2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
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カメラ雑文

[663] 2009年05月06日(水)
「北海道ドライブ(3日目)」


<4月28日(火)>

朝6時前、目覚まし時計が鳴る直前に目が覚めた。
車内がかなり寒い。窓を開け過ぎたのかも知れない。最低最高温度計を見ると、7度までは下がったようだ。軽い頭痛がする。

<警報付き最低最高温度計>
警報付き最低最高温度計
[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/04/28 06:10

改めてクルマの周りから見てみたが、外側が黒い遮光カーテンを車内で吊っているためあまり目立たないのが良い。パッと見た目、車中泊をしているとは気付かないだろう。

<初めての車中泊の夜が明けた>
初めての車中泊の夜が明けた
[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/04/28 06:21

今日はいよいよ昭和新山を見に行こうと思う。
昭和新山は、昭和19年に突然畑が隆起し始め、そして溶岩ドームが地面を突き破って頭を出したものである。溶岩の粘度が高いために流れ出さずそのまま上方へ持ち上がる「ベロニーテ」と呼ばれる噴火形態で、世界的にも珍しいという。

我輩はこの昭和新山に以前から興味を持っていたが、北海道という僻地にあるため実際に見ることは諦めていた。
しかし今、昭和新山のすぐ近くにいるのだ。

まずは、昭和新山の裏手から回り込みたい。というのも、昭和新山は隆起した地面(潜在ドーム)と、その地面を突き破って出た溶岩ドームの2つから成るが、裏手から見た方がその構成がよく分かるとのこと。

クルマで走って行くと、何の変哲も無い町並みの遠景に現れた赤い山がとても印象的だった。それはまるで、映画「未知との遭遇」に出てくるデビルズタワーが現れるシーンのよう。

<裏手から見た昭和新山>
裏手から見た昭和新山
[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/04/28 07:28

早朝の陽の光がちょうど順光となり、撮影と観察には好都合。当然ながら、資料写真として制式なる66判にて撮影した。

しかしそれは反対に、昭和新山に最も接近出来る表側のほうは逆光となることを意味する。芸術写真ならばこういう逆光でも良いかも知れぬが、巡検では必要な情報が得られず全く不適当な写真と言わざるを得ない。
仕方無いので、表側は午後にでもまた改めて来ることにしたい。

<表側は完全なる逆光>
表側は完全なる逆光
[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/04/28 07:47

ではそれまでの間はどうするか。
現在時は8時前。これから行って昼頃には戻れる場所でなければならない。
それを考えると、元々予定としては組み入れていなかった洞爺湖の中島に行ってみるチャンスかも知れない。中島は山がちな地形のようだが、この旅は巡検ということもあり、一応トレッキングシューズやザックも用意してある。

そこで、洞爺湖湖畔のコンビニエンスストアで遊覧船乗り場の場所を聞き、行ってみると8時から30分毎に船が出ていた。少しギリギリだったが8時半の便に間に合った。
料金は1人1,320円と少し高い気がしたが、まあ仕方無い。

平日でしかも朝も早いせいか、我輩の他には1組の家族連れしか乗っていなかった。当然ながら家族連れは普通の格好だが、我輩はザック(ブロニカと交換レンズが入っている)を背負い、デジタル一眼レフを片手に持っている。少し場違いな存在とも言える。

<洞爺湖の中島>
洞爺湖の中島
[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/04/28 08:44

船は20分ほどで中島に到着。
そこには売店と小さな自然博物館しか無く、島の奥へ行こうにも柵があって立ち入ることが出来ない。だからすぐに飽きる。

しかし事前にインターネットで得た情報によれば、売店で入山許可さえ取れば、柵の扉に掛かっている鍵の番号を教えてくれるとのこと。連想し易い番号らしく、我輩も鍵の番号の大体の見当は付いていたが、一応売店に行って許可をもらうことにした。

<島の奥へ行くには柵を通過する必要がある>
島の奥へ行くには柵を通過する必要がある
[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/04/28 08:56

ところが売店に向かって歩いて行くと、博物館前で掃除をしていたオイちゃんが近付いてきて「奥に入られますか?」と聞いてきた。
どうやら我輩の格好で察してくれたようだったので、鍵の番号を聞こうとしたところ、鍵は掛かっていないので自由に行けるとのこと。

「入り口には入山の注意も書いてありますが、おたくはプロだから説明するまでもないでしょう。」

何のプロなのかとは思ったが、我輩の格好から恐らく地質や自然生態の研究かと思ったのだろう。
柵の中に入ると、早速シカが出迎えた。しかし餌がもらえないことを悟ると離れて行った。

<出迎えたシカ>
出迎えたシカ
[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/04/28 08:57

入り口部分は植林されたようで、注意して見ると木々が直状に整然と並んでいるのに気付く。
意外にも遊歩道が整備されており、ウッドチップが敷き詰められており歩き易い。

見渡すと本当に植生が多く、倒木などが腐り土となって表面を覆い、島の土台となる火成岩の観察は全く不可能である(露頭が無い)。
従って、今回は地形全体を眺めることで、火山活動が起きた時の様子を想像するしかない。

<土へ変わりつつある倒木>
土へ変わりつつある倒木
[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/04/28 09:26

中島の探検は2時間ほどかかったが、山は小振りで傾斜も強く、ジオラマのように小さなスケールの地形が模式図的で興味深い。

<中島の山>
中島の山
[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/04/28 09:33

帰りも同様に遊覧船に乗ったが、来た時とは違う船だった。デッキがあり、上から外の景色が良く見え、特に洞爺湖温泉街とその背後の有珠山の位置関係が一目瞭然で、それを見るためだけにこの遊覧船に乗る価値は十分にあると感ずる。

<湖上より望む洞爺湖温泉街方面>
湖上より望む洞爺湖温泉街方面
[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/04/28 11:42

さて、昼は再び湖畔のコンビニエンスストアに行き、そこで昼食をとる。
そして早朝は逆光だった昭和新山へ向かった。

昭和新山の表側は距離も近いせいもありなかなか雄大で、噴気もモクモクと出ており迫力がある。この時間では完全に順光となり、青い空とのコントラストが美しい。

<表側から見た午後の昭和新山>
表側から見た午後の昭和新山
[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/04/28 12:48

麓での撮影をひとしきり終え、今度はロープウェイで有珠山山頂展望台を目指す。
上から見た昭和新山は、付近の地形との位置関係が明瞭になりとても面白い。周辺には潜在ドームと思われる盛り上がりが幾つも見られる。

<有珠山山頂から見た昭和新山>
有珠山山頂から見た昭和新山
[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/04/28 13:23

一方、有珠山そのものは全く見所が無いわけでもないが、火口付近を観察出来る遊歩道が閉鎖されており、大きな不満を残した。

下りのロープウェイは14時。
駐車場のクルマに戻ってからもロープウェイの写真などを撮ったりしていると14時半になった。
これからどこか別の場所、例えば登別の地獄谷などへ行くとすれば16時も近くなろう。駐車場も有料であるから、中途半端な訪問では翌日また行くハメになり不経済。

結局、洞爺湖温泉街を散策しようとクルマで戻ってみたが、特に大きな町というわけでもないためやはり散策を諦め、次の宿泊地としての候補となる道の駅「だて歴史の杜」と「みたら室蘭」を見に行った。少なくとも、「みたら室蘭」は駐車場とトイレが道で分断されているため論外。そうなると、「だて歴史の杜」のほうにすべきか。

まあ、せっかく室蘭まで来たのだからと、室蘭の銭湯「楽々温泉」へ行った。ハッキリ言ってあまり良い印象ではないが、風呂自体は普通の銭湯である。
銭湯ゆえにシャンプーや石鹸などは持ち込みとなるのだが、我輩はここ10年ほど洗髪にはシャンプーやリンスは使わず石鹸ひとすじ。小さな袋を提げて行くだけである。

<銭湯「楽々温泉」>
銭湯「楽々温泉」
[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/04/28 18:48

そして夕食はまたコンビニエンスストアかと思ったが、メニューが単調であるし割高でもあるため、近くのスーパーにでも行って総菜の値引品でも買おうと思う。
カーナビゲーションで見付けた「コープさっぽろ東室蘭店」だが、こういうスーパーで買い物をしていると、観光客ではなく住民の一人になったような気分になる。まるで、新しい街に引っ越してきた最初の日のようだ。

ただし誤算だったのは、ここではレジ袋が無いために薄手のビニール袋に入れねばならなかったことだ。聞くところによれば、この地域では他の店も同様とのこと。サービスで割り箸を入れてもらえたのはラッキーと言うしか無い。

<コープさっぽろ東室蘭店>
コープさっぽろ東室蘭店
[Canon EOS 5D Mark2/24-105mm] 2009/04/28 19:56

その後、道の駅「だて歴史の杜」へ移動し、食事をして寝る支度をしようと思ったのだが、街中の大通りに面しているせいか時間のわりに駐車車両が多く、またヤンキー車のエンジン音が駐車場内を周回していたりして落ち着かない。

結局、22時過ぎにその場所を諦め、前日に宿泊した洞爺湖駐車場まで戻ることにした。多少無駄な距離とはなっても、一度宿泊した実績のある場所ならば確実である。無理はしないほうが良いと判断した。
その判断のおかげで、この日も静かで安全な夜を過ごすことが出来た。

ちなみに、デジタルカメラに装着した16GBのメモリカードもそろそろ一杯になってきたため、車中でパソコンを使ってポータブルハードディスクへ移す作業をしたところ、表示によれば3時間近くかかるらしく、30分くらい頑張ってみたものの途中で諦めた。まだ他にもメモリカードはあるから、今のところ撮影には困らない。
だがそうは言っても、動画記録可能な高速メモリカードは3枚しか無く、この16GBのメモリカードはそのうちの1枚であることを考えると少し残念であった。