
会場の下見をしたとはいえ、実際にバウンス撮影を試したわけではない。光量が足りるか、ホワイトバランスはうまく補正出来るか不安である。
自分の思い通りを貫いて、そして結果が悪ければ最悪である。
夕方になって、常務と前社長がやってきた。どうやら総会に出席するらしい。失敗したら我輩のメンツどころの話じゃないな。

それにしても、これまで総会ではいつもカメラマンをしており、自分が写真に写ったことなど1度も無い。しかも幹事でもないのにクルマを運転して1人で機材を搬入・搬出し、アルコールも飲まないのに金だけは他の者と同様に払っている。
そう考えると次第にハラが立ってきて、撮影結果の心配事などが吹き飛んでしまい、「今日の撮影は徹底的に自分の思い通りにしてやるわ」と意気込んだ。適当に撮ればいいなどと言われたとしても、我輩は自分のこだわりを貫く。それが我輩の美学である。それがイヤならば、そもそも我輩に撮影を頼んだりするな。

定時後、営業車に機材を積み込み、ついでに営業の同僚3人乗せて現場に向かった。
途中、駅前通りで帰宅渋滞にハマってしまい余計な時間を浪費し、到着したのは撮影10分前だった。会場には既に多くの職員が入っており、我輩は皆の見守る中、脚立やライトスタンドのセッティングを始めた。撮影計画は事前に決めているため、試行錯誤も無くテキパキと準備は進んだ。

今回は1本のスタンドに2台のモノブロックストロボを乗せていることから、スタンドを目一杯に伸ばすと不安定になったため少し下げねばならなかった。あまりストロボの高さを下げると、被写体側にダイレクト光が漏れ当たる恐れがある。試写したところ、やはり微妙にダイレクト光が当たるようなので、若干後ろにストロボの角度を変えて対処した。

天井はベージュ色のため、ホワイトバランスをマニュアル補正した。これを忘れると悲惨な結果となる。
もっとも我輩は、同じくベージュ色の天井を持つ自家用車の内装写真をバウンスでよく撮っているため、そういう作業は慣れてはいる。

セッティングを1人で黙々とやっていたせいで汗が出てきた。上着を脱いで脚立の上に放り投げ汗を拭く。どうせ自分は写らないから格好はどうでも良い。
ふと職員たちを見た。
「・・・ん?」
皆ではないが、オシャレ着姿の職員が多くいる。普段は作業着姿の女性も、今日は見違えるようだ。
「んー、もしかしたら、集合写真に気合いを入れる意味も少しはあるのかも分からんなぁ・・・。」

まあ、とにかくセッティングを完了し、幹事に職員の整列を"命じた"。
事前に撮影計画のメモを見せているのだからと安心していたのだが、なぜか幹事を含めた職員たちが前列にイスを並べ始めたではないか。予定外のことだったため不覚にもたじろいだが、幹事のうちの1人の女性が「イスを並べる範囲を決めるので、どこまで画面に入るか教えて下さい。」と言った。言葉は丁寧だったが、口調がさも「早く教えてくれないとイスが並べられない」と責めるようだった。
我輩はその言葉に一瞬で我に返った。
「なに勝手なことをしよるんじゃ、撮影の主導権はこっちにあるんやぞ!肝心なところで手伝わんくせにヘンなところで口出しせんと我輩の指示どおりにしろや!(心の中の声)」
イスは場所を確定してしまうため微調整が利かないことを恐れたという理由もあるが、それよりも、またしても我輩の意向を無視して勝手に進めることに対して憤慨したのである。

「イス撤収〜。」
有無を言わさずイスを下げさせた。
「え〜せっかく並べたのにぃ。」という声があがったので、「誰がイスを使えと言い出したんだ?」と先ほどの女性幹事に問うたところ、Wさんだと答えた。
Wさんとは、雑文598「双方のメンツ」で登場した職人のオヤジさんである。
Wさんのほうを見ると、「なんだよ、最前列にイスを使えばいいじゃねーか。」とブツブツ言ってる。うーむ、Wさんの意見だったか・・・。
Wさん、すまん。しかしここは我輩が仕切っとるんだから我輩の許可の無いことを許すわけにはいかんのだ。

しかし今回は歓送迎会を兼ねているため、主役4人分のイスを使うことを幹事から提案された。
「4脚だけならば、まあ許すか・・・。」
我輩はその提案を"許可"した。

我輩は脚立の上に登り、フレームに全員が入るよう声を上げて指示した。
群衆に呼びかけても反応が鈍いため、具体的に名前を呼んだほうが早い。
そして試し撮りを1枚。
「Nikon D200」の液晶画面に撮影画像が映る。
「これはなかなかいい・・・。」
今回は天井が高いせいで、光が十分に回って非常に自然な具合に照明されている。
本番では、「JPEG+RAW」にて撮影した。

<今年の職員総会集合写真(64名)>
今年の職員総会集合写真(64名)

集合写真の撮影が終了し、すぐに機材の撤収を始めた。しかし総会が始まってしまい、我輩は会場の真ん中で機材を片付けるハメになってしまった。
しかし所長や副所長のお話などがあると、片付けの手を休めて撮影をしなければならない。スナップ写真も我輩の仕事となっている。集合写真が終わっても、撮影はまだまだ続くのだ。

<副所長の背後に回り込んで撮影>
副所長の背後に回り込んで撮影

総会が終わって乾杯となり、歓談が始まる。
我輩は立食形式の各テーブルを回り、スナップを撮っていく。
スナップは近付いて撮れるため解像度的に余裕がある。多少のノイズが出るが感度を800まで上げ、絞りを開け、ガイドナンバー32のクリップオンストロボでバウンス撮影をした。

<各テーブルでの撮影>
各テーブルでの撮影

また、自然な表情を撮影するため、話に加わりながらノーファインダーでシャッターを切ることも多い。これは、撮影結果を見ながらアングルを修正出来るデジタルカメラの得意分野であろう。

<ノーファインダー撮影>
ノーファインダー撮影

同じくノーファインダー撮影として、全体の雰囲気が分かるように撮るには、カメラを腕いっぱいに上げて撮影することも有効である。見晴らしの良い映像がなかなか新鮮。

<腕いっぱいに上げてノーファインダー撮影>
腕いっぱいに上げてノーファインダー撮影

結局、総撮影枚数は150枚にも上った。
ここまで撮るとストロボのチャージが長くなり、しかもメモリ容量も足らなくなる。
「ん? それにしても150枚でメモリが足らないというのもヘンだな・・・。」
よく見ると、カメラの設定が「JPEG+RAW」のままだったことに気付いた。ちょっとした失敗だが、今回はちょうど良い容量だったのでまあ良かろう。

会が終わり、機材を撤収してクルマに積み込んだところ、なぜか副所長一行が勝手に乗り込み、「駅まで行け」との指示。「はぁ?」と思ったが泥酔上司に何を言ってもムダかと思いクルマを出したが、途中、歩いて帰る所長に出くわし、副所長が「まずい、クルマで帰るところを所長に見付かっちまう!気付かれる前に逃げろ!」と騒ぎ出した。我輩は「ライト点灯してるクルマの車内が見えるわけねえだろうが、アホか」と聞こえないようにつぶやき、車内の騒ぎに惑わされず予定通りのコースを安全運転で走行した。

酔っ払いを降ろした後に社に戻り、その日の走行距離を記録簿に記入した後、駅まで歩いて帰った。
電車に乗って、ようやくホッとした。明日から3連休か・・・。

<連休明け>

連休明けの月曜日、通常通りに出社した。
早速、HTMLでサムネイル表示から写真が拡大するようにしたデータをサーバにアップロードし、全職員宛に案内メールを出した。
すると、2人ほど「撮影ご苦労様でした」という内容のメールが来たものの、それ以外は特に反応は無し。
幹事長からは少し遅れてメールが届いた。

「我輩さん

木曜日は有難うございました。

今後ともよろしくお願いします。」

たった3行だが、簡潔な文章に込められた想い。きっと行間の空き具合がそれを表わしているに違いない。
そうでも考えねば、苦労が報われない。
まあ、次は我輩自身が幹事となり、撮影からは解放されようかとも考えているが。

ところで、クルマに積んだ撮影機材がそのままだった。
降ろそうと思い、クルマのドアを開けようとしたがなぜか開かない。リモコンロックが反応しないのだ。
恐らくリモコンの電池でも切れたか。
仕方無いので鍵穴からロックを外して乗り込み、エンジンをかけてみたのだが、全く反応が無くクルマが完全に沈黙している。
「もしや・・・バッテリーか・・・?」

考えてみると、撮影後にクルマで帰ってきて走行距離を書くためにルームランプを点灯させたのだが、消灯した記憶が無い。
「3連休ずっと点きっぱなしなら、さすがにどんなバッテリーでも保たんわなぁ・・・。」

あいにくジャンパーケーブルが我輩の職場には無く、少し離れた事務所にあるそうなので人づてに借りてもらい、何とかエンジン始動に成功した。
最後にこんな仕事が残っていたとは思わなかったが、これでようやく我輩の撮影が終わったことになる。

<最後の仕事>
最後の仕事

ジャンパーケーブルを返してもらう時、誰に借りたか聞いてみたところ、どういう因縁か、あの幹事長だというではないか。

最後の最後に助けてもらうことになるとはな・・・。