[299] 2001年09月04日(火)
「ザ・おやじギャグ」
昔、前の職場で下らないギャグを言うおやじがいた。そのおやじのギャグというのはディープなものがかなり多く、そのようなギャグは我輩くらいしか通じない。その中でお得意のギャグは、「もしも〜だったら」というような「ドリフ大爆笑的ギャグ」だった。
ある時、おやじが我輩の席に近付いて来て、パソコンのハードディスクの話になった。「最近のハードディスクは昔と比べて凄いよなぁ。」というような出だしだったのだが、おやじはいつもの調子で「もしも話」を始めた。
「もしもよ、モーターが発明されてなかったら、今頃はどうやってハードディスク回したんだろうな?まさか、ガソリンエンジンってか?!」
「けど、エンジン単体じゃ、そんなに高速回転は難しそうだから、やっぱギアチェンジが必要かもなあ。クラッチペダルがあんのかな?」
「いや、最近はオートマらしいぜ!」
「ところでセルフスタート出来んのか?」
「オイオイ、それじゃモーターが必要じゃねえか。ヒモだよ、ヒモ!ヒモ引っ張ってエンジン掛けんだよ。」
おやじは勢い良くヒモを引っ張る動作をする。
あまりに下らないギャグに、周囲の人間は、聞いて聞かぬふりをする。いや、引いてしまっていると言ったほうがいいかも知れない。
さて先日、「Canon EOS630」を見ていて、ふと思った。
「EOSシステムというのはモーターの塊だな。」
元々、AFカメラはモーター力に頼っており、フィルム巻上げ・巻戻し、ミラー上下運動(スプリングによる場合もある)、シャッターチャージ、フォーカスリング駆動、ズームストロボなどをモーターで動作させている。もちろん、1つのモーターで複数の仕事をこなすことはある。だがそれにしてもモーター無くしてAFカメラはあり得ないことを実感するのである。
中でもEOSの場合は、絞りさえもステッピングモーターを使って制御している。これは昔、「Canon F-1(旧)」や「Nikon F2」などでサーボEEと呼ばれるモーター駆動の絞り制御機構そのものである。それを現代風にアレンジしたと言うところか。
だが、おやじギャグで行くと、その現代風アレンジを逆撫でしたくなるのである。
「ザ・おやじギャグ」。
タイトルは、「もしもモーターが発明されていなかったら、EOSのスペックはこうなるに違いない」。
4気筒EOS登場!
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形式
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エンジン駆動式35mm一眼レフレックスカメラ
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巻上げ
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水冷式マイクロ4気筒エンジン使用。従来の単気筒に比べてスムーズに巻上がります。
(警告!室内撮影の場合、換気を十分に行って下さい)
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巻戻し
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クラッチボタンを押しながらシフトレバーを「R」に入れて行います。
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絞り制御
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絞り駆動は油圧によって正確かつ確実に行われます。油圧ホースがあればベローズ使用時にも自動絞りが働きます。
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AF
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AFは油圧によって正確かつ確実に行われます。油圧ホースがあればベローズ使用時にもAFが働きます。
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燃料タンク
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燃料タンクはグリップ部に。縦位置での撮影でも確実に燃料を送り、エンストはほとんど起こらなくなりました。ゲージ付きで残り燃料の確認も容易です。
(警告!タバコを吸いながらの燃料補給はご遠慮下さい)
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自動OFF機能
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一定時間操作せずにアイドリング状態が続くと、燃料供給を止めてエンジンを停止させます。
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おやじギャグ、・・・好き嫌いはあろうから、あまり真剣に捉えないほうがいい。
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