2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[510] 2004年10月22日(金)
「Nikon F6」

最近、レトロなカメラがよく登場するようになった。
デジタルカメラでも、シャッターダイヤルや絞り環、そして巻き上げレバーさえ付いているものがある。そして、「写真の原点に帰った」などと言われる。

効率ばかりを追い求めてきた日本経済に疲れが生じてきたためか、世間的には「癒しブーム」だと言われることがある。
カメラも、効率ばかりではなくゆったりとした時間でのんびりとマニュアルカメラを使おうという傾向があるのだろうか。

しかしながら、我輩はダイヤル式カメラがそのような「古くさいもの」として扱われることに非常に不快感を持つ。
以前にも雑文454「MF派でない宣言」で書いたことだが、我輩はわざわざ不便なカメラを使う趣味は無い。質感や操作感にこだわることがあろうとも、不便さを肯定することは決して無い。

我輩は、あくまで露出調整の効率的操作(※)と視認性(※)を重視するためにダイヤル式カメラを好むのである。
(※効率的操作=露出を任意の点で安心感をもって固定出来ること。雑文042「マニュアル露出」
(※視認性=アナログによる解り易さ。雑文413「ダイヤルのアナログ性」

露出は基本的にシャッタースピード及び絞り値の2つの要素で決まる。つまり、単純に2つのダイヤルがあれば済む。
完全に自動化出来ぬ露出調整であるから、ヘタに複雑にしていくよりも簡潔にしたほうが操作性は向上するのだ(参考:雑文134「スパゲティ」)。

そういう意味に於いて、ダイヤル式は最新カメラにこそ相応しいと我輩は思う。


昨日、ニューモデルであるNikon F6の特集記事を読むために月刊CAPAを購入した。
それを読めば読むほど、我輩はNikon F6が欲しくなった。
しかし同時に、「これがダイヤル式であったならば・・・」と思ったのも事実。
これほど高性能なカメラならば、ダイヤル式であれば最強であろう。使い手を選ぶかも知れないが、"第6のF"とするならばそれくらいのこだわりは欲しい。

ダイヤル式は普遍の操作部材である。
普遍的であるということは、常に最先端ということでもある。

もはやプロ用とは言えなくなったF一桁シリーズには、最先端を望むのは酷なのか。