先日試したメディアプリントの件、画質としては満足出来るものであったため、今度は実用しようと考えた。
焼増しを考えているのは、例のディズニー・シーで撮影した記念写真である。
カット自体はそれほど多くはない。確かにシャッターは多く切ったかも知れぬが、使える写真を選ぶと50カットくらいとなる。しかもその中で、焼増しすべき記念写真については15〜20枚しかない。
だが、人数分を焼増しすることを考えると、結局は100枚を越えることになろう。
メディアプリント用データへの変換作業は、フジフィルムのサイトから専用ソフトウェアをダウンロードしてそれを使う。プリントサイズやプリント枚数などをそのソフトの画面上で指定出来る。
しかし、せっかくデジタルデータを介するのであるから、写真に手を加えて工夫も出来よう。そう考えると、他の者が送ってきた写真に差を付けるために、ディズニー・シーのロゴに似たマークを画面の隅に配置することを考えた。
前回、2Lサイズ1枚で¥150であった。基本料金は無い。
今回、Lサイズと2Lサイズを混在させて発注した。内訳はLサイズ102枚、2Lサイズ3枚。2Lサイズは前回の注文で¥150だと分かってはいたが、Lサイズの単価が分からない。
しかし、どのみちディズニー・シーの写真は焼増ししないわけにもいかぬ。計算無しで焼増しに出した。
月曜日の夕方に出して、上がりが次週の月曜日の夕方。まる一週間の納期となる。
仕上がりを受け取ると、料金はそれほど高くはなかった。料金明細には、Lサイズの単価は¥40と書かれている。ただ、前回は無料だった基本料金が今回は¥500取られていた。
その辺のアルゴリズムがどうなっているのか分からないが、我輩が勝手に想像すると、焼増し料金が基本料金を下回る場合には、基本料金を取らないということか。
店頭で訊いてみても、古い料金体系しか知らないという(利用者がほとんどいないらしい)。仕方無いので色々なパターンで試し、その背後にある法則を読み取ろうかと思う。
そもそも、メディアプリントのパンフレットにも「プリント料金=基本料金+プリント料金」としか書かれていない。具体的な料金は店頭で訊けとのことだが・・・。
しかし、揚げ足を取るわけではないが、この計算式を変数で置き換えると「X=Y+X」となる。これで何度もループされると困る。
焼増しした写真を、写っている人物ごとに分けようとしたが、そこでふと、手に取ったプリントの表面に気付いた。
「ピクトログラフィーの親戚にしては、やけに指紋が付くなぁ。」
メディアプリントに関する技術的な情報についてほとんど知らない。勝手な想像で「ピクトログラフィーの親戚」だと考えていた。だが、それにしては普通の銀塩印画紙のような肌触りが気に掛かる・・・。
また新たに勝手な想像を巡らせるとすれば、もしかしたらメディアプリントというのは銀塩システムなのかも知れない。単なるデジタル出力機のような乾式ではなく、現像液中で像を現す湿式のシステムなのか。
最近のラボは、通常の同時プリントでさえも、ネガフィルムの画面をスキャンして一旦デジタルとして取り込み、そのデータから印画紙に焼き込むこともあるというほどだ。
以前、ネガフィルムのフィルム現像だけを頼んだら、
インデックスプリントを勝手に付けられたという話をした。このようなインデックスプリントも、デジタル化して簡単に出来るようになったと言える。
しかし、最終的に銀塩印画紙に焼き付けるということならば、いくら自分で調整したデジタルデータを持ち込もうとも、現像処理の条件によっては色や濃度の偏りも出てこよう。銀塩システムの品質とは、そのシステムを管理する人間の質でもある。そのため、ラボごとにプリント料金が違う。手を抜けばコストが下がるが、クオリティも同時に下がることになる。
・・・メディアプリントの料金を店頭で訊くしか無いというのは、やはりそういうことなのか?
今までリバーサルフィルムを主に使ってきて、「面倒で思い通りにならぬプリントなど、別に知る必要も無い」などと馬鹿にしていた。
しかしメディアプリントによってリバーサルフィルムから安価にプリント出来るようになった今、プリントについての勉強・研究・調査が必要となりそうに思う。
さーて、今までの不勉強がどこまで取り返せるか。
(2001.11.25追記)
フジフィルムには「メディアプリント」の他に「ピクトロプリント」というリバーサル向けのサービスをやっていた。詳しいことは広告には何も書かれていないが、恐らくそれがピクトログラフィーのプリントだろう。ということは、メディアプリントはピクトログラフィーではないということになる。