2000/04/05
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表紙

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カメラ雑文

[728] 2011年08月17日(水)
「2011年夏 九州帰省日記(事前計画)」


<はじめに>
最近は豚児日記をサボっていることもあり、このような旅の記録は我輩自身にとってとても重要である。ウェブ上に公開することを目的に記述する文章は、怠け心を払拭し、きちんと記録しようという気持ちになるのだ。
そういうわけで、今回もカメラ・写真という観点からは無駄な情報が多いが、起こったことそのままを書くことにしたい。例によって、カメラ・写真に関する記述はこのように黄色に着色した



<事前計画>
またまたやってきた、帰省のシーズン。
計画を立てるのは通常は2ヶ月前でなければならぬ。なぜなら、もし長距離フェリーを使うとなれば、航路によっては2ヶ月前が予約日になっているからである。

去年の九州帰省では、その前の年の帰省で長時間運転が堪えた記憶を引きずっていたために新幹線とレンタカーを使った。しかし、新幹線を使うと荷物の持ち歩きがツライ。レンタカーも、価格の問題で非力なものとなるせいで、これはこれでまた疲れる。
ようやく2年前の長時間運転の記憶も薄れてきたので、そろそろまた自分のクルマを使って帰省するかと考えるようになった。その場合、やはり千葉自宅から大阪までクルマで走り、そこから先はフェリーとなろうか。

それにしても、フェリー予約時期となる2ヶ月前と言えば6月。まだそんなに真剣に考えられないので、日常の雑事に追われて少々放っておいた。しかし6月の終わりになってさすがに予約のことが気に掛かり、インターネットで空席状況を調べてみると、お目当ての2等寝台の空きは無い・・・。

ちなみに、今年の会社の盆休みは8月12日(金)〜15日(月)の4連休、そしてこれに4日分の有給休暇を後付けした8月12日(金)〜21日(日)の10連休とすることが奨励されている。フェリーの空き状況を見ると、ちょうどこの期間は予約が一杯のようだ。

8月中旬の休暇カレンダー
            6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21            

このままではフェリーが使えず千葉から福岡まで運転していかねばならなくなるので、少々強引かとは思ったが、我輩だけは有給休暇を前付けして8月6日(土)〜15日(月)することを企んだ。
1ヶ月半前の計画は、フェリーの予約としてはいささか遅かったが、有給休暇取得のタイミングとしては十分に早く、余裕のある事前調整のおかげもあって無事に早めの休暇が取れることになった。

盆休みの日程が1週間早ければフェリーの予約も楽勝で、4人部屋の2等寝台を3人で予約しても実質的には貸切となるに違いない。もちろん、明示的に貸切指定も可能だが、その場合は貸切価格が上乗せされて若干高くなってしまう。予約時に相部屋可としておきながらも当日貸切になればお得であろう。
乗船時間については、2年前は20時発の便としたが、今年は17時半発の便を選んだ。そのほうが到着時刻も早くなり、現地での時間が増える。

問題は高速道路の渋滞についてだが、盆休みのタイミングが世間よりも早いこともあり深刻な渋滞は無かろうと予想する。
それに加えて今年は高速料金1,000円上限が廃止されてクルマの利用も少ないのではないかと期待した。

さて、カメラ機材の選択についてだが、今回は1つの計画がある。

これまで帰省撮影については、例年、九州の親戚と豚児との交流をテーマにリバーサル撮影をしてきたが、それもひと段落したものと思う。特に、父方の祖母(豚児の曾祖母)が高齢のため、早いうちに会わせて同じフレーム内で豚児と写真を撮りたかったわけだが、それも数年前に実現した。今はそれほど逼迫した状況には無い。

そこで今回、予備校時代に休日散策した福岡市の各地域を巡ってみたいと思い至った。1日だけの我輩の単独行動である。
考えてみると、もう25年くらい前の話。当時は勉学に勤しむためにカメラ趣味は封印していたため、単なる散策程度では写真撮影をしていない。記憶だけが頼りである。しかも1回限りの場所ばかり。今さらながらに、写真に撮っておけば良かったと悔やまれる。しかし、当時はあまりに日常的過ぎる散策(観光地ではない場所の散策)であったため、撮影しようという発想が全く無かった。それは、自宅周辺を丹念に撮影することが無いのと同様である。

記憶の相違と時間の経過で、はたしてどんな風景を目にすることになるだろう?
記憶と同じ風景であれば面白い。違っていてもまた面白い。
我輩は、この散策でリバーサル撮影を行なうことにした。その写真は、また今後数十年後に重要な役割を持つに違いない。

我輩はリバーサル撮影は基本的に66判がメインであるが、スナップ的に撮るならばAE+AF+AW、そしてズームレンズのある645判「PENTAX 645N」がスピーディで良かろう。
まあ、現地で余裕がありそうならば66判に変更出来るよう、使うかどうかは分らないが「New MAMIYA-6」、そして「BRONICA SQ-Ai」を用意しておく。今回は自宅からクルマで行くので、少々荷物が増えても問題無い。
フィルムは現地調達が難しいことを考慮し、120フィルムを50本程度用意した。

それからデジタルカメラについてだが、使い勝手という意味では一眼レフカメラ「Nikon D700」に代わる物が無い。
普段からメインスイッチを入れたままにしているが、その状態でバッテリーをほとんど消費しない。ひそかにスリープモードになっているのかも知れないが、そのままシャッターボタンを押せば写せるし、そもそもスイッチを切っていてもファインダーが見えるので、これまでスイッチを意識したことが無いのだ。
レンズは24-120mmの標準ズームとナノクリスタル14-24mm広角ズームを準備。

ただし「D700」の図体の大きさと重さでは、もしかしたら使用シーンを選ぶことがあるかも知れない。
心積もりとしては「D700」のみでデジタル撮影をこなしたいが、小型軽量の「Panasonic LUMIX DMC-GF1」もとりあえず積んでおくことにしよう。やはりクルマがあると、"とりあえず"というやりかたが通用するのが良い。


ところで、撮影にあたり今回は秘密兵器がある。
「ポータブルナビ」である。

通常、カーナビゲーションというものは車内に設置・配線されているせいで取り外して利用することは出来ない。つまり、目的地設定や地点登録などの作業は車内で行なわねばならず不便である。

<車載カーナビゲーションは車内でしか操作出来ない>
車載カーナビゲーションは車内でしか操作出来ない

ところが持ち運びが可能なポータブルナビの場合、例えば通勤電車内で地図を見ながらドライブ計画を立てることが可能で、毎日少しずつ地点登録をしていけば苦労が無い。通勤に限らず、寝転びながらでも良いし、トイレの中でも良い。

当初、我輩はPanasonicの「旅ナビCN-SG500L」という機種の導入を考えていた。というのも、この機種は観光ガイドブック100冊分の情報が入っているとのことで、旅行計画には役立ちそうに思ったからだ。

しかしよく検討してみると、バッテリーの保ちが2時間半と短い。省電力モードで6時間保つらしいが、画面がOFFとなり使い勝手が良くない。
それに、観光ガイドブック100冊分にしても、内容がWeb上で確認出来るようなので見てみたが、グルメ情報ばかりで我輩の役には立たないことが判った。例えば、我輩がよく使いそうな博物館情報ならば、通常の「ジャンル別検索」で事足りる。
価格は4万5千円(当時)で、他機種と比べて割高。観光ガイドブックが使えぬならば、この機種にこだわる必要もあるまい。ただし、ナビゲーション電波捕捉能力はかなり高いらしいが。

結局、色々と考えて「SONY NV-U37」という機種を購入した。価格は約3万円。
発売前だったため予約という形になり、手に入れるまで半月くらいかかったが、購入の決め手は、「バッテリーの保ち」と「半透過型液晶」であった。

<ポータブルナビSONY NV-U37>
ポータブルナビSONY NV-U37

例えば携帯電話などでメールを読み書きしようと思った際、直射日光下では手をかざしてもほとんど何も見えなかったという経験がある。
ポータブルナビでは、屋外での連続使用を期待しているため、直射日光で液晶画面が見えないというのは致命的と言える。だが「NV-U37」では半透過型液晶を採用しているため、直射日光下でも画面が見えるばかりでなく、バックライトを節約して画面を表示した使い方で最長9時間稼動出来るのだ。

それに加え、役立つかどうかは別として、観光ガイドブックデータも少々内蔵しているので「旅ナビ」に似た使い方も出来る。

それから今回の用途には直接関係無いが、登山用途にも使えそうな機能として、国土地理院が作成した2万5千分の1地図が切替表示可能とのこと。別途ダウンロードが必要だが、16GB以上のメモリースティックに地図データを保存しておけば日本全国の国土地理院地図が表示出来るようになる。もちろん、ツブシの利かぬメモリースティックなど買うはずも無く、アダプターをかませてMicroSDCHカードを使うことにした。
多少の雨でも使えるよう防滴仕様になっているのも登山用途には有り難い。

<国土地理院地図が表示可能>
国土地理院地図が表示可能

今年の夏は暑い。
散策では、事前に要所要所を地点登録しておき、ポータブルナビに従って効率良く回ろう。無駄な回り道をして熱中症になるような危険を避けるのだ。

以上が我輩の単独行動計画であるが、その他に豚児向きの計画としてレジャープールの「アドベンチャープール」、それから「わっしょい百万夏祭り」、叔母との昼食会などがある。
また、カルスト地形の山口県秋吉台へも行ってみたいと思う。

日程としては下記のように当てはめてみた。
あくまで計画であるため、都度変更はあろうかと思う。

8月6日(土) 千葉自宅→大阪 泉大津17:30発(フェリー泊)
8月7日(日) →新門司6:00着→アドベンチャープール→わっしょい百万夏祭り→小倉母親宅(泊)
8月8日(月) 小倉母親宅→我輩単独行動→京都郡実家(泊)
8月9日(火) 京都郡実家→叔母との昼食会→父方祖母宅→源じいの森温泉→京都郡実家(泊)
8月10日(水) 京都郡実家→秋吉台→小倉母親宅(泊)
8月11日(木) 小倉母親宅→到津の森→新門司17:30発(フェリー泊)
8月12日(金) →大阪 泉大津6:00着→千葉自宅
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イラスト提供:シェト・プロダクション