2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[729] 2011年08月18日(木)
「2011年夏 九州帰省日記(1日目)」−8月6日(金)


カーナビゲーションの計算によれば、大阪までの標準所要時間は6時間とのことだが、今までその時間で行けたことは一度も無い。
その原因は、渋滞と疲労によるものである。

渋滞を避けようとすれば夜中走ることになるわけだが、そうなると睡眠時間が足りずに途中で仮眠を取ることになる。それに、走っているうちに夜は明けるのだから、夜中に出発しようとも大阪に近付くにつれて渋滞につかまるようになる。
結局、早くても10時間はかかるものと考えねばならぬ。

今回、フェリーの出航時刻は17時半であるから、遅くともフェリー出航1時間前の16時半には港に到着せねばマズかろう。逆算すると、ギリギリの自宅出発は6時半となるわけだが、数時間の余裕を持たせて2時半出発とした。
早く着いた場合、近くのショッピングモール「岸和田カンカンベイサイドモール」というところを見付けておいたので、そこで時間を潰すことにしたい。もしそこの駐車場が屋内立体式で日差しを防げるようであれば、我輩はそこで仮眠を取ろう。

前の日は会社から帰宅して準備し、22時に寝た。
そして日付が変わった1時半に起床、荷物をクルマに運び込み、家族を乗せて予定通り2時半に出発した。ガソリンは満タン状態で不安は無いが、タイヤの溝が3ミリであったのが気掛かりであった。高速道路走行中での豪雨は要注意である。その時は素直にパーキングエリアでやり過ごそう。

それにしても毎度のことながら、夜中出発は気分が高揚する。

<夜中の出発>
夜中の出発
[Nikon D700/24-120mm] 2011/08/06 02:26

気分の高揚は我輩だけでなく豚児も同様で、「車内で寝てろ」と言っておいたにも関わらずウキウキ状態で寝る気配が無かった。
今から元気でも、後で電池切れになり肝心な時に荷物になるのが困るのだが・・・。

カーナビゲーションは、新しく導入したSONY製ポータブルナビをメインに使うこととした。なぜならば、新しい機種だけに地図データも新しく、都心を迂回するルートが去年開通したこともあり時間短縮を期待したからである。
だが使い始めて間もない機種ゆえ、使い勝手が少々戸惑うこともある。そこで今回は、従来のカーナビゲーションと共に案内させることにした。メインのポータブルナビがダメだと判断した時には従来ナビの指示に従うつもり。

高速道路に入ると、両機は予想通り別々の指示をする。我輩はポータブルナビの指示に従った。
だが初めて走るルートで、しかも夜中の風景のせいか分岐を誤ってしまった。もちろん、リルート機能により次に取るべき道筋が引き直されたのだが、それを見て我が目を疑った。
なんと、大阪までの全ルートが一般道指示に変わってしまったのだ。所要時間も13時間となっている。

走行中のため調整することが出来ず、仕方無く従来のカーナビゲーションのほうに従うことにしたのだが、そちらは新しい地図が無いため現地点からは中央道が選択されてしまった。カーナビ頼りの我輩にとって、余計なことを考えることはいたずらに危険(道を誤る危険と事故の危険)を招くこととして素直に中央道を走ることにした。

それにしてもなぜ、ポータブルナビは一般道を行けと言ったのだろう?
走りながら気付いたのだが、環境設定にて「一般道優先モード」にしていたのがいけなかった。自宅を出る時にルート設定した際は、我輩が手動で高速道路を使うルートに変更させたのだが、基本的なモードとしては一般道優先のままだったのである。そのため、リルートした際に一般道で線を引き直されたのだ。

いずれにせよ、ポータブルナビはタッチパネルで操作するため、画面を見ながらでないと操作は出来ない。やろうとしても手を伸ばす動作が運転姿勢を崩すので走行中の操作は不可能と言って良い。だからこの場合、すぐに原因が分ったとしてもどうしようも無かった(そもそも走行中は操作出来ない仕様か?)。

パーキングエリアでポータブルナビの設定をし直し、再びポータブルナビ主導で走ることにした。
従来のカーナビゲーションのほうはルート全体を表示させておいたのだが、2画面で役割分担が出来て快適なナビゲーションとなった。

走行状況については、さすがにこの時期・この時間・この道では、道路も空いておりスムーズに走ることが出来た。
途中、何度かパーキングエリアで小休止をしたが、7時頃立ち寄った阿智パーキングエリアで眠気が強くなったため30分ほど仮眠を取った。

大阪のフェリー乗り場近くの「カンカンベイサイドモール」に到着したのは11時過ぎ。所要時間は、仮眠があったにしては9時間ほどと悪くない。中央道は大きく折れ曲がっているのでもっと時間がかかると思ったが、夜中出発の効果があったのだろう。
ガソリンは残り1/4くらいになっていた。

クルマを駐車場に停めたが、屋外駐車場のためエンジンを停めた瞬間に室内温度が上昇。とても仮眠出来る状況ではない。
試しに、強い日差しの中でポータブルナビを使ってみたが、表示が暗くなってしまうものの強い光の中でも見える。これは面白い。同じ条件で携帯電話の画面を見たが、こちらは真っ黒で何も見えない。

<直射日光下での表示>
直射日光下での表示
[Panasonic LUMIX DMC-GF1/17mm] 2011/08/06 12:55

ショッピングモールは海沿いにあり、景色を楽しみながら店内へ入り、昼食を摂ってひと段落した。
改めて考えると、長時間運転の疲労は恐れていた程には無いようだったが、暑さによるダルさが強い。しばらくこのショッピングモールで涼んでいようか。

ただ、ショッピングモールは外側の造りは豪華ではあったが、内部は事前に思っていたよりも規模が小さく、時間を潰すようなことも難しい。映画館もあったが時間が中途半端で、何よりも暇潰し程度で家族3人で入るには金がかかり過ぎる。

<ショッピングモール>
ショッピングモール
[Panasonic LUMIX DMC-GF1/17mm] 2011/08/06 11:23

結局クルマに戻って適当に市街地を走り、岸和田城の辺りで車を停めて散策などをすることになった。
セミがウルサイくらいに鳴いていたが、クマゼミのシャアシャア声を聞いて、改めて西のほうに来たことを実感した。

<岸和田城とクマゼミ>
岸和田城
クマゼミ
[Nikon D700/14-24mm] 2011/08/06 13:44-14:14

それでもやはり暑さのせいでしんどい。喫茶店でも入ろうかと少し考えたが、何もすることが無く待つのはショッピングモールの状況と変わらないではないか。
豚児はさっきからしきりに「フェリーまだ?フェリー行きたい!」と言っている。
時間を見ると14時半。少々早いが、もうフェリー乗り場へ向かうことにした。

フェリー乗り場へ着いたのはちょうど15時。
早過ぎるかと思ったが意外にも先客が5台くらい停まっていた。

<フェリー乗り場到着>
フェリー乗り場到着
[Nikon D700/14-24mm] 2011/08/06 15:12

暑いのでとりあえずフェリー案内所へ行き、チケット手続きを済ませてしばらくベンチに座ってグッタリしていた。

16時半近く、同乗者のフェリー搭乗が始まった(運転手はクルマのまま乗船するが、同乗者は別の入り口から歩いて乗ることになっている)。思ったより早いな。
仕方無いので我輩はクルマの場所に戻り、その場の様子を写真に撮っていたところ、不意に前の車が発進して行くのに気付いた。クルマのほうも乗船するらしい。
慌ててクルマに乗り、エンジンをかけて前車に続く。

フェリー搭乗後、荷物をまとめて客室内へ移動。フェリー室内なのでストロボを要するフィルムカメラは諦め、デジタルカメラ「D700」のみを持ち込むことにした。
部屋に行くと豚児とヘナチョコ妻は既に室内にいた。案内によれば、部屋が相部屋となるか貸切となるかは出航するまで確定ではないらしい。少々落ち着かない。

<2等寝台室内>
2等寝台室内
[Nikon D700/14-24mm] 2011/08/06 17:22

一方、豚児はフェリーに搭乗して大はしゃぎ状態。
「夕食楽しみ〜。」などとハイテンションで付いていけない。

<夕食楽しみ〜。>
夕食楽しみ〜。
[Nikon D700/14-24mm] 2011/08/06 17:19

出航までの時間、暇潰しにポータブルナビを取り出してスイッチを入れた。
窓の外を見ると、そこは海が広がる風景は無く、船の狭い中庭が見えているだけであった。上を見るとかろうじて空が見える程度。厚い鉄板で囲まれた船内で空もほとんど見えないのだから、GPS衛星の電波も届くまい。
ところが意外にもポータブルナビは自分の位置を見付けて表示したではないか。これには驚いた。

出航時間となり、恐らくスラスターの音だろうか、ゴゴゴゴーっという大きなエンジン音がして船が動き出すのを感じた。
この時点で相部屋の相手が来なかったので、この部屋は貸切が確定した。
ポータブルナビをしばらく眺めていたが、確かに船が動き出しているのが見える。

<出航>
出航
[Nikon D700/14-24mm] 2011/08/06 17:32

今回、17時半と明るいうちの出航のため、早速甲板に上がってみることにした。
風が強いが良い景色である。大きな船の出航する姿は、頼もしくもある。

<フェリーの甲板からの眺め>
フェリーの甲板からの眺め
フェリーの甲板からの眺め
[Nikon D700/14-24mm] 2011/08/06 17:42-17:51

食堂は出航直後からオープンしたようだったが、さすがに夕食の時間には早く感じたのですぐには行かなかったが、18時を過ぎた辺りで豚児が「早く食べたい」と言い出したので食堂に行った。
すると席が足りなくなったという理由により、我々の並んだ直後に後ろが一時的に締め切られてしまった。まあ最終ではないにせよ、ギリギリ間に合ったか・・・。

<船内レストランで夕食>
船内レストランで夕食
[Nikon D700/14-24mm] 2011/08/06 18:38

食後は風呂に入って汗を流した。
風呂にはボディーシャンプーとリンスインシャンプーがあったが、石鹸も置いてあるのは有り難かった。我輩は頭から足の先まで全てを石鹸で洗う。そうでなければ洗った気がしないのだ。

翌日は6時着のため、起床は5時頃の予定(大音量アナウンスにより強制的に起こされる)。
風呂から上がって10時頃にはもう寝た。
船は主機の振動以外、波による揺れは皆無で、非常に快適に眠ることが出来た。


「2011年夏 九州帰省日記(2日目)」−8月7日(日)

朝5時、船内アナウンスで眼が覚めた。新門司への着岸は予定通り6時になるとのこと。
ポータブルナビの画面を見ると、まさに九州一歩手前のところだった。

小倉在住の母親にメールしたところ、朝食を準備するとのことだったので、船内で朝食は摂らずにそのまま母親のところに行くことになった。

5時45分頃に車両甲板が開錠されドライバーたちが各自クルマに乗り込んだ。車内からその場の様子を撮影したのだが、14mmの画角は狭い場所での撮影に有効で、目の前の景色全てが写り込むのではないかと思わせる。我輩は対角線魚眼レンズ15mmも所有してはいるが、これは広い範囲を写すという単純な目的での出番は無くなった。

<車両甲板>
車両甲板
[Nikon D700/14-24mm] 2011/08/07 06:04

フェリー着岸後、ゲートが開き、クルマが順に降りて行く。降りた時刻は6時15分頃。
ガソリンが心細いのでどこかで給油したい。2年前に九州上陸した際に給油した同じスタンドに行くのが手っ取り早いだろうと行ってみたのだが、残念ながら廃業したようで工事中だった。仕方無いのでそのまま小倉市街を目指した。

母親は、以前住んでいたところが取り壊しになるため移転して別のアパートに住んでいるらしいが、カーナビゲーションで確認すると、以前のところからそれほど離れていない。
そういうわけで、去年レンタカーを借りた際に停めていたコインパーキングを使うことにした。ここは「わっしょい百万夏祭り」の交通規制範囲外にあり、祭り期間中でもクルマが出し入れ出来る場所として去年使ったのだ。今年も祭りのせいで交通規制があるので、ここに停めるのが正解であろう。
母親宅で朝食を摂り、しばらく休憩した後、10時過ぎに「アドベンチャープール」へ向けて出発した。

プールと言えばこれまでは「スペースワールド」の中にあるプールに行っていたのだが、冷静に考えればプールのためだけに行くには割高過ぎる(家族3人で1万円近くかかる)。しかもプール施設自体は仮設的な感じがして今ひとつ納得出来ない。あそこのメインはあくまでも宇宙関係のパビリオンだから、ある意味仕方無い。
今までは母親が金を出してくれていたので深く考えなかったわけだが、やはり今年はプール専門のところに行くべき。

とは言うものの、豚児はスペースワールド以外のレジャープールを知らないせいか、「スペースワールドに行きたい、流れるプールに行きたい」と言っている。
「あのな、今度行くところはもっと凄いぞ、何しろアドベンチャーだからな!冒険だぞ、ぼ・う・け・ん!」

「アドベンチャープール」は小倉市街からクルマで20分くらいだった。駐車場に停めようとしたところ、そこは「わっしょい百万夏祭り」のための臨時駐車場にされており、プール客は少し離れた駐車場に誘導されてしまった。駐車料金は500円。クルマをそこに置き、送迎バスでプールまで戻った。

入場料は通常プール(流れるプール含む)と波のプールに分かれており、セットで買っても3人で2000円くらい。

<アドベンチャープール>
アドベンチャープール
[Panasonic LUMIX DMC-GF1/17mm] 2011/08/07 15:01

定番の流れるプールはスペースワールドにもあったが、ここでは大きな滝が流れ落ちる地点がある。当たると痛いほどだがそれがまた面白い。
豚児はしきりに「こっちのほうがアドベンチャーだね!」と喜んでいた。

流れるプールの次は、波のプールのほうに行った。
そこは浜辺のように傾斜があり、奥へ行くほど水深が深くなる。そしてその向こうから波が送られてくるようになっている。
皆、波の出るほうに近いところまで行こうとして混み合っているが、実際は少し水深が浅くなっているところが波が高くなるということを豚児に教えてやり、我々は少し混雑しているところから下がって楽しんだ。

まあ、プールのことについて詳細に説明しても意味は無いが、実はこのプールに行ったことが、今後の撮影計画に大きな影響を与えることになるのである。波に揺られて楽しんでいる時には思いもよらぬことであった・・・。

プールの後、再び小倉市街に戻り、いつものコインパーキングに停めようと思ったのだが、なぜか駐車場は満車状態。こんなことは初めてだった。見たところ空きはかなりあるように思うが、月極駐車場も兼ねているとのことで、まあそういうことなのだろう。たまたまタイミングの問題か。
向かいにある別のパーキングに停めようかと思ったが、なぜかここも満車。ふと見ると、駐車待ちと見られるクルマが数台、路肩にハザードランプを点けて停まっている。
「もしかしてこれは、祭りの見物客のせいか・・・。」
去年は祭り期間中でもこの周辺は満車になることが無かったので、今回は完全に想定外であった。

仕方無いので、かなり離れた別のコインパーキングにクルマを停めた。暑いので、歩いて戻るのがツライ。
再び先程のコインパーキングの前を通ったが、満車で途方に暮れているクルマがまだ数台ウロウロしていた。

母親宅に戻りしばらく休んでいたが、あまり長く休んでいると「わっしょい百万夏祭り」のイベントを見に行けなくなってしまう。
しかし疲れが解消されないので(主に紫外線で眼が疲れた)、結局は諦めて最後の花火だけを観ることにした。

夕食を食べた後、20時半頃に花火の音が始まったので、外に出て勝山公園から上がる花火を観た。
今回は位置的に少々距離が離れているが、あまり近付く気力も無いので仕方無い。

<花火鑑賞>
花火鑑賞
[Nikon D700/14-24mm] 2011/08/07 20:54

花火が終わった後、部屋に戻って風呂に入ったが、昼間のプールのせいで身体中が日焼けしており真っ赤になっていた。
湯の熱さが痛みとして感ずる。

とにかく明日は我輩の単独行動の日。早めに寝て、出来るだけ疲れを取っておこう。

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イラスト提供:シェト・プロダクション