2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
 F3 (F3H)
 FM3A
 FM2
 FM
 FE2
 FE
 FA
 FG
 FM10
 FE10
 F4
 F-401X

Canon
 AE-1P
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カメラ雑文

[338] 2001年09月28日(木)
「NewFM2ユーザーが羨ましい」

我輩は保存用「Nikon F3」を何台も所有してあり、おおまかな計画として、どれをどの時代に使い始めるというのを頭の中で決めている。実現性についてはともかく、老後までの間は常に新品のF3を使い続けることを計画している。
もしこのカメラがいつまでも生産が続けられるのであれば、無理なローンやボーナス払いをしてまで買い集めることは無かったろう。だが現実として、いつかは生産が終わるのが運命。

「Nikon F4」が出た時、我輩はニコン広報部に対して文書で「F3はいつ終わるのか」という問い合わせをした。それに対する回答は極めて曖昧で我輩の不安を一層煽ったが、今から考えるとニコン自身もその時点でF3の動向を予測出来なかったのだと思う。精一杯の回答だったことだろう。

最終的に、F3は20年間も販売されたロングセラーとなった。
今思えば、それほど慌てて買い貯める必要も無かったと言えるかも知れないが、それは結果論であり、当時の我輩としてはその時点で出来ることをやったに過ぎぬ。

現時点で、我輩のニーズに応えるカメラは「Nikon F3」である。しかしこれはベターであってベストでは決してない。
もし仮に、F3を越えるカメラ(あくまで我輩の価値観に於いて)が登場したならば、我輩は手持ちのF3を全て売却して新しいカメラに乗り換えるだろう。そしてF3の時と同様に、保存用としても買い貯めるはず。

我輩がF3に認むる価値を自己分析すると、おおむね以下の通りとなる。

  • 膨大なシステム
  • 絶妙な操作感
  • シンプルで確かな機能
  • コンパクトで重量感のあるボディ
  • 色褪せないデザイン
  • 多くの実績

そして同時に、要望点も多くある。

  • ファインダー内表示の位置(上目は見づらい)と表示形態の改善(露出量が判りにくい)
  • イルミネータの操作性向上
  • 一般的な形状のホットシュー採用
  • 高速シャッター搭載
  • フィルム装填の簡素化(PENTAX LXのマジックニードルスプールのようなものを採用)
  • DX(フィルム感度自動設定)対応
  • ハイブリッドシャッター搭載(しかもCanon NewF-1のようにメカニカルレリーズと電磁レリーズを共存させる)

NewFM2の後継機として登場したFM3Aでは、未だ多くの問題点を残してはいるものの(恐らくはコストの関係)、NewFM2を包含しながらの進化には感心させられた。NewFM2の生産終了を納得させるだけの力がある(アナログメーター採用については賛否両論があろうが)。
もしこれが「NewFM2とF3を一本化する」という意図であるならば論外だが、F3にも同様に後継機(公式にはF4が後継機だが)が控えているということを信じたい。NewFM2に対するFM3Aと同様に、F3に対する新型機。F3を包含しながらの進化を果たした新型カメラの登場を信じたい。
期待されるほうも迷惑だろうが、「F3クラスのカメラの開発にはFM3A以上の期間が必要というわけか」などと勝手に想像させてもらっている。

新型カメラの登場により我輩所有のF3が全て無用となるのは残念でもあるが、逆にそれを望む自分がいることも確か。
我輩は、FM3Aの登場によって手持ちのNewFM2が無用と化したユーザーが羨ましい。