2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
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カメラ雑文

[089] 2000年 7月18日(火)
「続・長期保存」

カメラ長期保存については、以前ここで書いた。しかしよく考えてみると、カメラはある程度密閉されている。ましてや防滴仕様のカメラボディなど、カメラ内部の空気が出入りすることは難しいと思われる。
そうなると、いくらフロンガスで満たしたケースの中で保管しようと、カメラ内部での金属の腐食や油の酸化は避けられないだろう。これではマズイ。
やはり充填ガスでは保存は望めぬか?

しかし1つ方法を考えるとすれば、加圧することかも知れない。「加圧」とは大げさな言葉だが、これから夏に向けて気温が上がっていく。そうなると、気体の圧力が微妙に上昇するに違いない。日中と夜では気温が上下するだろうから、カメラ内部の温度変化が周囲よりも若干遅れるとすると、圧力の変化によってフロンガスがカメラ内部を出入りするとは考えられないだろうか? いくら防滴構造だと言っても、圧力の掛かる状態では、気体の圧力はどこかに抜け道を探すだろう。

これは頭の中で我輩の都合の良い方向へ勝手に想像したことだ。現実にはこんなに都合良く行かないという考えも、もちろん成り立つ。人間がどう考えようとも、現実というのはたった1つしか答を持たぬ。

やはり、カメラは消耗する(使用する)ことなく保存するのは難しいのか・・・? 多くのカメラを1つ1つ手入れして維持するのは根気と慎重さが必要だろう。できればガス充填により、タイムカプセル状態で眠らせておくのが理想的だったのだが。

拳銃の世界では、「コルト・テキサスパターソン(No.5)」という150年前のリボルバー拳銃が、完璧な状態で保管されている。写真で見る限り、キズはおろかサビ一つ無い。やはり丁寧に磨いてるのか。詳細は不明だ。

とりあえず、その辺の空気にさらしておくよりは、現在の状態のほうがまだましだと言える。数年後には、もっと良い方法が手軽に実現するかも知れないしな。
現状維持で少し様子を見るか。