2000/04/05
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表紙

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カメラ雑文

[812] 2014年03月16日(日)
「新世紀戦艦」


以前、雑文800にて我輩は、デジタル一眼レフを戦艦になぞらえて稼働率の低下した「Nikon D600」を"最後の戦艦"と位置付けた。

このように書くと、一眼レフ形式が過去のものであるという誤ったメッセージを発することになるかも知れないが、もちろんそいうつもりは毛頭無い。まだまだ一眼レフ形式はシステムカメラの王道であることは疑うべくも無く、我輩自身、ミラーレスカメラの稼働率が高まる中でも一眼レフ形式の有用性をあらためて思い知ることも多い。そういう意味で、もし勝敗を決する場面があれば、やはり頼りになるのは戦艦である「D600」であろうと考えた。

しかし実際には、たとえ一眼レフに適したシーンであっても、ミラーレスカメラであるマイクロフォーサーズで押し通すことが多かった。それは、マイクロフォーサーズ側の技術進歩(コントラストAF高速化、5軸手ブレ補正、低ノイズ化等)とシステムの充実度合い(高性能レンズラインナップ等)が意外にも一眼レフカメラに肉迫しており、ミラーレスカメラであっても撮影時の努力で何とかカバー出来ることもあるからだ。

しかも画素数では、実際に使ってみると「D600」の2,400万画素は、マイクロフォーサーズの1,600万画素に対してそれほど大きくは感じられなかった。これは計算外であった。

重ねて言うが、戦艦には戦艦なりの存在価値はあろうかと思う。
しかし「D600」では我輩の環境ではミラーレスに対するアドバンテージが少なく、わざわざ投入することは皆無に近かった。やはり、少なくとも画素数に関しては「D800」くらいの圧倒的性能差が無ければ、最後の戦艦として所有している意味が無い。
いや、今や我輩は、カメラシステムの軽量・コンパクト性が持ち運びだけでなく撮影の可能性を広げるということを知ってしまい、仮に今「D800」を導入したとしても我輩には活用出来まい。

ふと一眼レフ市場を見てみると、現在はビギナークラスの低価格デジタル一眼レフでさえ2,000万画素を超えているし、軽量化も為されている。この調子で行けば、いずれ3,600万画素も特別なものでは無くなろう。
一方、マイクロフォーサーズのほうでは画素数を増やすような動きは見られない。

このような現状を鑑みると、今は無理でもこのまま待っていれば、いつかデジタル一眼レフがマイクロフォーサーズを再び引き離すこととなろう。

我輩の結論としては、当面は利便性の高いマイクロフォーサーズのみで行くこととし、稼働率の低い「D600」はこのまま持ち続けていると価値が下がるだけなので早いうちに現金化したい。
そして将来、超絶性能の軽量・コンパクトなデジタル一眼レフが発売されれば、その時に改めて導入しようと思う。

その時代まで一眼レフ形式のアドバンテージがどれほど残っているか分からぬが、逆に未来にまで残ってるならばそれは新しい技術で造られた一眼レフということになろう。まさに新世紀の戦艦。大砲の代わりにレールガンやレーザー砲を積むかのように、「超電磁クイックリターンミラー」や「次元振動シャッター」、そして「重力波AFセンサ」・・・とまあ、そこまで行かなくとも、時代の異なる一眼レフとしての劇的な軽量・コンパクト化と高画質化を期待したいところ。

ちなみに「D600」売却について、予備バッテリー込みで12万円が戻った。