2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[290] 2001年08月11日(土)
「百害あって一利無し」

我輩は中学生の時の弁論大会でタバコの害について訴えたことがあった。我輩の熱のこもった弁論は時間を延長して続いたが、ほとんどの奴らは低知能のバカヤロウばかりだったので、我輩の声も虚しく体育館に響くのみだった。
おまけに教師による採点も、時間を延長してしまったということで最低に近い点数だった。

写真をやっている者でタバコを吸う者も中にはいるだろうと思う。中学の弁論大会の時にも言った言葉であるが、悪いことは言わん、タバコは止めておけ。
ここでは、タバコを吸う者には大きな反発があるということは承知で、写真活動に影響を与えると思われるタバコの害についていくつか述べてみたい。


経済的な害
タバコは経済的圧迫を加えてくる。
我輩はよく人に、「カメラにつぎ込む金がよく続くなあ」と言われる。当たり前だ。酒やタバコやバクチをやらない。昼飯も外食は避け、どんなにノドが乾こうが自販機の前では止まらない。
そのような努力が、金の浪費について写真やカメラへの指向性を上げているのである。どんなに小さな出費であろうとも、それらの出費に指向性が無ければ全くの無駄金なのだ。
一箱たったの二百数十円。その低価格がワナである。レシートで残らないちょっとした買い物というのは、普段気にとめていないと意外に多くなる。タバコはその中の1つである。それはそのうち、写真活動へも影響を与えるだろう。
安いものほど、節約が必要だ。

精密機器に対する害
我々が趣味とするカメラ周辺の機器は、光学製品が主体である。カメラやレンズは言うに及ばず、画像処理で使用するパソコンの分野も、スキャナやMOドライブ、CD−Rドライブなど、光学装置を持つものがある。これらの機器は当然ながら汚れに弱い。特にMOドライブはホコリに弱く、初期のMOドライブはホコリが侵入しないようにファンの前には交換可能なフィルターが付いていたくらいである。
ハードディスクなどは密閉されているので問題無いが、もしタバコの煙が入り込めば、煙の粒子は磁気ヘッドとディスクとの隙間に引っかかる大きさである。
我輩の職場(正確には以前の職場)のフィルムスキャナでスキャンした画像は妙に霞んで見える。購入当初は問題無かったのだが、ここ最近、その霞は度を増していった。その後、ちょっとカバーを外して調べてみる機会があったが、スキャナの心臓部とも言うべき対物レンズがタバコの煙で曇っていた。恐らくCCDのほうも密閉されていないようなので少なからず影響があったと思われる。

マナーについての害
また、タバコを外で吸う者も見掛けるが、そのタバコはほぼ間違いなく路上へ棄てられる。中には我輩の目の前で火のついたままで棄てるヤツがいた(ソイツは足でモミ消そうとしたが踏み違えてしまい、面倒だったのだろうか火が消えぬままで立ち去った)。もしかしたら、ニコチンは良心回路を焼き切るのかも知れない。
そのような不心得な行為に慣れ切ってしまうと、フィルムケースをその場に棄てることも抵抗無くなる。

持久力と依存性についての害
タバコは自らの肉体的持久力を奪うばかりか、精神的依存性をも生み出す。これは、粘り強く取り組まねばならない写真活動には大きなマイナスである。そのマイナスを補うため更にタバコを吸う・・・。完全なる循環である。
それから、タバコは非常に依存性が高い。禁煙が失敗するのは依存性のためである。「それが無ければ何も出来ない」というのは、一つの弱点でもある。そんな弱点をわざわざ作り出すのも愚かな話とも言える。
非喫煙者はタバコが無くても生きていける。しかし、喫煙者はタバコが無くては生きていけない。それはあたかも、我輩がF3に依存しているように実に面倒くさい話だ。


結論。タバコは、良くない。まさしく「百害あって一利無し」。