2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[515] 2004年11月15日(月)
「共感するキャラクター」

低予算B級映画の中で、我輩の好きな映画に「TREMORS(トレマーズ)」シリーズがある。
現在、TREMORSは1〜4まで制作されており、我輩もその全てを観た。

この映画を最初に観たのは、かなり昔のことだと思う。
今では覚えていないのだが、何か別の映画の同時上映だった。つまり、ついでにTREMORSを観たということになるが、却ってこちらのほうが面白く印象も強い。

ストーリーは、地中から襲ってくる人食いモンスターと人間との攻防戦を描いたアクションホラーであるが、カラリとした明るさとテンポの良い描写で、何も考えず楽しむことが出来る。

続編のTREMORSの2〜4を観たのはごく最近のことで、オンラインショップで売っているのを見付け、こちらはビデオとして観た。

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●「TREMORS」
最初の作品「TREMORS」では、主人公2人が他の住人たちと力を合わせて複数の地中モンスターを1匹ずつ退治していく。その住人の中に、軍事オタクのバート夫妻(バート役=マイケル・グロス)がおり、要塞&シェルター化した自宅(第三次大戦を想定したらしい)で、ありとあらゆる銃で撃ちまくり1匹を退治するシーンがある。
いつもは変人扱いされているバート夫妻だが、この時ばかりは英雄であった。

●「TREMORS 2」
続編の「TREMORS 2」では、予算の関係からか主人公は前作から1人減り、バートが準主役として登場する。ただ、ソ連崩壊がきっかけでバート夫妻は離婚問題に発展したという設定で、今回から夫人は登場しない。これも予算の関係か。
バートは軍から支給されたというトラック1台分の武器を持ち込み、モンスター退治のプロ気取りになっていた。
あまりの装備に呆れかえった周囲にバートは言う。
「備えあれば憂いなしってやつだよ。」
しかしながらバートの用意した高栄養非常食がモンスターに食べられてしまい、その数を増やしてしまった。
さらには50口径BMGシングルショットでモンスターを撃ち抜いたまでは良かったのだが、強力過ぎる弾頭がブロック塀やドラム缶なども貫通し、ピックアップトラックのエンジンまでもブチ抜いていた。
そのため移動手段を失いモンスターに囲まれるハメになり、映画は盛り上がっていく。
最後は、トラックに積んだ2.5トンの弾薬でまとめて吹き飛ばすという展開に。

●「TREMORS 3」
「TREMORS 3」ではついにバートが主役となり、以前にも増して要塞化した自宅でモンスターと対決する。
住人たちはしばらくモンスターに出会っていないため、ある家庭ではモンスター探知機の電池を切らしていたり、また別の家庭ではアンテナが曲がったままになってしまい、バートの過剰設備の要塞以外に頼る物が無かった。
「せっかくオレがもしもの時のために警戒システムを構築したというのに・・・。」
バートは他の住民の危機意識の無さに呆れながらも軍隊気取りで仕切り始めた。
しかしながら成り行き上、たった1匹を倒すためだけに要塞丸ごと吹き飛ばしてしまい、自ら丸腰となってしまう。

●「TREMORS 4」
「TREMORS 4」は西部開拓時代のバートの先祖とモンスターとの因縁の対決を描いたもので、同じくマイケル・グロスがバートの先祖役として出演するものの、バートとしては登場していないためここでは割愛する。

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このバートという存在、この映画を知る者の中ではかなり人気があるそうで、それを受けて脇役が主役になってしまったというのも興味深い。
登場する銃器一つ一つの描写にも凝っており、低予算映画にしてはかなり見応えがある。

過剰とも言える重装備に身を固め、軍の司令官になったかのように自分自身に酔ったバート。
パターンとして、その重装備が原因でピンチに陥り、そして重装備のおかげでそのピンチを脱する。
頼りになる男なのかそうでないのか。それは、映画を最後まで観なければ分からない。

バート・ガンマー/TREMORS

我輩もこのバートというキャラクターを非常に気に入っており、銃の装備に命を賭ける姿に我輩自身をそこに重ねる。

不要とも思える装備であっても、備えるに越したことは無い。
非常食を倉庫に積み重ね、「たった7年くらいしか籠城出来ない」と謙遜するバート。いや、バートは謙遜などしない。本気で7年では足りないと思っているのだ。

重装備が有効に働かなくとも、自分に酔いプロの軍人気取りでモンスター退治の先頭に立つ。
自らピンチを誘っても、そのピンチはキッチリと始末を付ける。

我輩も生産終了となる前にカメラ機材をストックしておき、いざという時に備える。それが結局役に立たずとも、備えておかねば戦えない。

バート、平和ボケした奴らに、いざという時に困らぬよう備えることが大事だということを思い知らせてやれ。

ちなみに、我輩の武器庫は以下の通り。
武器庫1武器庫2