2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
 F3 (F3H)
 FM3A
 FM2
 FM
 FE2
 FE
 FA
 FG
 FM10
 FE10
 F4
 F-401X

Canon
 AE-1P
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カメラ雑文

[321] 2001年11月30日(金)
「我輩に丁度良い店」

写真(カメラ)を趣味としていると、必然的にカメラ店と接触する機会が出来る。
当然ながら、カメラ店にはそれぞれに店員がいて接客をしている。カメラ店を訪れれば、その接客を受けることになる。だが、中には客を不愉快にさせるような店員もいる。
我輩も、過去に何度か不愉快にさせられた経験がある(特に中野あたりの店)。

店員というのはモノを売るのが商売であるから、少なくともそれが機能していれば何の問題も無いと言えるかも知れない。しかし、全国どこでも同じ製品が手に入るという業界となると、「自分の店で買ってもらうにはどうすれば良いのか」という話になる。少しでも付加価値を高めて他店との差別化を図り、自分の店で買ってもらうための必然を創り出す。
そのためにはいくつかの方法があろうが、「接客態度の向上」というのは、その方法の1つと言えよう。

接客というのは、同じ対応であっても相手を間違えると全く違う印象を与えることもあり、微妙な加減がなかなか難しい。
解りやすい初級的説明から始めると「バカにするのか、それくらい知っとる!」と怒鳴り散らす客もいれば、逆に分かり切った説明を省くと「難しいこと言っても解らねえよ!」と暴れ出す客もいる。いや、実際に怒鳴ったり暴れ出すような客はあまり無かろうが、店員が意図せず客を不機嫌にさせることはある。

ただし、全ての客に嫌悪される店員ならば、もはや言い訳の余地は無い。
接客の問題は店員それぞれの問題として考えても良いのだが、やはり店ごとにイヤな店員に遭遇する確率が違うと感ずる。それぞれの社風ということか。
社員教育も、店の責任である。


ところで最近、我輩のメイン機Nikon F3/Tがどうにも不調である。
露出計の表示がおかしい。シャッターをチャージしている時は正常なのだが、シャッターをレリーズした後に露出計の表示が「8秒」となってしまう。
巻き上げてシャッターをチャージすれば正常に戻るのであるから、撮影機能そのものには実害が無い。だが、その小さな不調が大きな不調の前ぶれであるかも知れぬ。以前、ニコンにて落下事故を起こされた時に、電子回路に何かの影響が残ったという可能性もある。どこかが断線しはじめている兆候だとするなら気持ちが悪い。
そう考えると、メインカメラだけに撮影に使うのが恐ろしい。風邪をこじらせる前に、鼻風邪を治しておこうという気持ちでヨドバシカメラ上野店経由で修理に出した。

数日後、意外に早く修理が完了した。前回の修理から保証期間を少し過ぎていたのであるが、無料修理の対応となったようだ。
修理明細書によると、電子基盤が交換されたとのこと。なんとなく、新品の電子機器のニオイがする。早速露出計を見ながらシャッターを切った。表示に変化は無く安定している。修理したばかりだから当然か。
しかし翌朝、再びシャッターを切ると、また「8秒」の表示が出た。何度確認しても、修理前の状態に戻っている。わざわざ電子基盤を換えた意味などあったのか・・・?
しかし、修理から戻ってきて数時間は正常な状態を保っていたというのも不思議な話。まるでタイマーでも入っていたかのように完璧に元の状態に戻ってしまった。

あまり何度も修理依頼するとクレーマーのように思われそうなのだが、あまりに露骨な現象であるため、再度ヨドバシカメラ上野店に持ち込んだ。
店員は現象を確認し、もう一度ニコンに調べさせると言ってくれた。
「今度はこんなことが無いように強く言っておきます。」
この言葉が心強かった。

それから1週間後、カメラ雑誌「写真工業」を買うためにヨドバシカメラ上野店に寄った。そのついでにカメラコーナーで「CONTAX G1,G2」を触っていた。その日の用事はそれだけであり、修理に出したF3のことは頭に無かった。
帰り際、店員が近付いてきて我輩に声を掛けた。
「F3、まだ修理が上がってないようですねぇー。」
我輩はその言葉に驚いた。
自分が物覚えが悪いだけに、数回接客しただけの相手を覚えているというのは感心する。のべ来客数が一日あたり数千人の大型店舗にて、たった1人の客(しかも時間を空けて2回接客しただけ)を見つけるというのも、我輩にとっては驚きである。しかも、下手をすればクレーム相手となる可能性があるから、「忙しい時間帯に、わざわざ自分から声を掛けてヤブヘビにすることもあるまい」と普通ならば思うはず。

あまり書くとヨドバシカメラの宣伝になってしまうだろうが、今のところ、現像受け取りの際に一度イヤな思いをしたくらいで、それ以外は十分満足しており、多少贔屓目(ひいきめ)に書くのは仕方ない。
逆に、何かあればここで書いてやろうと思っているのだが、ここ最近は我輩の目に余るようなことは起きていない。

いずれにせよ、例え商品知識が浅くとも一生懸命に調べてくれたり、親身になってくれたりするとやはり嬉しい。同じく接客に力を入れるにしても、あまりに知識豊富で妙な押し付けをしたり、客につきまとってきたりすると、こちらのほうが疲れてしまう。その点、ヨドバシカメラ上野店は、我輩に丁度良い。言い方を変えれば居心地が良いので、どうせ買うならヨドバシカメラ上野店に行こうかと思う。

繰り返すが、これはあくまでも我輩にとって丁度良いのであり、中には「ディープな会話に長時間つきあってくれる店でないとダメだ」という者もいよう。それはそれで求めるものが違う。