[485] 2004年04月23日(金)
「代カメ」
毎年のことだが、我輩はゴールデンウィークの週に突入して初めて休みの存在に気付く。そして同時に、何も計画を立てていないことにも気付く。
盆休みならば帰省のタイミングであるから事前に心づもりが出来ているのだが、ゴールデンウィークは新年度の忙しさに隠れて近付いてくるため、まだまだ先かと思っていると目前に迫っていたりするので焦るのだ。
今年はそのようなことが無いよう、泊まりがけの旅行を事前に計画することにした。
旅行には子豚を抱えて行くことになるため、あまり遠出せず県内で済ませようと考えた。しかし旅行雑誌を買って研究したものの、千葉県の観光地は分散しており、これといった所が無い。東京ディズニーランドなども案として出たが、全国各地から人が集まってくるゴールデンウィークをわざわざ選んで行くことも無い。第一、東京ディズニーランドは日帰り圏内で無意味過ぎる。
一時、大阪に行くような計画にまでなったが、結局は千葉県内に落ち着いた。
さて、持ち物としてカメラは必須。
今回はビデオカメラを使うため、スチルカメラも軽量で行きたい。もちろん極小サイズのビデオカメラであるから、持ち運ぶという意味での負担にはならぬが、ビデオカメラとスチルカメラの両方を操作するという意味では負荷が大きい。
ならばNew MAMIYA-6しか無かろう。
ふとNew MAMIYA-6を手に取った。見ると、ファインダー窓のガラスが割れて破片化している。
「しまった、このあいだ本の山積みが雪崩を起こしたことがあったが、その時に巻き込まれたか。今まで気付かなかった・・・。」
New MAMIYA-6のファインダー窓は割れ易いとは聞いていたが、現実に割れてしまうとショックである。
既に生産終了したカメラであるから、修理に出して直るかは分からないが、いずれにしてもこのカメラは旅行には持って行けない。そうなると、もう一台のNew MAMIYA-6の出番。
正直言って、同じカメラが2台あって本当に良かったと思う。2台目を購入する時には具体的な想定を行ったわけではなく、ただ漠然と「1台だけでは不安だ」と思った。その不安感は、天然の危機管理意識であったと言えよう。
我輩は現在、様々な機種のカメラを所有してはいるが、同じ機種のカメラを複数台持っているのはNikon F3、BRONICA SQ-Ai、そしてこのNew MAMIYA-6の3種類のみ。逆に言えば、本気で使うつもりのカメラはこの3種類に限る。
そしてこれら3種類それぞれに代用は利かず、Nikon F3でなければならない撮影、BRONICA SQ-Aiでなければならない撮影、New MAMIYA-6でなければならない撮影がある。
今回、66で軽量となればNew MAMIYA-6しか選択肢は無かった。
車を修理に出す場合は、修理が完了するまで代車を出してもらうことがあるようだが、カメラの場合は"代カメ"は無い。
必要な時にカメラが無くて困るのは使用者であるから、やはりカメラというのは同じタイプの代カメが複数台あると安心出来る。言葉で言えば当たり前ではあるが、我輩は今、それを実感する。
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