2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
 F3 (F3H)
 FM3A
 FM2
 FM
 FE2
 FE
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 FM10
 FE10
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Canon
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カメラ雑文

[424] 2003年05月11日(日)
「皮肉と警告」

少し前の日本では、飲み水はタダであった。水道水をそのまま利用すれば良く、飲料用の水として別に購入することは無かった。
そんな時、外国では飲料水がジュースと並べて売られているという話を聞いた。外国の水道水は飲料に適さないのだと言う。当時の我輩は、「ジュースと同じ値段で水を買うとはバカな話だな」と思ったものだ。
ところが現在では、当たり前のようにミネラルウォーターが売られている。
バカな話が現実となった。

東京都水道局のアンケート調査(平成13年)によると、ミネラルウォーターを購入しているのは55パーセントとほぼ半数。年々、水道水に対する安心感は低下している。
この調子では、SFジョークのように、いつか空気さえも有料となる日が来るかも知れない。まさに、星新一の小説の世界。だが、ジョークとしていつまで笑っていられるか・・・。



我輩は今まで何度か、写真・カメラ関係に於ける大胆な未来予測を立ててきた。その未来予測には「まさかこんな未来にはなるまい」と我輩自身でさえ苦笑したこともある。以前書いたカメラ付き携帯電話の話題もまさにその類(たぐい)と言える。
だがこれらは、我輩の皮肉と警告を込めたメッセージでもある。
「こんな世の中になっても良いのか?」と。

意見を述べる場合、否定の言葉を並べるのは簡単なことだが、それによって何かが変わるとは思えぬ。否定される側にいる人間は、否定されれば反発する以外無い。だが、皮肉や警告として「こんな世の中になっても良いのか?」と問いかければ、また答えも違ってこよう。

未来がどんな世界になるかは誰にも分からぬ。
だが唯一確かなことは、未来を創るのは他でもない我々一人一人の意識と行動である。それぞれの問題に対して意識を持たぬまま過ごすならば、水を金で買う世の中になったように、バカな話が現実となろう。

我輩は、それぞれの良心を信じ、皮肉と警告の意味を込めて未来の姿を描く。