2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[557] 2006年01月02日(月)
「次のデジタルカメラ2006(検討段階)」

我輩は、露出計代わりのデジタルカメラとして今までに幾つかのコンデジ(=コンパクトサイズ・デジタルカメラ)を使用してきたのだが、雑文537「行き過ぎた進化」の反省により、最近は使用を控えてきた。

しかしながら、やはり場合によってはデジタルカメラを用いることによってフィルムの無駄撃ちを抑制することは、経済的な面のみならず、ここぞというシャッターチャンス的にも有益である。

以前書いた雑文471「次のデジタルカメラ(後編:今回購入した経緯)」では、デジタルカメラ「Nikon COOLPIX5400」の購入について述べた。
あれから2年近く経過しているわけで、コンデジとしてみればそれなりに長く使ったと言えよう。途中、落下による故障があったが、何とか自力で修理し、不安定ながらも騙し騙し使っている。

ただ、不満無く使ったかと言えばそうではない。

例えば、起動時間。
前所有デジタルカメラ「OLYMPUS C-700」よりも起動時間が早くなったとは言え、それでも起動時間3秒というのはつらい。そのため、起動までの時間ロスを恐れて電源を入れっぱなしにしておく場合が多く、電池消耗に悩まされていた。もし起動時間が早ければ、こまめに電源の入切りが出来る。

また、いくら小型といえども薄型ボディではないために収まりが悪く、使いづらい面もあった。

さらに、決定的な不満として、操作性の悪さがあった。
マニュアル露出が可能とは言っても、十字キーの操作であるから使いづらさを極めており、しかもその反応が鈍くイライラさせられる。
(十字キーの使いづらさとは、順列をもつ数値の移動には何度もキーを押さねばならぬこと、上下左右がどの操作に割り当てられているかというのが直感的に分かりにくいことである。)

雑文482「今さら」で触れた「Panasonic LUMIX LC1」など操作性の良いものもあったが、図体の大きさはとてもコンデジと言えるようなものではなく、わざわざそれを購入するならば、いっそ手持ちの一眼レフタイプのデジタルカメラを使うほうがよい。

そういうわけで、現状に不満がありながらも、なかなか良い巡り会いが無かったコンデジである。
「Nikon COOLPIX5400」を比較的長く使っていた理由は、単純に代替機種が無かったことによる。もちろん経済的な理由もあるが、本当に欲しいと思わせる機種が現れれば、借金やネットオークションを使って現金を得るなど方法はある。

さて今回、気持ちを動かされたカメラに出会うことになった。
それは、「RICOH GRデジタル」である。

GRデジタルを初めて知ったのはインターネット上であった。
最初に「OLYMPUS CAMEDIA SP-350」というカメラが目に付き、「ホットシューを備えながらもコンパクトでなかなか良いな」と思ったのだが、いかんせん、マニュアル露出設定が相変わらずの十字キーで萎えた。
そこで目を移すと、GRデジタルが目に入ったのである。

GRデジタルは、なんと電子ダイヤルを2つ備えており、マニュアル露出時にそれぞれ絞りとシャッタースピードを調節することが可能である。
店頭で触れたかぎりでは、設定にもたつくことは無かった(ただし、メモリ書込み時にもたつくと意味が無いのだが)。
起動時間はかなり早い。
薄型サイズでポケットに入る。
またズーム無しであるから、故障する稼働部も最小限か。
そしてこのコンパクトなボディにホットシューが備わっている。
しかも、電源に単4電池が緊急避難的に使える。

さて、欠点ももちろんある。
最大の欠点は、その価格。最安の売値が7万円弱と、コンデジにしてはかなり高い。ヨドバシカメラなどでは8万円近くもする。最初に気になった「OLYMPUS CAMEDIA SP-350」などは4万円でお釣りが来るというのに。
このカメラが本当に露出計として有用であり、フィルムの無駄撃ちを防止して採算がとれるならば、無理をして購入しても良いとは思うが・・・。

また、巷では画質が良いと言われていたりもするが、カタログ(印刷物)やインターネット上での作例を見るとそれほどでもない。
まあ、我輩が求めるのは露出計用途であるから、操作性(操作部材とレスポンス、そして携帯性)が適(かな)っておればそれでいい。

もっともGRデジタルは、スナップとしては優れたポテンシャル(秘めたる能力)を持つことは確かなようだ。
高速AF実現のために、撮影用CCDと外部AFセンサの併用をしているとのこと。また、一定距離にフォーカスを固定させることも出来る。

スナップに使えるということは、すなわち露出計としても有用ということである。
サッと取り出してサッと使う。
これは、露出計の使い方にそのまま当てはまる。

ネックは価格のみ・・・。