2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[368] 2002年08月28日(水)
「液晶プリウス」

先日実家に帰ると、パソコンが1台増え3台になっていた。
元々、我輩の母親はパソコン関係の仕事をしているのだが、さすがにパソコンが3台にもなると驚く。
1台はDELLのノートパソコン、1台は自作DOS/Vマシン、そして今回新しく導入された日立製「プリウス」という液晶デスクトップマシン。

「プリウス買ったそ?」
「そーなんよ。DVD作れるし、いいやろと思って。ハードも80ギガもあるし。」
「ハード?ハードディスクのことか?そんな言い方すっと初心者っぽいからやめたがええっちゃ。オレよりパソコン歴長いんやけん。」
「ええやん。けどね、画面がキレイでええんよー。」
「液晶やろ?たかが知れちょうわ。」

一見、画面にアクリル板を付けて光沢を出しただけのように思える液晶ディスプレイ。安易な処理だな。我輩の中では、液晶がキレイなのはシャープ製と決まっている。それでもCRTよりは劣るのだ。ましてや日立製の液晶など・・・。
そう思いながらプリウスのスイッチを入れてOSを起動した。
「こ、こりゃあ・・・。」
そこには、液晶ディスプレイとは思えぬ表現力があった。漆黒の「黒」に輝く「白」。見事に表現された色の深みは素晴らしい。こんなディスプレイならば1台あっても良い。

「・・・このディスプレイ、単体じゃ売っとらんと?」
「そーなんよ。バラ売りしとらんけね。」
「そーか。液晶ディプレイが欲しければ、パソコンごと買わんといけんのか。」
「そうっちゃ。商売上手いやろー。」

しかし、しばらくして妙なことに気付いた。
母親がパソコンで仕事を始めた時、なぜか従来のCRTに切り替えたのである。

「な、なんでキレイな液晶画面で仕事せんの?」
「ん?だって目が疲れるんやもん。」
「ハァ?CRTのほうが目が疲れるやろ?」
「いんやー、この液晶は目が疲れるんよ。」

そんなバカな、と我輩は液晶に切り替えてもらって画面を覗き込んだ。
それはMSエクセルのシート画面であった。白い地に黒い文字が打たれている。我輩は思わず目を細めた。

「う〜ん、なんか目がチラチラするわ・・・。」
「そーやろ?ちょっと眩しいんよね。」
「けど、せっかくの液晶なんになあ・・・。画面の輝度落として使ったら?」
「そうすると写真とか暗くなってしまうけんね。」

確かに、写真では黒から白までの明るさのレンジを広く感じた。しかし、文字を取り扱う作業では、その明るさが目に眩しい。特に白地では目が疲れる。
恐らくプリウスは、ビデオ再生や画像などのビジュアル分野に特化したパソコンという位置付けであろう。
こういった問題は、以前にも「雑文143」でも触れた。もっともその時点では、まさか本当にそのような特化したディスプレイが出るとは思っていなかった。


今回、パソコンでも写真をキレイに表示することは可能であることが実感出来た。残るは解像度の問題のみか。
だがそれと同時に、通常の作業では目に負担を与えるということも実感させられた。
やはり、パソコンで写真を取り扱うには、ディスプレイを他の用途で共用してはならない。写真を表示するためには、ビジュアル分野に特化した専用のディスプレイを用意すべきと言える。
それにしてもプリウスの液晶は別売りはしていなかったな。では、写真表示のためだけに40万円出してプリウスを買うか?

・・・我輩は遠慮しておく。
おとなしくポジを眺めていよう。