2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
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5.カメラ雑文
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カメラ雑文

[265] 2001年05月10日(木)
「中身の観察」

先日購入した「Canon EOS630」、購入後しばらくしてバックライト用EL照明が点灯しなくなった。まあ、実用上問題無いと思ったが、少し気になったのでカメラ内部を見てみることにした。
もちろん、修理出来ればそれに越したことは無いのだが、とりあえず中身を見てみたかったという軽い気持ちでカバーを開けてみた。

ELが光らなくなる直前、まるで接触不良のようにチラついていたため、もし本当に接触不良であるなら、その箇所を見つけてハンダ付けすれば我輩でも直せる。
そう期待をもってネジを弛めていった。




まず、前面カバーが外れる。メカ駆動用のモーターとピニオンギアが見える。最初、これは巻き戻し専用モーターかと思ったが、レリーズすたびに回転するので、シャッターチャージにも関係するらしい。




トップカバーを開けた状態。カバー内面は金属皮膜が蒸着されている。ちなみに、液晶パネルは取り去った状態であり、その代わりにバックライト用のEL(エレクトロ・ルミネッセンス)が見えている。




電子ダイヤル部。二重接点となっているのが見える。位置をずらしたブラシにより、ダイヤルの回転方向を知るらしい。その上に写っているのはレリーズ用接点。




液晶パネル。上部に電気接点があり、導電性ゴムによって接触される。パネルそのものは、バックライトの光を透過させるためにスリガラス的に半透明である。




ついでに下部カバーも外してみた。ELの配線が下部まで伸びているため、ここにEL駆動部(インバータ)があると思われる。


結局、ELの接点は表面上で見える範囲では異状無かった。もっと奥に入り込んだ部分での不具合か。あるいはELそのものの問題なのか。
EL自体は、防湿処理のためかラミネートパックされている。もしかしたら、どこか空気漏れがあるのかも知れない。いや、それが原因であるとするならば、そもそも最初から光らなかったはずか。最初は不安定ながらも明るい光を放っていた。やはり電気的な不具合だろう。

まあ、今回は深追いするのはやめておく。EL照明のためにカメラそのものを壊してしまっては意味が無い。
・・・その前にメーカーに修理に出すべきか。それは分かってるが、とりあえず好奇心が勝(まさ)ったのでな。

今回はその好奇心のおすそ分けというところである。
(参考までに、「Canon AE-1P」の分解はこちら