2000/04/05
OPEN

表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
 F3 (F3H)
 FM3A
 FM2
 FM
 FE2
 FE
 FA
 FG
 FM10
 FE10
 F4
 F-401X

Canon
 AE-1P
 AE-1
 newF-1

PENTAX
 K1000
 KX
 KM
 LX
 MX
 MZ-5
 MZ-3
 MZ-M

OLYMPUS
 OM-3Ti
 OM-4Ti
 OM-2000

CONTAX
 ST
 RTS III
 Aria
 RX
 S2

MINOLTA
 X-700
 XD

RICOH
 XR-7M II
 XR-8SUPER

カメラ雑文

[334] 2002年02月19日(火)
「画像収集(2)」

以前、「YAHOO!オークション」はカメラ画像の宝庫であると書いた
「ペンタコン・スーパー」や「ロモ・アルマス」などの珍しいカメラの画像はそこで頂いたものである。今までは雑誌に掲載された粗い網点のモノクロ写真でしか見たことが無かったが、オークション画面では、フルカラーの画像でしかもアングルを変えて何枚も撮られた写真を見ることが出来るのだ。

とは言え、いい加減に撮影された写真であるから、その写りはお世辞にも良いとは言えぬ。
「もう少し後ろに下がればピントが合うのだが」とか、「もう少し辛抱すればブレが抑えられるだろうに」とか、「もう少し照明を変えれば鮮明に写るのに」などというものばかり。今一歩及ばぬ写真が多く、とても残念に思う。
これは撮影テクニック以前の話で、もう少し気を回せばソコソコの写真になろう。そうすれば、その物件に対する入札も賑やかになるに違いない。出品者は画像で損をしている。

ところで、そのようなヘタクソな写真でも、なぜか分からぬが我輩の心を捕らえる写真があったりする。何がそう思わせるのか、それはすぐには分からないのだが、じっくりとその写真を眺めていると、急にそれが見えたりする。
丁度良い立体感や遠近感、そのカメラが一番良く見える角度・・・。ヘタクソの中に、ほんの僅かに含まれている要素。

そのような要素を意図的に盛り込んだとはとうてい思えぬようなヘタクソな写真であるから、恐らくは偶然の産物だろうと思う。しかしそのような要素をめざとく見付け、それを自分自身に取り込むことは、貴重なる向上の機会と言える。撮影した本人さえ気付かぬ宝物を、少しずつ盗んでは自分の写真に組み入れるのである。

ただ今のところ、実際にそれを取り込むには至っていない。写真を単純にマネしただけではヘタクソな写真になるだけ。要素だけを抽出して自分のものに出来れば良いと簡単に考えたものの、それを上手く取り込むにはまだまだ我輩に足らぬものがあるらしい。要素の捉え方がまだ甘いということか。

案外、美しい写真をマネして撮るよりも、かなり難しい作業かもな。しかし同時に、楽しい作業でもある。
まあ、どうせ趣味であるから気長にやってみようか。